本日のメニュー
まず、3km先の須崎市内に別格5番・大善寺があるのでお邪魔をして、それから先はひたすら四万十町・窪川を目指して30km南下します。途中、カツオの一本釣りで有名な中土佐町を経由します。
ちなみに、高知には「四万十」の名がつく自治体は2つあって、今日の目的地「四万十町(中心街・窪川)」と黒潮町を挟んだ南隣の「四万十市(中心街・中村)」です。通常の道路標識はよく「四万十市(中村)」「四万十町(窪川)」と表示されています。やはり清流・四万十川が流れているので名付けたくなりますね(窪川と中村の方がわかりやすいけど…)。さすが、「40010」!
それでは、「一福旅館」を後にしますが、キレイな造りでご主人の趣味の部屋もある素敵な旅館でした。7:10に出発です。
宿泊地の「多ノ郷」を後にします。
この後、昨日お世話になった「すき屋」に向かい、朝食セットをいただきました。
そのすぐ前のセブンイレブンの片隅には、なかなか見られないものが用意されていました。「救命艇」です。津波や水害に備えてのことでしょうが、最近の天候を考えるとうなずけます…。7:45通過。
セブンイレブンの前の国道56号を進むと、この区間は高規格なバイパスのようで、まるで高速道路のようです。
ちなみに、今日は天気が良く青空が出ています。⇒これは暑くなるかな…。
このまま進むと、バイパスのまま郊外に出てしまうので、左にそれて須崎市街に向かいます。道を左側に横断したところで高知広陵交通のバスが来ました。
さて、左に曲がると「須崎駅」ですが、もう少し「土佐新荘駅」方向に進みます。
山が見えてきますが、トンネル手前を海側の左に曲がって山裾に沿って進んで行くと、4階建てのビルに「大善寺」の文字が見えました。これがお寺?いや、ここは「有善会館」で、納経所とお住まいも兼ねているようです。
お寺は建物を過ぎて、右に曲がったところにありました。今まで40ほどお寺を訪れましたが、なかなか無いパターンです。
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別格5番・大善寺(だいぜんじ)
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大善寺は街中のコンパクトな立地をフルに使い、海上の安全を祈るべく海も望めるように建てられていました。荘厳なお寺も多い中、これはこれでアリかなと思わせるお寺でした。
一路、窪川に向かいます!
本日の唯一のお参りは終了しましたので、四万十町の窪川に向かいましょう!8:55出発です。国道56号に戻り、道の駅「かわうその里すさき」は、朝食が済んでいますので通過します。
2020年2月の高知龍馬マラソン前日に「とれた亭」を訪れており、その時は須崎のB級グルメ「鍋焼きラーメン」と「ちりめん」のセットをいただきました。
今回は暑くなりそうなので、はす向かいのローソンでガリガリ君でも食べましょ…、お、巨大なかわうそのローソン店員「しんじょう君」を発見しました!道路沿いのサインボードも自分のモノを出してアピールしています!
さて、新荘川を渡って須崎の中心街ともお別れです。
案内板にあるとおり「角谷坂」の登りになるようです。
登って行くと、とてつもない距離数が表示されていて、全く現実味がありません。256kmは、東京から郡山ぐらいまでの距離だな…!今はこの後の30kmに集中しましょう…!
