歩き遍路

【歩き遍路31日目】松山市浄瑠璃町「長珍屋」⇒松山市二番町「松山ニューグランドホテル」

2021年9月20日

今日のメニュー

本日は宿の向かいの46番・浄瑠璃寺から道後温泉の近くの51番・石手寺まで、別格を入れると7つの松山市のお寺を回る予定です。これは初日以来の多さになります。

51番石手寺まではほぼ北に13kmほど歩き、そこから残りは西に3km少々、松山城の近くの松山市駅まで歩きます。距離は合計17km弱と歩く距離は少ないですが、参拝件数が多いので効率よく歩きたいですね。今日のお宿は、バタンキュー21(BQ21)氏も宿泊する「松山ニューグランドホテル」です。BQ21氏は午後に松山城見学をする予定とのことです。

46番・浄瑠璃寺に向かいます!

さて、お寺に向かう前に朝食です。6:00には昨日の山口さん、こまつさんもいらっしゃいました。臨戦態勢バッチリようです。

いただきます。

「長珍屋」はフロントの前が遍路用品コーナーになっています。右が食堂です。

納め札が足りなくなるのでここで補充しておきます。

どうもお世話になりました。

久万高原から14km宿がなく、松山市の入口なので大きな造りです。

宿の北端には大師像が立っています。

今日もよろしくお願いします!

わずか1分で浄瑠璃寺に到着しました。宿からお寺の最速記録でした。

通りを挟んでお寺は斜め前です。

さあ、朝のお参りです。7:15にお寺に入りましたが、すでに山口さんは納経所に入るところでした。こまつさんはさらに早くに出発したそうです。納経所の開所時間7:00に来られたようなので、松山市の海岸側の53番まで行かれるようですね。こちらも負けずに(勝ち負けではないですが…)進めていきましょう!

46番札所
46番・浄瑠璃寺(じょうるりじ)

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浄瑠璃寺は住宅街の中にあるにもかかわらず、緑の木立の中のお寺といった感じでした。いろいろと石仏など見るものが多く、親しみやすく案内がされていて好感度が高いお寺で、また来てみたいと思います。

47番・八坂寺に向かいます!

さて、8:00に出発です。八坂寺まではご近所感覚の1kmほどです。

今日は天気が良くなりました!

八坂寺は、浄瑠璃寺から少々北西方向にあたります。昔は、大友山(大堂山)の八カ所の坂を切り開いたとのことですが、今見えている山より左の方のようです。

矢印のとおり進みましょう。

北側には松山市街が広がっています。

だいぶ近づきましたね。

途中で凝った物を発見しました。

お城ですね。どうしてここに…。

ほどなく住宅地の道路に入り、正面に門らしきものが見えてきました。

札所間が近いですね。ありがたいです。

8;14には八坂寺に到着しました。早い展開です。

47番札所
47番・八坂寺(やさかじ)

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八坂寺は橋を渡り、石段を登ったところに明るい空間の広がる開放的なお寺でした。本堂地下の万体阿弥陀仏や焔魔堂などを見損ねてしまったので、早く回るスタンプラリーのようになってしまった点が反省点です。

次は、別格9番・文殊院です。

さて、次は衛門三郎ゆかりの地、文殊院に向かいましょう!8:45スタートです。文殊院は八坂寺のさらに北東900mの地点です。こちらは「恵原(えばら)」という地区のようで周辺MAPが案内されていました。

この池は土用部池を右(北)に進みます。

田んぼも北に向い進みます。

ここは下りて右の田んぼを突っ切りましょう!

ほどなく、細い県道194号(浄瑠璃寺の前の道)に出るので、松山方面に歩くと、左に駐車場のある寺が見えてきます。こちらが別格9番・文殊院です。

他の寺のような道路の案内板はないので注意です!

道から続いている入りやすい敷地になっています。9:00にしてもう3カ所目に到着です。

別格9番
別格9番・文殊院(もんじゅいん)

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衛門三郎が大師に怒られていなければ、また大師に会いに行こうと思わなければ、88カ所を巡るということがされなかったはずなので重要なキーマンですね。

文殊院は、塀で囲われる訳でもなく、石段がある訳でもなく、近くの広場がお寺になったという感じの所でした。他の別格の札所も道路看板があるので、もう少し整備してもらっても良いのではないかと思いました。

48番・西林寺に向かいます!

