歩き遍路

【歩き遍路18日目】四万十町琴平町「まるか旅館」⇒黒潮町有井川「海坊主ホテル」

2021年7月25日

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今日は朝の時点でどこまで行くのか決まっていませんでした。通常は前日予約しているのですが、目星をつけていた宿がコロナ禍により休業していたからです。

36番・金剛福寺は足摺岬の先端にありますが、その次の37番・延光寺は手前に戻って進むルートを検討しています(半島をそのまま進むルートもあるが距離が長い)。そのため、明日の宿は足摺岬手前15~20kmにして、明後日、ピストン行動で足摺岬に行くのが効果的かと思っています。したがって今日の宿は明日の宿までの距離が長すぎる所では困るのです。

ということで、黒潮町有井川あたりの宿が適当かと思い、「海坊主ホテル」に連絡をとったところ大丈夫だそうです、食事もお願いしました。となると、今日の行動は約30kmほどです。翌日の宿は今日の夕方の疲れ次第で検討します!まずは、朝食を食べましょう!

さあしっかり食べましょう。いただきます。

実は、朝食の時に分かったのですが、宿泊者に歩き遍路の方がいらっしゃいました。東京・昭島から来られている、ハンドルネーム・ガスルー氏です。一足お先に出発します。

お互い、マイペースで頑張りましょう!

7:08にまるか旅館を出発です。ちなみに、宿の方に『土佐くろしお鉄道「中村・宿毛線」は、「ごめん・なはり線」と同じ会社ですよね。』と言ったら「違いますよ」という言葉が返って来ました。うーん、地元では認識されていなのか、どうでも良い事のようです。

どうもお世話になりました。

岩本寺は、350mとの事で、今までの宿泊地の中で一番近いです!

水車亭の塩けんぴが気になるところ。

大きな通り(国道381号)を横断して行きます。

今日もまた天気が良いです。

そういえば、2016年3月に四万十川桜マラソンに出場した時にこの窪川がスタート地点だったのを今更ながら思い出しました(ゴールは江川崎の手前の土佐昭和です。)!その時は高知に宿泊してこの辺りを観光しなかったのですっかり忘れていました。⇒高知龍馬マラソンの時は高知ではなく、宇佐に宿泊しました。何となく現地は混雑するイメージがあるので避けています…。

当時はこの路地の奥の駐車場にレンタカーを止めました!

昔は賑わっていたのかなと思わせる街並みを進みます。この先の左手、黄色い庇が岩本寺の入口になります。

特に、大きな看板がないので行き過ぎそうになりました。

石柱がありました。7:16到着です。

さりげない入り口です。

37番札所
37番・岩本寺(いわもとじ)

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入口はさりげなかったですが、中に入ると個性の強い岩本寺でした。外国人をはじめとしていろいろな方が、お寺に来やすい雰囲気を作っていて、賛否両論ありそうですが、このご時世なのでアリかと思います。

黒潮町を目指して行きましょう!

さて、次の38番・金剛福寺までは札所間最長の95kmあります。今日もこのあと30kmはありますので頑張って行きましょう!7:42出発です。

まずは、国道56号に出るための道を歩いていると、楽しいイラストの倉庫に出会いました。岩本寺といい、ポップで良いですね!

段ボールの関係の会社でしょうか?

ほどなく、国道56号に合流するところに、看板が出ていた「水車亭」がありました。芋けんぴ(芋を短冊状に切って揚げたスナック)のお店でした。

「芋名月」「栗どらやき」が目に入りました。TZだったら入っていたかも…。

20分ほど歩くと、もうすっかり郊外です。

窪川方面を振り向いて…。「仕事師」の看板が気になる…。

のどかな山の麓に「窪川運動場」の文字もあります。

今更ながら、この区間って、何か危ない所なんでしょうか?道路の点線が半端ないけど…。⇒よくカーブでは表示がありますよね(車線アシスト機能のある車は幅が狭まったとみなしてアラームが鳴りがちです…)。

謎の警戒区間…。

四万十町西ICを過ぎると、多少登って峰ノ上峠にやって来ます。

大観峰とやらの登山口のようです。

15分ほど歩いた9:15頃に、左に曲がるよう指示がでます。

意外な所で曲がりますね。

これは案内板がなかったら通らないような道ですね。

ローカルな道です。

ちょっとずつ、登っています。

車の通行はありません。

急に「窪川町環境美化センター」の門が出てくるのですが、右側に「お遍路さん 右の扉を開けてお通り下さい」の看板アリ。すでに開いているので通らせていただきます。

へんろみちは昔からあるので、既得権みたいなものでしょうか…。

門を入って右側の道を上って行くと、急に左に折れるように指示が出ました。

お、こりゃ山道に入るな。

それで、意外と登ります。

道はしっかりしています。

かと思えば方向を変えて下りました。

「遍路道」の札があります。

国道の「片坂第一トンネル」と「片坂第二トンネル」の間に出ました。「片坂第二トンネル」の上を通り(写真の)右下に降りるようです。

道路より高い所まで行ってましたが、ショートカット道だったんですね。

金剛福寺は75kmか~、長い!

