歩き遍路

【歩き遍路49日目】板野町寺野「板野駅」⇒鳴門市大麻町坂東「坂東駅」(橋本市市脇「ホテルルートイン橋本」)

2021年12月17日

今日のメニュー

歩きのメニューは今日で最後です。昨日の最終地点の「板野駅」まで列車で戻り、そこから1番・霊山寺まで歩いて最後のお参りをします。それから「坂東駅」に向かい、「徳島駅」に戻って来るというミッションです。チェックアウト前の距離数5km弱の行動は今までで一番短いものです!

その後は明日の高野山詣でに備えて和歌山県の橋本まで移動する予定です。

最後のお参りに向かいましょう。

さて、徳島駅からの列車に乗るため、5:30にホテルを外出します。そう、外出なので、空身で歩きやすいのです。駅前のセブンイレブンで朝食を仕入れます。

駅前もまだ静か…、7週間前を思い出します。

5:47の「高松」行に乗車します。5:41の特急うずしお「高松」行が一番列車なのですが、そこまで早く行く必要はないので、普通列車の一番に乗車します。

うずしおがホームに停車しています。

車内で朝食を食べつつ、6:12に「板野駅」に到着しました。

新しいディーゼル車1500形でした。1564。

自販機の灯りがまぶしい「板野駅」から最終日の歩きがスタートです。6:16。

さあ、行きましょう!

天気はあまり良くありません。時折、小雨です。

3番・金泉寺の案内があります。

わずか10分で、金泉寺に到着しました。そういえば、金泉寺には東側のへんろみちから境内に入ったので、仁王門からアクセスするのは初めてです。6:28。

どんよりした中に赤が鮮やかでした。

境内に入った途端に雨が強くなってきました。

わぁ、略式に合掌、礼拝させていただきます。

本当は、晴れていればこちらの境内はオープンな感じが素敵なのですが…。残念。

この時間なので大師堂も上がることができません。では、また。

東側のへんろみちの様子です。6:36出発。

ここが、最初の"へんろみち"といった感じのところでしたね。

そう、へんろみちの前にこの変電所が建ってました。

「板野変電所」というらしいです。

20分も歩くと「鳴門市」の看板が…。そうか、勝手に「徳島市」だと思っていました。それは失礼しました。

向こうから歩いて来た時は「板野町」が表示されていました。

こちらから左の高台に上って極楽寺に続く路地に進みます。

こんなに鬱蒼としてましたっけ…。

そうそう、お墓のところを抜けてきました。

極楽寺の仁王門が見えてきました。

そう、何か路地のような、暗渠にした川筋のような道でした。

初日は看板どおりに進んでましたが、それだとお店に寄れないんですよね…。

2番・極楽寺は通過させていただきました。

雨も時折強く降っています。

「道の駅 第九の里」「大麻比古神社」左折の看板が出てきました。

これはもう近いです。川を渡りますね。

坂東谷川(そういう名前だったのか…)を渡って、見覚えのあるエネオスの前を通過します。⇒初日はガソリンスタンドの前を通る時にこの装束でいいのかな、変な風に見られていないかな、なんて不安のまま歩いていたことを思い出しました。

その割にこの先の橋で、大麻比古神社に進路変更したりしてました(笑)。

そして、ついに始まりの地にやって来ました。7:30。

そういえば、初日もここは雨でした。

仁王門を入ってすぐのところに、また出迎えてくれたヤツがいました。

キミは相変わらず目力がすごいね。

今までとお寺と違い、勝手知ったる境内です。突き当りの本堂で、お参りをしましょう。

すべてが懐かしいです。

初日はお経を唱えるのに緊張してお賽銭を忘れたりしていました⇒こちらは堂内に売店があって人がいるから変に意識しちゃうのですよ…。今となってはいい思い出です。

相変わらずの灯篭の量!雰囲気が違いますね。

大師堂で般若心経を唱えていたら、突然大きな雷鳴が轟き、結構雨も強く降ってきました。これは、歓迎されているのか、それとも大師から「修行が足りないのでもう一周回れ」と一喝されているのか判断に悩むところです…(汗)。

写真を撮っている時はそれほどの雨は降ってなかったのですが…。




お参りも終わりましたので、納経所に行きましょう。

四国最後の御朱印をいただきました。出てみると雨は小降りになりました。

そうそう、初日にこちらで菅笠を購入しました。

あれ、こんな方いましたっけ…?

