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今日は、お参りできなかった71番・弥谷寺に向かうため、「詫間駅」経由で「三井之江前バス停」まで戻って歩き始めます。その後、スタート付近まで戻り、海沿いにある別格18番・海岸寺に向かい、その後は海沿いに72番、73番と進んでいきたいと思います。バス停から弥谷寺まで4km×2(往復)、バス停付近から海岸寺まで5kmほど、海岸寺から72番まで5kmほど、73番までは7km少々で、合計25km。その後は、歩けるだけ歩きます。
バタンキュー21(BQ21)氏から連絡があり、「アパホテル高松瓦町」が2泊目が1,000円で泊まれるキャンペーンをやっているという事を聞き、高松で連泊することにしたのです、今日は行動後、合流して反省会です(何の反省?)。BQ21氏は今日は80番・国分寺から行動する予定です。
71番~77番の前後で別格のお寺が、内陸の琴平方面(17番)と海側(18番)に分かれているため、歩き遍路の場合はちょっと面倒な所です(汗)。まあ、普通は順打ちで、一番近い所から往復するのが順当なのでしょうが、私は同じ所を往復したくなかったので変則的な進み方になってしまいました…。
昨日のポイントから71番・弥谷寺に再チャレンジ!
さて、朝食を済ませて「アパホテル丸亀駅前大通」を6:40に出発します。昨日は朝の出発遅れが命取りになりましたので、それよりは早めに動きます。やはり、歩き遍路は朝イチの行動が鍵を握りますね。
わずか5分で駅に到着しました。
6:50発「琴平」行きなので、2つ先の「多度津」で乗り換えが必要です。
入線してきた7200系は、「R09」編成なので5日前の朝に「伊予三島」の踏切を通過して行った電車でした。左上に編成番号の「R09」が、左下に名前に当たる「7309」が表示されてます。(乗り物に興味がなければどうでもいい事ですが…。ちなみに、JR東日本の山手線では左上の4桁の数字とアルファベットが列車番号で、編成番号は正面ガラスの左下に「09」のように表示されています。京浜東北線、湘南新宿ラインなどは列車番号の上に表示されています。気にして乗っていると、また朝乗ったヤツだなんて愛着が出るかもしれません。)
定刻通り通り発車して「多度津」に7:56到着。3番線にそのまま乗っていたら土讃線の「琴平」に戻されてしまうので乗り換えです(人生ゲームじゃないから、台風に飛ばされてスタートはヤバいです)。
ということで、4番線の7:04発 予讃線の「伊予西条」行きに乗り換えました。「伊予西条」も今となっては懐かしい限りです。
定刻通り出発して、7:14に「詫間」に到着しました。昨日と違い、通学時のため学生でごった返していました。写真は10分後の落ち着いた風景です。
そして、因縁の「三井之江前」に7:46に到着しました。三豊市のバスに「空海号」の表記が無かった訳がわかりました。なぜならこのバス停は善通寺市のバス停だったからです。バス停を共用していて、三豊市のバス停は実際には無いようです(昨日乗る時には時間がなかったので分かりませんでした)。
昨日のゴルフ練習場を通過します。
ホテル「レイクサイド」も通過。
高松自動車道脇を通過して…。
自動車道下をくぐります。
ここも石碑のある右に進みます。
この先を坂を登って右に曲がって登って行く…。ん、左に道がある。
ここ?矢印も何もありません。
すると1分もしないうちに、池のほとりに出て、看板が立っていました。「曼荼羅寺道」です。
後で分かった事なのですが、昨日、ホテル「レイクサイド」付近で写真を撮った「蛇岩」の案内板にヒントがあったのです。蛇岩の看板に地図が載っていました。
拡大すると次のとおりです。分岐の石柱は「法然上人蛇身石」なんて読めなかったんですが、今となってはこの地図が頭に入っていれば左に、左に進んでいた筈です。
【結論】山道に近いところの逆打ちは矢印が少ない所もあって「難しい」という事を身を持って経験させていただきました。
8:11に問題解決しましたので、先に進みましょう。昨日、上のミカン畑で教えてもらったとおり池の横を通ります。⇒てっきりゴルフ池とその隣の池のことかと思っていたら小さな池があったのですね。
進んで行くと竹林の登りになります。
さらに登ります。と言ってもさほど急ではないです。
さらに看板があると安心します。
8:29にしっかりとした看板が見えてきました。
すぐ近くに舗装道路もあり、これが登り口のようです。
BQ21氏から結構登りますという情報を得ていますから、どんどん登りましょう!⇒それもあって昨日は坂を登り過ぎました…。
すると左手に「俳句茶屋」という営業していない不気味な茶屋がありました。昔は繁盛していたのでしょうか…。(後でわかったことですが、こちらの茶屋は別格17番・海岸寺の奥の院に移転されたそうです)
茶屋から歩いてすぐに仁王門が現れました。その先にも百八階段の他に崖摩仏までの階段もあり結構時間がかかりました。昨日急いで来れたとしても納経時間に間に合わなかったとしたら途方に暮れていたかもしれません。また、ここから一番近い駅は4kmほどの所にある「津島ノ宮」という駅なのですが、今は乗降扱いしていないのです。昨日、電車に乗って分かりました。そう、昨日の結果オーライだったのです。⇒でも、反省‥読図はちゃんとしよう(by 蛇岩)。それと、へんろみち保存協力会の地図があれば苦労はしなかったと思います。
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71番・弥谷寺(いやだにじ)
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弥谷寺は、やはりゆっくり時間をかけてみるべきお寺でした。ここを時間をかけずしてどうすると、大師に言われているようでした。崖摩仏はもとより、多宝塔と本堂の佇まいが素晴らしかったです。また、大師堂では別格13番・仙龍寺のように建物内に上がってお参りすると形式でしたが、そこで、「獅子の岩屋」「洞地蔵」を見学できるのも印象的でした。本堂では名も知らない鳥が近寄って来て、朝来たのを歓迎してくれているようでした。
別格18番・海岸寺に進みましょう!