さて、下りになります。

階段はしっかりしてますね。

歩いて行くと写真のような分岐が出てくる時があります。こんな時は注意しましょう。すっかり広い道だろうと思っていましたが、真ん中に立っていたへんろみちの札は右を指していました。⇒下ります!

危ない、危ない。

視界が開けました。底は近いです。

人里が近いという感じです。

先ほどのトンネルからの道は左側からヘアピンカーブを経て下りてきたところです。

そんなに長くない山道でした。

この後、山裾を巻いて通る道がありそうなので進んでみましたが、これは間違いでした。スズキの看板のある「西尾自動車」に降りるのが正解です。

ここは通れません。

下りたところに市の瀬遍路休憩所が現れます。9:42小休止です。

朝のいい運動になりました。

今日のお宿は次の「お遍路さん休憩マップ」の現在地から下に行った③下の温泉マークのちょい左あたりです。すると次に泊まるべき場所は、一番下のお遍路さんイラストの近辺でしょうか…。いずれにしても明日は長丁場の予感…。

今、見てみると38番、39番の位置関係もわかりやすい地図でした。

さて10分ほど休んだので、9:52再始動です。あれっ、看板には「ようこそ黒潮町へ」の文字が…。片坂トンネルですでに黒潮町に入っていたようです。

気をつけます!何せ足摺岬まで長いようなので…。

この先が殺風景な感じ

30分ほど歩くと、家屋の中から声がして呼び止められました。佐賀橘川接待所です。「お遍路御苦労様 コーヒー ラーメン等で御休憩を」の張り紙がありました。

初めての接待所です(コロナ禍で休業中の所も多いですから…)。

こちらのお父さんから、「冷蔵庫から好きな飲み物を…」とのことだったので、栄養ドリンクをいただきました。それから「38番・39番のルート案」「大洲での別格・7番出石寺の巡り方」についてのアドバイスと、また、番外霊場の「真念庵」「月山神社」についての話をお聞きしました。大変参考になりました!

どうもありがとうございました!

15分ほどお邪魔した後、10:30に行動開始です。15分ほどで「拳の川休憩所」がありましたが、休んだばかりなのでスルーします。

この先にこぶしの里があるのでそこで休憩しましょう。

「こぶしのさと」にあるオシャレへんろ小屋に、11:05到着!

この後ろ姿は…。

やはり、いらっしゃいました。道中安全祈願です。

温泉旅館にもなっている「土佐佐賀温泉 こぶしのさと」ではトイレをお借りして、「ゆずドリンク」を補給しました。

徳島は「かぼす」で、高知は「ゆず」ですね。

さて、11:17行動開始です。少し歩くと「鈴」という集落に行けるそうです。

5kmもあるので、行きません。

また、ちょっと歩くと「荷稲」というバス停が…。「稲荷」じゃなくて?はい、こちらは「かいな」と読むそうです(かいなといえば腕のような気がしますが…)。近くに土佐くろしお鉄道の駅もあります。不思議な地名ですね。⇒地形を意味する「峡のな」に由来するとの説もあるようです。

お腹が減ってきました。「おいなりさん」からを連想したからでしょうか…。

そんな荷稲から1時間ほど歩くと、列車がそろそろ

「伊与喜駅」12:29発 中村行です。(右から左に移動中)

おやっ、またアゴの長い方の登場ですか?「イノキ!ボンバイエ!」(いやいや、イヨキだよ!どっかでこの流れあったな…)。駅に行ってみましょう。

「元気ですか?元気があれば遍路もできる!1・2・サン ダー…バード」

おー、ウッディーな駅名表示ですね。

次は「S・A・G・A 佐賀~」です。私は、歩きで頑張りましょう。

なんて、見学していると、そんなに本数が多くない筈なのに、土佐佐賀方面から列車が入線してきました。

12;38発 窪川行です。大漁旗を持ったクジラのデザイン?

今来たのは7種類のタウントレインの中の「黒潮町」でした。偶然この町だ!じゃあね~。

国道に戻ると、自転車お遍路さんが通過した後でした。残念…。

結構荷物を持っていますね。

さて、伊与喜川を横目に見ながら、土佐佐賀方面に向かいます。

「ホッとする」整骨院なのでしょうか?

道の駅「なぶら土佐佐賀」の手前で、後ろから歩いて抜いて行く人がいます。お遍路さん?「こんにちは」と声をかけましたが、無言…。そのまま抜いて行きました。んー、無礼な奴!ハンドルネームは「無礼MEN」と命名させていただきます!(後で分かったのですが、安芸市で反対側をすーっと抜いていったのも彼でした。後日宿泊した「民宿 大岐の浜」にて、他の方々と「抜いて行くほど早いんだったらもっと先にいる筈だろ、どういう行程なんだ」と話題になりました)

真横を通って抜くのなら一声かけようよ!

