歩き遍路

【歩き遍路33日目】松山市土手内「北条水軍ユースホステル」⇒今治市中日吉町「しまなみ温泉 喜助の湯」

2021年9月28日

今日のメニュー

さて、今日は24km先の54番・延命寺にお参りした後、3.5km先に進み、今治駅付近の「しまなみ温泉 喜助の湯」まで移動します。今治市内には59番までお寺がひしめいているので、余裕があれば他にも寄りたいですが、昨日の例もあるのであまり風呂敷は広げ過ぎないようにしましょう。

54番・延命寺をめざして!

まずは、朝食をいただきましょう。

しっかり食べましょう。

ごはんは、朝も窯炊きでした。

ごちそうさまです!

ヨーグルトは自家製のものが5種類ありました。なお、洋食を選択したバタンキュー21(BQ21)氏は、自家製食パンを出していただきました。

ご主人は凝り性なのです。

なんだかんだで、今日は出発が遅れました8;50出発です。

お世話になりました!

今日もバタンキュー21(BQ21)氏と行動します。

宿の前の道を進みます。

四国のみちの看板が見えましたので、ここから一旦、国道196号を歩きます。

延命寺まで23.4kmですね。

宿のご主人から、海岸線の国道196号ルートより山を通るルートのほうが距離が近いということを聞いたので、途中から内陸側に移動します。

予讃線の線路を越えます。

のどかな田んぼを横切り、旧街道らしき道をたどります。

道は徐々に登って行きます。

途中に、鎌大師というお堂がありました。

不動明王がいらっしゃいます。

さらに、集落を抜けて登って行く感じです。

狭いけど大丈夫?

途中から広い道に合流しました。じわりじわりと登って行きます。

腰折山の麓の「腰折坂」という所です。

やがて、北条育成園という施設の横を通り、ここから最後の登りになります。

看板に「お大師様と伴に結願されることをお祈りいたします」の文字アリ。

下り基調になってくると眼下に海が見えてきました。

そんなには高くはないですが、コツコツと登りましたね。

鴻の坂峠という所にトイレ付きの休憩所があったので9:55に休憩を取りました。眼下に集落と海が見えます。

「浅海」という集落のようです。

ここで、ご婦人のお車によるお接待を受けた、コードネーム"原監督"の登場です!下りに差しかかった所で下ろしてもらい、この休憩所でお会いしました。2回目の歩き遍路なので、"楽"できる所は"楽"して歩いているとのことです。富山市から来られていますが、出身が関西ということで話が面白いです。「お父さんは○○ですか?」と聞いたら、「私はあなたのお父さんじゃないよ。まあ、お母さんではないけどね」など。お話好きな方です!

車で送ってくれたご婦人は親切な方で、我々も200円ずつお接待いただきました!

ひととおり自己紹介などした後、原監督は「マイペースで行きます」ということで、先に坂を下りて行かれました。我々も遅れて後に続きましょう。坂を下りる途中で、鳥除けの"とんび"がのんびりと風に吹かれていました。

うまい具合に舞っていました!

浅海の集落で我々が旧道を歩いていると、国道と合流するところで原監督に追いついたので、この後、自然と行動を共にすることなりました。

今日も穏やかな海です。

原監督の『この先の菊間は瓦で有名な所だよ』の言葉とおり、今治市に入ってすぐの菊間の一般の民家には、普通は置いていないようなものが多数見られました!

本来は屋根に付くべきものなのでしょうか…。

こちらに至っては芸術品ですね。⇒調べてみると菊間では皇居にも鬼瓦を納めているそうです。

スケールが大きすぎすます!

このように、細かいモノまで造っている職人の町でした。

これに見合った家を持ってないと買えませんね。

菊間の街中に遍照院というお寺がありました。立派な門構えです。さすがに瓦の町だけあって、門の屋根にも狛犬や鯱などがおりました。

「伊予二十一霊場」の一つだそうです。

近くの道路に祭りの様子が描かれていました。加茂神社で10月第3日曜日に開かれる菊間祭で、牛鬼を担ぐのですが、これは鬼瓦のようです。

お祭りはこの先も伝えていって欲しいものです。

さて、12;20にもなりお腹も空いたのでどこかお店は…。お好み焼き屋が休みですか…。では、こちらのたこ焼き屋「みなみ」に入りましょう!

チーズたこ焼きです。

こちらのお店では、原監督の独演会が始まりました。「この話をすると15分はかかるよ」と言って始まるのですが、テーマは「天の橋立にある籠(この)神社について」です。伊勢神社の元となった神社とのことで、他の宗教とのかかわりや日本人がどこから来たか…などスケールの大きな話でした。よくある歴史好きな方のひけらかしと違って面白く聞くことができました。BQ21氏いわく『雑誌「ムー」でありそうな話ですね。』またの講演を!

一口食べて、いいお味です!