それでは、北に4km弱のところに位置する西林寺に向かいます。9:22。

控えめな県道197号を進みます。

途中で右に並行する県道に移るため左に曲がります。

「右 松山道」の石碑あり。ここはETCは不要です。

右(東)に曲がり「札始め大師堂」の矢印が見えてきました。

田んぼの中の広々としたところです。

御坂川を渡ります。

峠からの川がかなり広くなりました。

渡って1本目を左(北)に曲がって少し歩くと、「札始め大師堂」があります。元々は大師が一夜を明かした庵で、衛門三郎が大師を尋ね歩く際に、大師作の像が祀ってあるのを見つけて「自分の住所と名前を書いた」ことから納め札を行う習慣が生まれたとされる所です。

衛門三郎は遍路のパイオニアですね。

こちらが堂内です。

道中祈願をいたしました。

また、歩いていると右(東)に曲がらされます。

ほどなく、県道にぶつかったので左(北)に曲がります。ファミリーマートの交差点を過ぎると県道40号になり大きな堤防の重信川を渡る橋に出ます。

久谷大橋を渡ります。

今まで渡って来た四国の川と違い、川幅の割に水量がありません。

瀬戸内側はこれが普通なのでしょうか…。

八カ所大師堂でよく見かける案山子さんたちから応援の接待を受けました。ちなみに、昔はこの大師堂から県道40号を外れて右の細い道を進んでいたようですが、次に交差する県道に横断歩道がないため、結局右の県道40号に戻ることになります。へんろみちを歩いていると時々、横断歩道について案内がないので戻らなくてはいけないケースがあり、この辺は改善が必要な点かと思われます…。

「コロナに気をつけて」の看板がもう古びてるのが切ない…。

交差した県道を渡った先の細い道は、水路沿いに伸びていました。

広い水路ですね。知らなかったら夜中に落っこちそう…。

西林寺の手前に番外霊場の大師堂がありました。この近くには大師が干ばつを救ったとされる48番の奥の院「杖の淵」もあります。時間があれば、回りたいところですが今回は通過させていただきます。

狛犬の様な鯱(!?)が洒落ています。

橋の向こうに西林寺の門が見えていますので、早速行ってみましょう!10:20到着です。

48番札所
48番・西林寺(さいりんじ)

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西林寺は広い境内で、一部に鯉の泳ぐ池もありゆったりとする気分になれるお寺でした。

そんな中、8人ほどの団体のお遍路さんが来られて合唱するようにお経を唱える姿がみられました。コロナ禍で今まで見たことがなかったのですが、これが今までの日常なのでしょうね。⇒団体さんの少ない静かな時期にお参りできてよかった!

興ざめなのは、団体の方が鐘を何回も撞くことがある点です。代表の方など数人にしてもらうとありがたいです。(納経所の方も迷惑そうでした)

続いて、49番・浄土寺に行きましょう!

10時のおやつの時間は過ぎていますが、お腹が減りましたので、昨日久万高原でお接待にいただいたマーマレードケーキをいただきます。

おいしくいただきました。

さあ、11;00を回りました。浄土寺に向かいましょう。先ほどまで歩いていた県道40号から一本西の道に入りました。

右の建物は「松山リハビリテーション病院」です。

お昼時になってきたので、食事をするお店も気になります。

松山市なので洒落たお店が目にとまります。

そのまま北上していると国道11号線と交差しました。さすが交通量が多いですね。これで四国のゾロ目国道「11」「33」「55」をすべて拝むことができました。ちなみに2桁の国道は58号までしかないのですが、ゾロ目が3/5‥60%の確率で四国にあるというのは「88」と縁があるのでは…、というのは考え過ぎですね。55号ではなくて44号だったら「11」∔「33」∔「44」=「88」になったのに…。

国道11号は徳島市から松山市までの走っています。

さらに進んでいると、埴輪だらけです!

なんでも埴輪づくりの学習があるようで、展示しているようです。

進んで行くと、踏切が見えてきました。伊予鉄道の横河原線で、松山から東に延びている路線で、久米駅から電車が発車して来たところです。昔の井の頭線の車両です。今となっては、正面の二枚窓と方向表示幕が逆に新鮮です。

写真がはみ出してしまいました。OUT!

ようやく、浄土寺のご近所の交差点までやって来ました。

久米八幡神社前の交差点を右奥に曲がります(石柱の方向)。

11:55に浄土寺に到着いたしました。早速、お参りしましょう。

49番札所
49番・浄土寺(じょうどじ)

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街中にありながら、静かな雰囲気の境内に夏の日差しが降りそそぎ、時が止まったようでした(暑くなってきたので実際動きが止まっていました)。

50番・繁多寺に行きましょう!