立ち姿が様になっていて、こりゃガールズコレクションに行ける感じ…。

え、お子さん連れ?えーと、今日は木曜日で…、学校休ませちゃダメでしょ。

小さいのに笈摺姿に輪袈裟と数珠で…、やる気がスゴイ。

さて、境内歩いているといろいろと感慨深いですが、この辺でおいとまさせていただきます。また、来る機会はあると思います。では…。8:03に出発です。

ありがとうございました。

「坂東駅」までの道をたどります。

「何も無いな」なんて言って歩いていたのが昨日のようです…。

駅方面に曲がるところにお遍路ハウス「一番門前通り」があります。

おもてなしステーションですが朝8時なので通過します。

「坂東駅」への案内も分かりやすいです。

駅まで250mです。

左に曲がると「坂東駅」が見えてきました。8:15に到着です。これで、今回の"歩き"のミッションは終了しました。50日近く、毎日20~30km歩く生活をしていたので明日から歩かなくていいよと言われたようなものですが、何とも実感が湧きません。

丸いところは何の意味があったのか…。昔は駅名標が描かれていたようですが…。

駅前にはここから「霊山寺 850m」の案内看板がありました。

来た時にこれを見たのかな…。

列車は8:19なので、すぐにやって来ます。ホームに入りましょう。

大麻比古神社の最寄りだからでしょうか、鳥居があります。

お参りが済んで、気が抜けてしまったのか、画面に収まらなくなってしまいました。

帰りはキハ47の173でした。

「徳島駅」に8:44に到着しました。ちなみにこちらは後の車両のキハ40で、運転台が両方についていて1両でも運転できます。キハ47とはドアの位置と開き方が違います。

同じ顔をしていてもちょっと違うのです。

駅には「すだちくん」の他に「とくしまれっちゃくん」と「すまいるえきちゃん」という謎のキャラクターが紹介されていました。

「すだちくん」の方がインパクトはあるかなー。

この後、「ホテルサンルート徳島」に戻り、11Fの天然温泉「びさんの湯」に入浴しました。やはり大浴場のあるホテルはありがたいです。⇒四国最終日なので良い立地のホテルにしておいて良かったです。

10:00にバタンキュー21(BQ21)氏と待ち合わせをして和歌山に向かう予定でしたが、間に合わないとのことだったので、先に向かうことになりました。

ターミナルには方面別の塗装を施した徳島バスが出発して行きます。

10:15発の徳島市営交通の「南海フェリー前」行がやってきたので乗車します。

市街地は210円均一のようです。

10:37に「南海フェリー前」に到着しました。

中型バスのいすゞのエルガmioでした。

さて、乗船手続きに行きましょう。南海フェリーでは「好きっぷ」というのを発売していて、正規乗船料金が2200円なのにもかかわらず、このきっぷを使うと南海電鉄全駅に行っても2200円という衝撃的な内容です。うーん、グループだから成せる技。

ただ、「なんば」などに向かう際にはお得なことこのうえないのですが、高野山に向かう場合は一旦、「なんぱ」の手前「天下茶屋」まで北上して南海高野線乗り換えて、橋本、高野山方面まで南下するという時間がかかるルートになります。関東で言うと「北千住」から「柏」まで行くのに常磐線で一本で行けるところを東武線がタダで乗れるので伊勢崎線で「春日部」まで行って野田線に乗り換えて「柏」に行くようなものです。⇒時間はあるので「好きっぷ」採用!(でも全然スキップはしていない…)

なんだかんだ言いつつも「好きっぷ」ゲット。

この日、西日本では豪雨になっており、待合所で広島や三原で冠水しているニュースが流れていました。瀬戸内海では24時間で100mmの予想が伝えられていました。海は大丈夫かな?

そういえば7月3日には熱海の伊豆山で土石流もありました…。

15分前になりましたので、乗船します。

平日の昼なのでそんなに人は多くないです。

乗船するのは11:00発「かつらぎ」です。

さて、乗り込みますよ!