角間トンネルを抜けたところで、果樹園の販売所でビワが売っていたので購入しました。
その後、歩いているとルート上に気になるレストラン発見!ビワの産地だから「琵琶湖」?(字が違うよな…。言葉遊び?ギャグ?)。
ひと登りしたので、海と果樹園がよく望めます。
少し歩いたところで、お兄さんに声をかけられました。地元の青年部の活動で草刈りをされているとのことで、アクエリアスのお接待をいただきました。
さて、安和トンネルを越えて、坂を下り終えたところに、以前合宿で訪れた「安和駅」がありました。
当時は、海岸線にテントを張っていたにもかかわらず、大自然と一体化するため(!?)夜はフライシートを被ってビバークのように皆でまとまって寝ていました。確か、夜に雨が降ったか何かで「安和駅」前まで避難してきて、駅前の広場で寝ていたら、朝、登校する学生に怪訝な顔で見られたような…、そんな記憶があります。
残念ながら、駅前は工事中で当時の面影はなく…。10:20。
昨日の合宿中の写真よりもヤシの木が小さくなってしまっているようです。
左折・安和海岸の表示がありますが、当時ここを通っていないので、線路脇から直接降りていたのかもしれません…。反則技だったのかな…。
さて、安和を過ぎると隣町・中土佐町との境が焼坂トンネルになっており、トンネルの入り口に歩行者用の反射タスキのボックスが設置されていました(反対側のボックスに返します)。高知の国道は専用歩道が確保できない所は、路肩を緑色に塗って、歩行者推奨ルートを表示してくれている所が多いです。歩き遍路にはありがたい限りです。
国道56号は右側を走る土讃線を越えて行きましたが、こちらは町中を通るべく左側の細い道に入りました。
スーパーもあるので中心街かな、と思って右側を見たら「土佐久礼駅」でした。もう11:55なのでお腹も減ってきました。
近くに食事のできる店はないかとgoogle検索してみると、ちょっと海よりのところに市場食堂的なお店がいろいろあるようですが、へんろみち沿いにも良い所がありそうなので行ってみましょう…。「おもや」というお店がありました。目立った看板は無いのですが入ってみましょう。
夜は居酒屋のようですが、店内もそこそこ広くて洒落ています。
お料理はいかがでしょうか?⇒はい、当たりでした!
いやー、満腹、満腹。帰りに倉庫らしき所があったので、見てみると備長炭山のように積んでありました。これは、居酒屋の焼き物も美味しいんでしょうね。12:25に再出発です。
数分歩くと町役場がありました。やはり、かつお一本釣りと四万十川が売りのようです。
この先、大坂谷川を遡っていきます。
東屋などがありましたが、スタートしたばかりなので、休まずにこのまま行きましょう。案内板によるとこの部分は大坂遍路道と呼ばれているようで、七子峠までの残り1.0kmは自転車が通れないとのことでした。⇒ということは、山道ということですね。了解しました。
どんどんと、高知自動車道の陸橋の橋脚の下に向けて進んで行きます。
まっすぐかと思いきや、左でした。まだ、川に沿って進むんですね。
脇が畑のダート道になってきました。
おー、こんなところにへんろ小屋が!13:45なので小休止です。
小屋の裏にはトイレがあり、集落の有志で管理をされている旨の表示がありました。その他に次のような「教え」も掲示されていました。
さて、行動開始したところ10分もしない内に山道への看板がありました。
まずは明るい樹林帯の中を進みます。
山道に入って20分後くらいに、ちょっとずつ勾配が急になり、ちょっと鬱蒼としてきました。
とんでもなく斜面が急になっていくのかと思いきや、左にそれてクネクネと登らせてくれるようです。
ようやく、国道56号の付近の七子峠に出ました。終点付近からの景色です。14:25。
大坂遍路道はノーマークでしたが、20数分の山歩きとなりました。この後、へんろみちを経由すると窪川まで約14kmかかるようです。これはまたトワイライトゾーンに大仕事だ!ここで休まず3.0km先に休憩所があるので少し歩きましょう!