12:40になりましたので、止まってもいられません…。まずは、昼食にしましょう!

実は、浄土寺に来る途中にgoogle mapで目をつけていたお店が第三日曜日が休業で、まさにそれは今日だったのです。代わりに良いお店は無いかな…。あー、近くにイタリアンがあるようです。行ってみましょう!お店は、久米八幡宮の交差点を久米駅の方に100mほど行った、すぐ近くの「PIZZERIA dodo」というお店です。

お姉さんのオススメは、マルゲリータにリコッタチーズのトッピングということだったので、そのランチセットをお願いしました。

ミニサラダは普通サイズですね。

こちらのお店は、右奥にビザ窯があります!この後、ランチタイムのピザはソールド・アウトになっていました、むむっ、これはいける!

これは当たりです。

来ました!来ました!アツアツで、マルゲリータは生地の薄いものが来るのかと思ったら絶妙にボリュームのある生地で、なにしろチーズがうまかったです!

ボリューム満点でした!

シェフ、ごちそうさま!

いい仕事してますねー。

お姉さん、良いオススメでした!

これまた、いい仕事してますね!

やはり「jodo-ji」に来たら「dodo」です!良いランチを食べて、13:25にコースへ復帰です。50番・繁多寺までは1.8kmです。先ほどの神社の交差点を北に向かいます。

朝顔?昼顔?暑くなって、もう夏ですね。

この辺でマンションのような建物が増えてきました。あと、右の看板は「そらともり」という温泉施設です。そういえば、BQ21氏が宿泊した久米駅の隣の駅の「たかのこのホテル」も温泉完備とのことでした。道後温泉が近いので掘ると出やすい所なのでしょうか。

ちなみに、今日のホテルも温泉大浴場アリです。

この先県道から離れて、細い道をたどります。

お遍路さんの絵で案内しているのが、ありがたいです。

ここのお遍路さんの絵も味があって良いですね。⇒書き間違えるとおでんになりそう…。

「50」は50mではなくて、50番札所のようです。

ここも日陰の部分にペンキの看板があり、左の道です。

車が止まっていて見えにくいところもありました…。

時に、お墓の中に入り込むところがありました。

こりゃ、車は無理ですね。

細い道シリーズは終了したようです。

あと400mです。

学校か何かだと思ったら発電施設でした。この裏の工業用水池の奥が浄土寺でした。

発電工水管理事務所とは池の水で発電でもしているのでしょうか?

このあと左の坂を登り、右に曲がったところが浄土寺でした。入口から松山市街、松山城が臨むことができます。13:47。さあ、お参りしましょう。

50番札所
50番・繁多寺(はんたじ)

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浄土寺は高台にある緑と池のあるお寺で、敷地が広くのどかな感じがします。今日は日曜日ということもあり、子供連れのお遍路さん3組もいらっしゃいました。

7カ所目の51番・石手寺に向かいます!

いよいよ、今日最後のお寺、51番・石手寺に向かいます。14:12。

高台の住宅地を抜けて行きます。

おっと、携帯の電池が少なく、カメラの起動が危ぶまれるのでセーブして使用します。石手寺手前の石手川を渡る所です。

遍路橋を渡ります。

この後、14:57に石手寺に到着しました。やはり、日曜日で道後温泉に近い有名なお寺ということで、他のお寺に比べて混んでいます。

51番札所
51番・石手寺(いしてじ)

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石手寺は、敷地も広く、江戸時代などは宗教アミューズメントパークだったのかもしれません(江戸川乱歩の作品に出てくる花やしきのような…)。境内にはいろいろ見るべきものがありました(カメラの具合が良い時に時間を取って訪れてみたいです)。ただ、大学の団結看板のような信仰案内や絶えず流れる放送など、いろいろな意味でうるさく感じてしまい、そこは残念でした。また、15:30に宿に向かいます。

この後、松山の繁華街・大街道の脇を抜け、松山中央郵便局近くの「松山ニューグランドホテル」に16:20ごろ到着しました。さて、大浴場でひと風呂浴びましょう!

無事、到着できました。

夕食はBQ21氏と近くの郷土料理屋「五志喜」を訪れました。

さあ、食べに行きましょう!

こちらでは、宇和島鯛めし御前と…、

刺身を薬味と醤油でまぜて食べます。

松山(北条)の鯛めし御前の食べ比べを行いました!⇒どちらかというと宇和島派かな…(生卵を入れたいな)。

こちらは炊き込みご飯になっています。

美味しいモノを食べましたので、明日も頑張れそうです!では、おやすみなさい…。

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