では、途中の高松自動車道のところまでは、来た道を戻りましょう。仁王門を9:47にスタート。
さて、またいくつかの竹林も抜けていきます。
来る時の間違い探しポイントを通過して、自動車道を南に越えずに、平行移動します。
ここは、ゴルフ練習場の池の北端ですが、蒲の穂が茂っていました。いや、蒲田に住んでいたこともありますが、都区内で蒲なんて見る事がないので「おおーっ」と思ってしまいました。
徐々に高松自動車道から北に離れて行きます。
弥谷寺のあった方角にある「天霧山」を望みます。(後でへんろみち保存協力会の地図を見て分かった事ですが、この天霧山と弥谷山の間を抜けて海岸寺に延びる山道があったのです。知っていれば使っていたかも…。これは、機会があれば再チャレンジしたいものです。)
山裾に近い道を通っていると、集落に入り立派な門のお宅なども見受けられました。
集落を抜けて行きます。
集落を過ぎると畑が広がっていました。正面に見えるのは山ではなくて、瀬戸内海の島「高見島」のようです。
ネギ坊主畑の真ん中に丘が…。こちらは「盛土山古墳」とのこと。クチコミによると日本一の翡翠の勾玉(6.6cm)が出土したらしいのですが、この方面は良くわかりませんのでコメントを差し控えます。
目の前の水門もどきの方向に進んで行きます(海の水門ではなく、弘田川の途中にあるものでした)。
直進しようとすると道が工事中です?どうやら、県道のバイパスが建設中ようで、この先の高架がそれに当たるようです(これができると海岸寺の前の道路は静かになるはずです)。
踏切を渡った所で、軽トラのおじいさんが車を停めたので、何かなと思えば、ミカンのお接待をいただきました。
ほどなく「海岸寺駅」に到着。ちょっと小休止です。11:15。
いただいたミカンをいただきましょう。ちょうど通過する特急「いしづち10号」高松行が来ました。ミカン色がお揃いです。早速ミカンはいただきました。
数分で海岸寺に到着。すでに11:30近くになっています。
さて、お参りしましょう。
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別格18番・海岸寺(かいがんじ)
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海岸寺はびっくりする事が多いお寺でした。まず、山門にお相撲さんの像が金剛力士像の代わりに立っているのです。リアルな力士像です。それから、大師堂がないのです。聞くと、大師堂は県道を詫間方面に向かったところにある奥の院にあるというのです。なるほど、駅から見えていた塔はそちらのものだった訳ですね。納経はそちらでも可能ということでしたが、ちょうどいらっしゃらなかったので、本堂でお願いしました。
海岸寺は弘法大師が誕生した地ということもあり不思議かつ面白いお寺でした。なお、誕生した地については善通寺の説もあるのですが、弘法大師の事だから2カ所あってもいいように思います。なにせスーパーマンですから。あまり人が行かないのか、ちょっとさびれた雰囲気が気になりました。(確かに、力士像を見るとキッチュな雰囲気を感じてしまう人もいるかもしれません。)
77番・道隆寺に向かう!
