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八十八カ所めぐりも残り10寺となり、"ようやく"といった感じと、"もうすぐ終わり"という感じがありますが、今日もスタート地点まで移動しなくてはいけないので感慨にふけっている場合ではありません。高松から予讃線で西へ7駅戻った「八十場」駅からスタートです。すぐ近くの79番・天皇寺をお参りした後、東へ約7km歩き、その後北の山中にある80、81番を目指し、それぞれ6.6km、5.0km歩きます。その後は、北西5kmの所に別格19番・香西寺に進むか、南東12.5kmの82番・一宮寺に進むかを検討する必要があります(⇒実際には地図に記したとおり一宮まで歩きました)。いずれにしても今日も25km近くの行程になりそうです。山登りもあるので頑張りましょう!
79番・天皇寺に向かいます!
今日も早く起き、ホテルの部屋で朝食を済ませました。「瓦町」6:38発の「高松築港」行きに乗車します。元京急の旧1000形が入ってきました(調べるとこの車両は昭和38年製です!もうすぐ還暦!頑張るなー)。
「高松築港」に6:43に到着です。3番線に長尾線の緑の元京急の旧1000形がいました。
さて、JR線に乗り換えです。「高松」6:52発「観音寺」行きに乗車します。
7:18に「八十場」駅に帰って来ました。思えば12時間前にこの場所にいたのに早いなー。
バタンキュー21(BQ21)氏は一昨日の夕方に近くで"ところてん"を食べていましたが、この時間では営業している訳がありません…。ともあれ、今日は連泊なので荷物が身軽で済んでうれしい限りです。
それらしい路地を曲がって、坂を登るとお寺の塀が見えてきました。
7:24に天皇寺に到着しました。朝イチのお参りをしましょう。
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79番・天皇寺(てんのうじ)
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天皇寺は名前のとおり崇徳天皇の影響が大きく、神社が真ん中を占めていることから分かります(特に、鳥居がシンボル的存在です)。それでいて神社に崇徳天皇は祀られていないというのが、歴史の変遷を感じさせます。お寺は左端に寄せられて小じんまりとしてましたが、香川県に入ってテーマパーク的なお寺が多かったので、逆に素朴さが朝訪れるには良かったと思います。
いよいよ80番台!次は國分寺です。
7:47に三輪鳥居に別れを告げて、八十場駅に曲がる所にどこかで見た台座を発見。google mapでは「白峰宮御旅所」とあります。調べると祭礼などの時に神輿を休憩させる所との事のようです。なるほど、4番・大日寺付近で見た「山神社」も御旅所と関係していたのかもしれません。
さて、予讃線に並行している県道33号を東に向かいます。
40分ほど歩くと「鴨川駅」を通過します。関東では、「鴨川」というとシーワールドのイメージが強い観光地ですが、こちらはカワイイ駅でした。
「綾川」を渡ります。今日は、雲が出ているおかげで昨日ほど暑く感じられません。
国道11号とまた交差しましたが、その先で何か気になる看板のパン屋さんがありました。この「アミチャーベーカリー」には車がたくさん止まっていました。全員従業員って訳じゃないよね…。午後だったら寄るかもなー。今回は残念ながら通過します。
高松市に入りました。この辺りで左に入ってみましょう。
讃岐の国造の"日向王の塚"の案内が出てきました。國分寺はもうすぐのようです。
9:20に80番・国分寺に到着しました。門前には81、82番の攻略方法が案内されていました。なになに、81番が車道、82番はへんろみちがオススメなのですね。了解しました!
その前に、國分寺にお参りです。
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80番・國分寺(こくぶんじ)
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國分寺は、見どころてんこ盛りのお寺で、仏像の類が多いです。大師だけでも3体いらっしゃいました。ところが、境内が広く、松がいい具合に生えて視界を遮っているのでゴチャゴチャ感じない点がスゴいです。発掘によると昔の國分寺はもっと広かったようで、どれだけスゴかったのか見てみたかったです(資料館があるようですが時間の都合により見学を割愛します)。そういえば、サヌカイトってここで発掘されたんですね。
さあ、山登りをして81番・白峯寺です!