このまま、無礼MENを追走(!?)して、道の駅「なぶら土佐佐賀」の横のバス停付近まで行ったところで、ベンチに座っているお遍路さんに遭遇しました。挨拶をして「今日どちらからですか」と声を掛けたら、「まるか旅館からです」とのこと…。え、実は朝食時に話をしたガスルー氏でした!なんか、見た感じが違かったのと途中で抜かされていたのに気がつかなかったのでトンチンカンなやりとりになってしまいました。

ガスルー氏は、足に疲れが来たので休まれていたとの事で、昼食は手前のたこ焼き屋で済ませたそうです(そういえば昼食を取らねば…)。今日の宿はどうやら同宿のようです。まだ休まれているので、ここは先行させていただきます。では、また!

この先、国道は真っすぐにトンネルを通って進みますが、左にそれて土佐佐賀の市街に入ります。13:30近くになっておりランチタイムが終わってしまいます!

街中に入ってきました。写真の右奥は津波タワーのようです。

ほどなく、「むうん」というお店がありました。ううん、良いんじゃない、入りましょう。

むうん?この後チャゲアスの「モーニングムーン」が頭を離れなくなってしまった…。

久しぶりにアジフライを食べましたが、旨かった!

モーニングムーンではなく、すでにアフターヌーンです…。

さて、お腹も満腹になり、残りの距離は10km弱となっています。13:55出発します。

土佐佐賀を離れてからの遠景です。弓状のキレイな浜の向こうが突き出ていて漁港になっています。

10数分歩くと、海沿いが「大規模公園」になっており、展望台もありました。

展望台は謎のキャラの後ろの写真の木の手すりになっており…。

景色は次の写真のとおりです。

この周辺は小島がみられて画になります。

近くに「佐賀公園駅」あり、敷地がとても広いです。この他にも黒潮町役場付近と四万十川河口にも「土佐西南大規模公園」が展開されているようです。

土佐白浜に差し掛かると前をガスルー氏が歩いていたので、話をしながら白浜の休憩所まで歩いて、休憩しました。私は、佐賀市街で食事をしましたが、国道を真っすぐ来られたとのことです。

すでに時刻も14:40頃になっているので、TZに備えて、昨日残しておいたビワを分けて食べました。まだ、5kmぐらいあるし、半島部分は少し勾配もあるようです。写真の突き出たところが半島部分かな…。

ガスルー氏が疲れているので先に行ってくれとのことで、先行します。

途中、塩田…というより塩製造場がありました。そういえば、田野町で1kg何十万円の塩を使わせてもらいましたが、こちらはどうでしょうか?⇒調べてみると200gで1000円ちょいでめちゃくちゃ高い訳でもなく、評判もなかなかのようです。

事前予約で塩づくり体験などもできるようです。

さて、今日の頑張りどころです。

井の岬トンネルを抜けたので、もう登りはないでしょう。

坂を下りると、「クジラに逢える町」の看板がありました。クジラは和歌山県太地町のイメージがありましたが、こちらもですか…。そういえば、今日の列車にも描かれてましたね。

もう一息ですが、足取りが重いです…。

土佐くろしお鉄道の「有井川駅」が見えてきました。

もう少し栄えているかと思いましたが…。

16:37に到着しました!久しぶりに17:00前に行動から解放されました。会社ならば、フレックス退社です。「海坊主ホテル」という名前からどんな所なのか一抹の不安がありましたが、次のような外観でした。

看板は「海坊主」な感じ…。外観は洋風です。

中に入ってみると、広ーい和室でした。

和洋折衷なんですね。

で、良かったのがここのお風呂です。ユニットバスなのですが、縦に広くてキレイなのです。

写真に写っていませんが、ゆったりと入れました!

また、1Fの食堂の裏…というか海側には広いテラスがありました(東洋町のレストランみたいな洋食屋さんを営業してもらえると嬉しいですね)。

何もないのがもったいない。

さて、今日は早めに宿に着けたので、有意義なイブニングタイムを過ごせて、夕食も食べられるので非常に満足です!

いけね、蓋をあけそびれました。

いただきまーす。

食後に、ガスルー氏といろいろ話をさせていただきました。焼山寺以降、足にダメージが出てしまい、抗生物質の薬を飲んで回られているそうで、現在70歳とのこと…。自分が20年後に同じように回ることができるかなと考えると、凄いことをされています!

食堂から海を望む。

また、明日は足摺岬の行動を考えて、手前17kmの「民宿大岐の浜」からピストン行動する予定である旨を話したところ、ガスルー氏も明日35kmの行動をされるとのこと!そのために、4:00に出発するので、朝食はいらないという宣言をされました!気合が入っています。私も明日は頑張りますよ!では、明日に備えましょう!

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