定刻になり、離岸します。

日に7便出ているのでテープによる見送りはありませんね。

49日間をかけてぐるっと一周した島ともいよいよお別れです。コロナ禍でお遍路さんが少ない中でもいろいろな方に会うことができました。時には歩いていて叫ぶような事もありましたが、時にはうれしいお接待などもいただきました。今ではいい思い出です。霊山寺で雷雨の洗礼を受けたように、大師からは「まだまだ修行が足りないな」ということでしょうから、日々精進していきたいとは思っています(⇒なかなか実践が難しそうですが…)

やはり海路でゆっくり離れると

そして、2時間後には和歌山の港が見えてきました。意外と海は穏やかでした。

13:05に到着です。

船の写真を撮り忘れましたが、こちらが和歌山港付近です。

本州に帰って来ました…。

港から通路を通って「和歌山港」駅で待っていたのは風変わりな電車でした。「めでたい電車」の"青い電車"「かい」でした。つり革が「魚」や「カニ」のデザインになっていて、広告の部分にはワカメと魚が交互にぶら下がっていました。

シートに海の生き物がデザインされていて、反対側は色が反転しています。

「ちょっと誰か"足ひれ"忘れてるよ」って、なかなか良い遊び心!

古い電車なのにいい使い方ですね。

「和歌山市」に着いたところを正面から1枚パシャリ。えー、この前照灯のデザインは関東ではナシだよ、ちょっと左右が外にズレすぎなんじゃない、なんて思いながらも、現在の電車のデザインがユニバーサルで、似たようなモノになっているのを考えると個性的で楽しい南海の車両でした。

大切に使ってもらってね。

後で調べると「かい」は「さち」と結婚して「なな」という3編成目の列車を作ってもらったようで、非常に大切にされてました。




さて、「和歌山市」13:30発の特急サザン「なんば」行に乗って、「天下茶屋」までやってきました。14:24に西側の4番線に到着。

今乗ってきた7100系(めでたい電車と同型)。

そうそう、サザンは和歌山寄りの車両4両は指定席で、前寄り4両と違って新しく有料なのです。

新しいといっても10000系でした。新型は12000系です。

東側の1番線に乗り換えます。13:35発の「橋本」行が来ました。何か面白味のないヤツが来たなと思いましたが、実は面白かったのです。これが2扉車だったのです。普通の通勤電車は扉が3つか4つなのですが(京急の快特の一部はクロスシート(特急型)なので例外ですが…)、これはロングシート(山手線のような席)なのに扉が2つなのです。⇒高野線がメインとのことです。(一部本線の普通列車に使われる時は2扉の注意書きが付くとのこと)

へえ、こんなのあるんだ。南海恐るべし。

やっぱり、初めて乗る路線は楽しいですね。15:20に「橋本」に到着しました。ここからは、歩いてホテルまで行きましょう。駅前はロータリーになっていて、建物もそこそこ立っています。

ただ、閑散としています。

南に歩いてこの先の国道24号を右に行くのですが…、

フランス座?いや、昔のおもちゃ屋さんのようです。

隣に「力うどん」の文字がありました。そういえば、移動続きで昼食がまだでした。

入りましょう。

「力うどん」て書いてあったけど無いなと思ったら「餅うどん」がそれだったのかも…。待てよ、「力うどん」は店の名前かな?

ま、注文には影響しませんでした…、

なぜなら習慣で「肉うどん」をお願いしていましたので。

いただきます。

さて、国道25号を東に曲がりました。1.5kmほど歩くようです。

整然とした感じの街です…。ちょっと静かなのが残念。

途中のセブンイレブンではセブンイレブン用の移動販売車が停まっていました。山間部などに販売に行くのでしょうか。

徳島でもよく見かけました。

こちらは橋本市役所です。「前畑秀子さん、古川勝さん、岡潔さん」が地元の英雄のようでイラスト共に紹介されていました。

市役所の前には前畑さん、古川さんのモニュメントがありました。前畑さんが水泳のメダリストというのは知っていましたが、古川さんもそうなのですね。

「前畑ガンバレ」はテレビで見たことがあります。

ほどなく「ホテルルートイン橋本」に到着して、今日の行動は終了となりました。

高松屋島に引き続きお世話になります。

16:00に宿に着くというのはいつ以来でしょうか。普通はこれからまだ2時間ほど歩いていましたね。この後、大浴場に入ってゆっくりして、BQ21氏が到着しまてから近くの「王将」で"反省会"を開催しました。⇒大概反省会では"反省"しないんですよね。

さあ、明日はいよいよ最終日です。おやすみなさい。

←48日目49日目→

橋本・高野山付近の宿探し ⇒【楽天トラベル】



-歩き遍路

© 2024 ひかり たび Powered by AFFINGER5