本日のメニューは…。
本日のメニューですが、実は昨日の食べ残し10km分がありますので、今日の分23kmと合わせて約33kmということになります。田野から羽根に10km戻り、途中の安田町まで15km進み、片道4kmの24番・神峯寺(こうのみねじ)のお山を往復してから、安芸駅に向けて10km歩きます。
東京版の地図にすると、「恵比寿・田野(現在地)」→(バスで戻る)→「平和島・羽根」→「下北沢・安田町」→「東京都庁・24番神峯寺」→「吉祥寺・安芸」という感じになりますが。東京都庁は163mですが、神峯寺は430m地点にあるので、都庁の2.5倍近く登ることになり、しかも「真っ縦」と呼ばれる坂になっている模様です。今日も食べきれるかな?
バスで戻るの?進むの?
さて、いずれにしても腹は減っては戦はできないので、美園さん作の朝食をいただきます。
このゲストハウス、1階食堂のベランダが解放的です。正面の高架は「ごめん・なはり線」になります。
美園さんが、昨日の地点まで送ってくれるような話もあったのですが、忙しそうなのでバスで向かう事にします。
出発前の新情報!神峯寺に行く際に知り合いの農家の方がいて、そこに荷物を預けて上るといいということなので、安芸方面(昨日の戻る方向とは逆向き)の安田町までバスで行って荷物を預けて、そこから昨日の「羽野病院」のバス停まで戻ることにします。
地図を見せてもらいましたが、外国人向けに英語で書かれていて、川の橋から西に3本目行った道を、駅に向けて右に曲がり、1本目を右に行った電柱2本先のお宅という事でした。「安田」川を渡って3本目ということです。
8:15「田野役場通」発のバスで、最寄りのバス停「安田役場通」まで移動します。8:22分到着。逆行のバスは8:44発のため、22分でミッションを完遂しなければいけません。ロールプレイングゲームみたいになっています。
地図通りに行っても、それらしい家はありません。そのお宅の敷地内の「畑」の前の洗濯機の横という事でしたが、街中で「畑」はありません。いろいろ思い出してみると、地図には駅の名前が書いてありませんでしたが、確か「とうのはま」と言っていた気がしました。この最寄りの駅は「安田」駅です。うーん、川の名前が違っていたのかな。
4分前です。悩んでいても始まらないので、バス停至近に「輝るぽーと安田」という道の駅のような施設があったので、頼み込んで店前の片隅に荷物を置かせてもらうようにしました。「貴重品はないので」ということでお願いしましたが、実際にはPCなどが入っています。(財布や納経帳は持っていきます)こういう時は腹をくくらないと次に進めません。
予定のバスに乗車することができました!「バス旅」の番組ならば、プロデューサーの喜ぶギリギリの展開です。B&B(BUSでBACK)戦法といっていましたが、もはやBACKなのかFORWORDなのか訳の分からない展開になってきました。
昨日のバス停「羽野病院」まで戻ってきました。9:09です。さあ、安芸をめざすぞ!
B&B戦法のメリットは荷物が空身で良いのですが、既にパスで通った道を行くので新たな発見が薄れる点や、起伏の激しい道を通ってしまうとそれを知っていて「まじかよ」と思ってしまう点がデメリットになります。
そうも言っていられないので歩きましょう!今日も天気が良いのが気になります。梅雨はどこに行った!