国道56号をたどって行きます。
15:25にお雪椿休憩所に着きました。多少暑いせいもあり、ちょっとペースが落ちてます。
ここはTZ対策で、エネルギー補給しましょう。まずは安和で購入したビワを食べて…。
また、高知でいただいたバナナが食べごろになったようなので、これも何本か投入します。
雪椿については案内看板があり、要約すると『この地「梅屋敷」に地頭頭の娘・お雪が影野の若僧・順安と恋仲になり、僧をやめて子供はないが、仲むつまじく里人愛した。二人は子供に恵まれなかったため、二人の死後も里人たちはお雪が好きだった椿を墓所に植え供養を毎年行って来た。この椿が300余年の今も毎年美しい花を咲かせている』とのことです。
土讃線の「影野駅」を過ぎました。景色に慣れてきてしまいましたが、地道に歩いていきましょう…。
「六反地駅」付近で須崎に向かう列車がやってきました。
「仁井田駅」の手前ですが、この時点で16;45です。この時点であと5km弱あるので、
窪川方面に特急列車が走って行きました。列車は早くていいなー。
さあ、16:55に「仁井田駅」に着きました。実は、この地も以前合宿で訪れています。当時は、須崎から内陸の津野町「床鍋」で宿泊し、四万十川上流の「寺野」「大野見」を経て「仁井田」で宿泊したのでした。翌日は、ここから海よりの興津海水浴場(日本の水浴場にて高知県唯一選出)を目指しました。⇒興津が集結地といって他の班も集まって来る所になっていた。
興津のあたりは山がちになっているので、一旦海に近づいた四万十川は海に出られず西に流されて内陸に戻り、2013年に最高気温が日本一になった「江川崎」から「中村」を目指して海に戻って(!?)きています
「仁井田駅」を過ぎたところで、気になるお店を発見!ケーキ屋で「なぽれおん」?。あと、ポツンとこの地にケーキ屋さんがある所が気になりました。googleではブランデーケーキの人気が高いようです。早速入ってみましょう!
残念ながらブランデーケーキは一本物でバラ売りがないので、メロンがモチーフになっているケーキを購入しました。こちらで食べてよいとの事なので、カウンターで失礼します。
聞けば、奥様のおばさまが次にお参りする岩本寺の天井画の中の一枚・マリリン・モンローを描かれたとのこと。これはいい情報です。また、ご主人は茨城県下館(現筑西市)の生まれで、縁あって奥様の出身地であるこちらに移り住んだということで、うちの母が隣の結城市の学校を出ているのでローカル話に花が咲い長居をしてしまいました。⇒ここへ来て、北関東のアクセントにホッとさせられました。
さて、店を出て17:23ですが、ケーキも食べてTZ撃退!残りの行程を頑張りましょう!
道の駅「あぐり」は寄らずにスルーしますが、今日のお宿は夕食なし、朝食ありのため、手前のローソンで本日の夕食を仕入れましたか(駅周辺にコンビニは無い模様です)。気になるのはこの立て看板。どういう意味なのでしょうか?
土佐弁といえば、現地の者でない我々は「高知に行ったぜよ!」なんていう風に使いたがりがちですが、高知県に入ってから一回も「ぜよ」は聞いたことがありません。「〇〇やき」(〇〇だから)はよく聞くのですが、どうやら「ぜよ」は強い意志を持った言葉のようで、普段の生活ではあまり大きな決断はしないようです(普通そうかな)。ちなみに、坂本龍馬が「日本の夜明ぜよ!」を言ったのか、言わなかったのかは歴史好きな方に任せておきましょう。
足摺岬までは95kmだそうです。先は長い!それはそうと、窪川駅まで1,0kmを切っているはずなのにその気配がありません。
国道56号から右に折れて少し進んでから、ようやく市街地になってきました。
ほどなく窪川駅に到着しました!18:30です。え、「土佐くろしお鉄道」ということは「JR」は別なんですか?
ちなみに、この駅の右側のお隣にJRの「窪川駅」がありましたが、それよりもインパクトのある建物が道路の向かいにありました。はい、「.comBANK」こと高知信用金庫です。
お待ちしました。JRはこちらです。「.comBANK」の次に紹介するのはキツイわー。
おまけに、そのまた隣の四万十町の西庁舎がとても立派なので駅が霞んでしまいます。ちなみに、ガラス張りの歩道橋で駅東側の東庁舎とつながっているそうです。
その駅から、すぐ入ったところに「まるか旅館」はありました。
お部屋は写真のとおりで、風呂・トイレが外になっています。
トイレは昔ながらですが、お風呂は木の作りでなかなか良かったですよ。
では、また明日頑張りましょう!
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