9:50に國分寺を出発です。門前の「おへんろの駅こくぶ」は営業していませんでした。
東の方角に歩くと南北に伸びる道があり、案内板にあった「ホテル プリンセス」が見えてきましたのでここを北に進むのですね。
あの"こんもり山"の奥に白峯寺はあるようです。この辺りはテーブル状の平坦な卓状台地「メサ」が集まっていて、「五色台」と呼ばれています。中国の陰陽五行にもとづき頂に五色の色が付いていて、これから行く白峯寺は「白」、根香寺は「青」ということです。
左を見るとこちらも山です。國分寺の北西の「蓮光寺山」かと思われます。
クランク(鍵の手)になっている道を右、左に進んで行きます。
徐々に傾斜が増してきます。
程なく、五色台の案内板が出てきました。
案内板の横にへんろみちの矢印があり、そのまま直進してお墓の横を通って行きます。
すぐに道路に出ますが、南側を見るとちょっと登ってきたことが分かります。10:15。
また、そのまま直進します。
五色台の案内板から10分ほどで、石鎚神社の案内板がでてます。ここは左側の山道を進みます。
階段状のところもありますが、歩きやすいです。
舗装路かと思うくらい"地ならし"がされている様なところもあります。
自然な感じの道になりました。
おっ、傾斜が急になって来ました。
7、8分で景色の良い「一本松」に着きました。
大師様もいらっしゃいました。
階段を数分登ると山の上の県道に合流しました。これは西側に伸びる道です。10:50。
小休止の後、東に向けて進みます。白峯寺も4kmほどのようです。
10分少々歩くと有刺鉄線の付いた柵が出てきました。
道は、登ったり下ったりしますが、さほど苦にはなりません。舗装路を歩くこと30分少々で南西方向の景色が広がっていました。
この先、右手に「ニューサンピア坂出」が見えてきたのですが、コロナ禍のため営業しておらず寂しい限りです。もうお昼も近いので、食事をしたいのですが、BQ21氏の情報によると白峯寺付近で食堂があるということだったのでもう少し頑張りましょう。
白峯寺の入口付近に「白峰パークセンター」がありました。食事もできるようなので入ります。11:55。
今日もラーメンとチャーハンをいただきました。香川県に来たのに「うどん」ではない!?
こちらのテラスからも瀬戸内海が望めました。
さあ、アイスも食べて、エネルギー充填120%!ワープはできませんが白峯寺に発進です。12:15。
お寺へは紫陽花の道が咲いています。
17:22。白峯寺に到着しました。今日は土曜日ということもあって車での家族連れの方も多いです。
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81番・白峯寺(しろみねじ)
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白峯寺はそれぞれのお堂に守り本尊(干支により決まっている)を祀っていて拝むことができます。崇徳天皇の御陵もあるため本堂、大師堂をはじめ門なども立派なものが建っていて、昔の方も大勢訪れたでしょう。そういえば、西行法師も訪れたのですね。
西側の青峰・根香寺に行きましょう!
来た時とは逆の西側の山道を通って、12:55に出発です。
まずは、軽トラでも入れそうな道です。
摩尼輪塔と下乗石の案内板がありました。「摩尼輪」とは『仏道修行の中でも特に、最終の位を表す(塔の円盤部分)』の事。また、下乗は『聖域であるからどんな高貴な者でも乗り物から下りて、自分で歩いて参拝しなさい』という事です。(by 香川県・環境省)
途中、ここでも演習場の施設がありました。
道は時折、上り下りしながら進んで行きます。⇒途中、県道に出るポイントがあったので、往路はそこから山道に入ってお寺に行くのが一番早いかもしれません(へんろみち保存協力会の地図でもそう推奨されています)。今回は食事をしたいので県道経由で「白峰パークセンター」に行きました。
閼伽井の案内がありました。石柱の前に鉄板があります。
不思議な石を発見しました。「明治不動産KK分譲地」とあります。(お騒がせのフェイクじゃないよね…)
左の道標は、どちらも側も「四国のみち」になっています。こんなに道がわかりやすいのだから無駄遣いじゃね…。
そうそう、こうでないと。
丁石が区間ごとに置かれていますが、時折、石像も見受けられます。
その丁石に関する案内板がありました。昔は國分寺からの登りは急なので下りに使われていて、79番-81番-82番-80番と打つのが定番のため、十九丁で國分寺方面の一本松に向かう「十九丁打ちもどり」の表記があるとの案内でした。先ほど、國分寺からの登りは整備されていて歩きやすかったのですが、昔は本当にへんろころがしだったのでしょう。
いくぶん登りぎみになりましたが、先ほどの案内板から推測するともうすぐ県道に出られますね。
十六丁目がありました。
ほどなく県道に合流しました。14:00。
そういえば、白峯寺で一旦、坂出市に戻っていましたが、また高松市に戻って来ました。
この後、海側の五色台スカイラインに行く道を左に分岐して、お食事・喫茶の「みち草」を通り過ぎました。すると、右にへんろみちが出てきました。
舗装路に並行して少し上から進むようです。
へんろみちに入って7、8分で舗装路に合流します。右手前の「鬼無」に行く道の向こう側にまたへんろみちがあるようです。
ここをまた入って行きます。
入口が細いだけで、全然通りやすい道でした。
すると、すぐに視界が開けて、休憩所が見えてきました。コロナ禍でなければ近くの学園がお茶のお接待などをされているようです。
崇徳天皇の遙拝小祠がありました。案内板によると「崇徳天皇はこちらの青峰に埋葬されるため移送されていたが、根香寺の僧が京都の天皇の仰せに従わねばならないので、白峰山に御還してしまい、その祟りを恐れて祠を建てたとのこと。祠は個人所有地なので荒廃しているためこちらに祠を建てて遙拝できるようにした」という主旨でした。
ここにはしっかりとした遍路小屋がありました。
さて、もう少し休んでいたいところですが、もうすぐ根香寺なので足に根っこが生える前にに移動しましょう。
すると、14:27に根香寺の仁王門前に到着しました。
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82番・根香寺(ねごろじ)
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根香寺は何と言っても本堂を取り囲む千体観音堂が印象的でした。郷照寺でも千体観音堂はあったのですが新しかったので綺麗さに圧倒されましたが、こちらはおごそかさで圧倒されました。見ごたえがありました。
次の行先をどうする?