奈半利、田野が遠くに感じられます。
9;50。3km進んで「奈半利」に入りました。
「奈半利、田野、安田、北川、馬路」の町村は「中芸」と言われるようです。馬路(うまじ)村のゆずは高知の名産品になっています。昨日、昼飯難民になったのでお食事処には敏感になっていますが、まだ早いな…。
貯木場が見えてくると、奈半利の中心部も近いです。10:50。
奈半利町の中に来てみると、一番目立っていたのは写真の建物でした!「.com BANK」こと「高知信用金庫」です。津照寺の近くにも違うデザインの建物がひときわ異彩を放っており、写真を撮るのも忘れたほどです。
街道沿いのCM看板は昔の「ニコニコ明るい高知信用金庫」時代のほのぼのムード満載なのですが…。このにこやかなほのぼの坊やが、いつの間にかイケメンのバブリー野郎に成長してしまったようで残念です…(なんのこっちゃ)。
また、ここから内陸に入った北川村には、モネの庭を再現して作られた「マルモッタン」がありますが、さすがに歩いて行けないので看板だけの登場です。
11:25に奈半利川を渡り、ようやく田野町に戻って来ました。
朝、バスで通ったルート(正確には往復2回も通っている)を歩いて安田川を渡り、12:10に「輝るポート安田」に戻って来ました。
昼食~安田の茶屋~
輝るぽーとの売店には戻って来た旨伝えて、もうお昼になりましたので食事にしたいと思います。前の写真左の四角い透明な建物の2階にお店があるようです。入ってみましょう。(ちなみに、売店は透明な建物の後になります。)
内部も洒落た造りで、お遍路さんには似つかわしくない感じです。
お料理はというと…。1000円以下で次の品物が出てきました。煮魚の定食ですが、食べきれないほどです。魚は出世魚の…何たらといわれましたが忘れました。
安田町の道の駅的な店とは思えない料理でした!高知県恐るべし!⇒近くにあったらリピーターになること間違いなしです。
荷物を置かせてもらったこともあり、売店で「ゆずソフト」を購入しました。
27番・神峯寺に向かう。
すっかり、昨日の食べ残し分とランチに時間を費やして13:00に出発です。いろいろな意味でお腹がいっぱいです。荷物もここでビックアップしました。
本来は、神峯寺に行くには、そろそろ右に曲がるのですが、荷物を置かせてもらってから向かうので、地図に従い進みます。美園さん「安田」川ではなく「東谷」川ですよ!小さい川だな。
ちょっと海岸側に洒落た休憩所を発見しましたので、休憩します。昨日ほどではありませんが、暑いです。13:25。
曲がるポイントの黄色い家を発見しました!やはり川の名前が違いました。地図の「唐浜(とうのはま)」駅に気がついていれば何のことはなかったのですが、お陰でおいしいランチにありつけたのでヨシとしましょう。
こちらのお宅に荷物を置かせていただく。13:35出発!
「ごめん・なはり線」を過ぎて、山に登って行きます。空身なので楽です。
徐々に勾配がきつくなってきて、本来の登り口との合流点に来ました。
合流した後、しばらく歩くとへんろみちが現れ、舗装路を縫うように進んで行きます。
一人のお遍路さんが降りてきました…。誰かと思えば、小坂君でした!彼は、一旦実家に帰帰り、その後、列車なども使って遍路旅を続けているそうです。室戸の歩きなどは楽しく歩けたそうで、自分なりのルールを見出したようです。神峯寺の上にある「空と海の展望公園」に3時間ほど滞在していたそうで、そのペースも彼流です。これは、この先も行けるね!「また会うよな!」と言って別れました。
駐車場に到着。14:45。左の建物は売店でした。
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27番・神峯寺(こうのみねじ)
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神峯寺は、海を見晴らせるすばらしい位置に立地していました。山の緑もキレイでちょうど訪れた時には海から良い風が吹いており、どっしりとした本堂の前でだいぶ休憩しました。
ちなみに、0m近くから430mまで登るので大変ですが、私が登ってきた西側の新たな農免農道は傾斜が緩いらしく、東側の従来の道「真っ縦」よりは楽をしたようです。
さて、荷物を預けたお宅にお礼を言い、安芸に向けて出発すると、既に16:35。今日も食べ残しは確実です。仕方がないので、この先2.5km進んだ下山駅から安芸駅に向かうことにします。
さすがに足が重いです。次の写真は17:21の下山駅手前の様子。ビニルハウスのところを150mほど右に入ると駅が見えます。え、もう列車が入って来た!こりゃ、間に合わない!
諦めずに走りました、列車に近づきましたが、まだ出発しない模様。よかった。
向かいの奈半利方面の列車を待ち合わせていたのです。東京の感覚でいたのですが、助かりました。この後の列車は40分待ちです。
17:35に安芸駅に到着しました。明日はR&B(RAILでBACK)が確実だな。なんか、R&Bはソウルフルな感じで良いですね。(いや、7kmほど残ってるから良くないだろ!)
今日は、駅から4、5分の「清月旅館」にお世話になります。
キレイな旅館です。オーナーの方がスペインとのハーフとのことで、スペインの香りが所々にあります。
明日は、朝食がありません。夕食はしっかり食べましょう。
では、また明日。
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