結局、13:15まで長居させてもらいました。

お母さんありがとうございました。

さて、今治市街に向けて歩きましょう。ちなみに、原監督の今日の宿泊地は今治市街地の手前・大西の「ビジネスホテルつよし」です。(後でわかりましたが、「つよし」は苗字でした)

歩いていると、菊間祭で催されるお供馬の案内がありました。300mの参道を15歳までの少年が乗った馬が走り抜ける県の無形民俗文化財ということです。

一大行事ですね。

工場らしき建物が見えてきました。太陽石油の事業所のようです。

瀬戸内の石油コンビナートですね。

奥のへんろみちから国道に合流したところですが、右手に広い工場とタンクローリーステーションが広がっていました。左の建物は事業所の事務棟のようです。

立派な灯篭が建てられていました。

この後、太陽石油の事業所を左に見てちょっとした登りになりました。頂上に「峠店にっし~」があり、昔なつかしいアイスクリンが売っていたのでクールダウンです。ちなみに、こちらのお店では今治タオルなども販売していました。はまなみ海道でサイクリストがやって来るためかサイクルスタンドもありました。海を渡るともう呉市、広島県が近いというのは感慨深いです。⇒松山刑務所の脱走犯の逃走経路にもなりました…。

「にっし~峠店」ではないの?

日射しはそんなに強くないのですが、午前中より暑くなってきました。とは、いっても昨日よりは良いです。⇒昨日は暑さで進みが遅かった!

引き続き海岸線を進みます。

途中、このような無人販売所…ではなく、無人接待所なんかもありました。ありがたい限りです!

2里⇒8kmですね。TZを乗り切りましょう。

本日の宿「喜助の湯」の看板が見えてきました。喜助の湯はスーパー銭湯的な天然温泉で、宿泊はおしゃれなカプセルホテルのようなところという事です。今回初めてのケースなので楽しみです。「ビジネスホテルつよし」の看板もあり、車ですぐとの事でしたが、原監督に「歩きだと3時間はかかるんじゃないんですか」と言ったら「かなわんな~」とのことでした。

ナニナニ、「車で15分」いやー車は10倍以上のスビートだからな…。

今治市は、しまなみ海道とタオルが有名ですが、造船業も盛んで、大きな船が2隻ドックに入っていました。

近くにいったら大きいんでしょうね…。

15:40。予讃線「大西駅」の手前で、原監督とはお別れです。宿はここから5、6分ほどですね(3時間はかからなかったです・笑)。ありがとうございました。また、お会いしましょう!

また、いろいろ話を聞かせてください!

さて、我々は次の54番・延命寺まであと4.5kmあります。お参りの時間を考慮すると1時間で到着したいところです。BQ21氏、頑張りましょう!

大西の町中を歩きます。

国道196号に向かいます。

BQ21氏がいいピッチで歩いてくれました。

この後、国道196号を経由して、国道から市街への道に分岐後この延命寺に曲がる所まで頑張って歩きましたね。⇒歩きに専念しているため写真が無いです。

ここの曲がりは分かりにくいかな…。

住宅地を抜けて行きます。

ちょいと登ります。

どうやらそろそろ着きそう…。

緑の中といった感じ…。

おー、見えてきました。16:37。いい時間に到着できました。

納経できますね。ナイスです。

さっそくお参りしましょう!

54番札所
54番・延命寺(えんめいじ)

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郊外に立つ静かなお寺という感じの延命寺に駆け込みをしたこともあり、お参り後は夕暮れの静かな時間を過ごさせてもらいました。

さて、今治市には他に5カ所のお寺がありますが、今日はこちらで打ち止めですね。とりあえず宿に向かいましょう。17:10出発です。

南光坊も今治駅の近くです。3.6kmですか…。

お寺の近くの田園地帯を抜けて行きます。

まだ郊外といった感じ…。

西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の高架をくぐり、すこし歩くと小高い霊園に入って行くようです。(写真は登った後、振り向いたところ)

こちらは緑の田園ですね。

公園を抜けて下りて行くと、霊園の向こうに高いビルと町が広がっていました。⇒ビルは愛媛県で一番高い101.7mの今治国際ホテルでした。(一時、福島県在住だった私としては、郡山ビッグアイ※が132.6mでこちらより高いとは意外でした)※地上から一番高いプラネタリウムが入った駅前複合ビル。

こちらは町です。

浅川というの橋を渡るともう市街地です。

道標が古そうなので、お地蔵様も昔からいらっしゃるのでしょうか。

川沿いに進むと、不思議な建築物発見。高井城と城山ハイツという建物らしく、城好きな方が建てたようです。

左下のトンネルからもアクセスできるようです。

55番・南光坊が左に1.1kmの案内が出てきています。

南光坊は駅の北側、喜助の湯は南側になります。

ほどなく、喜助の湯に到着。17:55。

「ゆ」に入りましょう!

やはり、しまなみ海道を自転車で訪れる方が多いからか、自転車のオブジェが設置されています。

ハイセンスですね。

2階部分はスーパー銭湯的ですが、3階の宿泊空間はなかなか凝った作りです。

正面の書棚は壁紙です。

3階の共有スペースには、暖炉的なモノを中心としたくつろぎ空間があり、左の段々では携帯を充電しながらくつろげます。

シャレオツ!

別角度で、右奥にはコミックスペース、その手前にはインターネット接続端末が2台ありました。また、右手の壁には次の写真のような…、

暖炉的なモノ、落ち着きますね。

謎のハニカム棚があり、一人でこの中に繭のようになれる空間があります。⇒実際、ここでくつろいでいる人がいました。

なかなか斬新…。

設備だけではなく、入浴後のビール1杯無料券などのサービスも充実しています。館内の食堂で夕食を摂った時にBQ21氏と相談して、こちらのコストパフォーマンスが良いので、明日はこの先まで進んだとしても電車で戻って泊まった方が良いという事になりました。予約を入れて、明日も頑張りましょう!

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