さて、お参りを終えて現在15:00を過ぎたところです。北西5kmの所の別格19番・香西寺に行くのが効率的なのですが、その後、一宮寺まで行くほどの元気はありません。となると、南東12.5kmの82番・一宮寺に行って、R&B(列車で戻る)作戦で、明日戻って納経するこになりますが、その後、香西寺まで歩く必要があります…。
今回は、後者の一宮まで歩くことを選択します。そうと決まれば鬼無方面に下りましょう。(この時、へんろみち保存協力会の地図をもっていなかったので、香西寺へのルートが不案内だったこともあります)
先ほどのへんろ小屋のあった地点まで戻ると、「一宮寺」と書かれた石柱がありますが、草に覆われていて…進めるの?
すると、途中ルートを邪魔する木などもありますが、足元は踏み固められています。
途中、オリエンテーリングのポストもありました。
一旦、舗装道路に出ました。
下って行くと途中へんろみちの案内があったのに、笹をかき分けて行かねばならないようなポイントがありました。
この先の密集具合がひどいです。
看板はあるんだけど、これは撤収だな!
すると、その先に別の入口が出てきました。
後から思うに、この入口があるので手前の通行が少なくなって、ルートに草が生え放題になってしまったのかと思われます。
で、ルートを行くと…。写真では明るく写っていますが、トトロの"まっくろくろすけ"が出てくるような薄暗い樹木のトンネルなのです。
"まっくろくろすけ"ゾーンは通過して普通の道に戻りました。
舗装道路を横断して行きます。
すると、植樹した松がいっぱい見えてきました。そういえば、お遍路2巡目の原監督が、植木の里があると言っていました。鬼無は埼玉の安行(川口市)のようなところなのですね。
そして、だいぶ下ったつもりでしたが、もう少しですね。
盆栽通りが右で、へんろみちは左なのかな…。
この後、植木がまとまって生えていて面白かったです。
これは、もともと低いのか?これから高くなるのか?わからないけど見ていて楽しかったです。
なんて、見学しているうちにようやく平らな所まで来ました。16:30。結局、盆栽通りでも下りられたようです。
この後、予讃線の踏切を渡って南に行きます。
ここから川を渡るところまでは細い道を矢印どおりに歩きましたが、進んでいるのか、戻っているのか、わかりにくい道でした。
細い所を通って行きます。
本津川を渡りますが、右の山が讃岐の山を象徴しているようで「いいね」です。
「天満神社」の前を南に曲がります。
その参道なのか、道が広いです。
緑道のようなところも通ります。
一旦、大きな通りに出た時に、へんろみちを見失ったので、google mapで沼の周りを回ってそれらしい所に出たいと思います。(大きな道の右の歩道を歩いていたのですが、左の歩道から左に曲がってしまったらしいのです⇒曲がる時に反対側の歩道にもマークが欲しいものです。)
この後、香東川まで来たのですが、香川でも沈下橋があるのですね。雨も降って、車も来るのでさっさと渡りましょう。
ここからは、香東川に沿ってひたすら南下を続けます。
香東川の河川敷に出ました。大きな道路を横断するときが要注意でした(橋の下をくぐれると所ばかりなら良いのですが…)。
国道32号を横断して少し行った所で一宮方面に行くため東に進路を取ります。
「一宮駅」は南側からアクセスするようで、北側からは何回か曲がらなくてはいけません。
あー、電車が行っちゃいました。
はい、18:24に琴電「一宮駅」到着です。今日も頑張りました!
当駅始発の18:36発「高松築港」行です。
土曜日の夕方の上り電車のせいかガラガラです。
「KHK」は「京浜急行」ですね。今や扇風機の付いた電車も珍しいけど…。
「瓦町駅」に18:55に到着して、「アパホテル高松瓦町」に19:00に到着です。
この後、一息ついてから、BQ21氏と「鶴丸」にうどんを食べに行きました。
「カレーうどん」と「おでん」を食べました。
さあ、明日も頑張ろう!
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