さて、12:20に道隆寺に向けて出発です。次からは順打ちに戻ります。
まずは、お腹も減りましたが、次の大きな町「多度津」まで行きましょう。
つい、昼飯が気になり、お店を撮ってしまいました。でも、今日はカフェというよりか、ガッツリ食べたいな…。
そう、今日はラーメンの日です(暑いけど…)。「富家」か「ラーメン亭」どちらかにしようと思ったのですが「ラーメン亭」に入りました。13:00頃。
塩ラーメンが旨いということなのでお願いしましたが、大正解!味が濃いめということですが、歩いているのでそんなことなく感じます。チャーハンもガッツリいただきました。13:25に再出発です。
多度津の街を抜けて行きます。「県立桃陵公園」の案内看板に「一太郎やぁい」とあるので気になるところですが、ここはとにかく郵便局に寄ったあと、道隆寺に向かいましょう。
こちらにもなかなか引き付ける建物があります。多度津は"町"ですが、昔から栄えていたのでしょうね。
朝、「多度津」で乗換をした時の「名所案内」看板に「少林寺拳法総本部」というのがあったのを思い出しました。やはり「総本部」がある所は競技が盛んなのでしょうか。
天気が良くなってきて、非常に暑いです。朝の"どんより"はどこへやら…。
JR四国の多度津工場の前を通ります。SLの動輪が飾ってあります。
こちらにも、西洋建築を模したお医者さんがあるので、隆盛が偲ばれます。
香川県の交通標識の特徴としては、信号機の手前の点滅の補助信号機に緑の標識で「信号機」と表示してある点です。関東では「補助信号機」「予告信号機」と白い表示板が付けています。
予讃線の線路を越えて行きますが、左の引き込み線がJRの多度津工場に続いています。向こうには造船所のドックがあるらしく、多度津が町でも栄えてた理由が分かります。(実際に見えているドックは今治造船で丸亀市でした‥ただ多度津にも今治造船があるようです)
14:10に、道隆寺に到着しました。寺の門をくぐると「参拝みち」の矢印があり、ぐるっと回らされます。どうやら北側からは裏口のようです。
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77番・道隆寺(どうりゅうじ)
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道隆寺は観音様がいっぱい並んでいるので、ご本尊が観音様かと思いきや薬師如来でした。町中のお寺ですが入りやすい雰囲気で、小さな像にも祠が建てられていてやさしさを感じました。幼いころ盲目だった京極佐馬造公が薬師如来の慈悲により光を得て眼科の達人になられたそうで、この方を祀っているのが潜徳院殿堂です。「め」の字を書いた祈願札が堂内に収められています。
78番・郷照寺まで行けるかな?
さて、14:35に道隆寺を出発します。あと7kmほどなので普通に歩いたら楽勝なのですが、何せ7月の暑さが照りつけてきます。とにかく頑張りましょう!
15分ほど県道21号を歩いて丸亀市に入りました。
先ほど、高架橋から見たドック付近を遠目に見て通過します。
すると、見た事のある川に遭遇。神野寺に行った時に雑草で川面が見えなかった金倉川の下流です。
それから10分少々あるいた所の景色です。何で、これを撮ったのかな…、と見ていると写真の真ん中に丸亀城がありました。そうそう、城が見えてきたから撮ったけどズームにしなかったんですね。
県道21号を歩いていると、草に覆われた家が出てきました。SDGs的には良さそうだけど、建物の腐食や湿気的にはどうなんでしょう…。
ようやく、朝のホテルの近辺を通過して丸亀市役所と丸亀城の見える地点まで来ました。15:45。
丸亀市の東を流れる「土器川」を渡ります。なんと、この川は香川県唯一の一級河川です。この川も砂礫が多く水の少ない時期には枯れ川になるそうで、これを「瀬切れ」と呼ぶそうです。渡った時には水は流れていました。
渡ってとすぐのところを右の細い道に入りました。
山が見えてきました。「青ノ山」のようです(後からわかりましたが郷照寺は山の向こう側です)。
16:24に「宇多津町」に入りました。マンションなどが立ち並びニュータウンのようです。あと1kmほどなので到着はギリギリですね。
お寺に向かう路地に入ると「菓楓(かふう)」なるお店がありました。「アイスクリン」の文字に惹かれますが、今はお寺への到着を優先させましょう。
ようやく、郷照寺の入口にやって来ました。
16:37、郷照寺に到着です。お参りしましょう。
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78番・郷照寺(ごうしょうじ)
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郷照寺は踊り念仏の一遍上人ゆかりのお寺なので時宗なのですが、真言宗も奉持している珍しいお寺です。坂の上に立ち、境内には庭園もあるため、時間のある時には丘の上でボーっとしていたい感じです。今回は特にあわただしい夕方の時間を終えて、静かな時間を過ごさせていただきました。
「八十場(やそば)駅」まで進んでおきます。
17:10に出発です。明日お参りする79番・天皇寺は、予讃線「八十場駅」が最寄りになるので、そこまで6kmほど歩いてから電車で高松に移動・宿泊します。明日の朝、電車で戻るR&B(列車で戻る)作戦です。⇒何せ、宿代の一泊分が1,000円になっているので、交通費を考慮してもお得です(ただ、移動の時間がかかるという難点はありますが…)。
さて、お寺を出て右手(東側)に進みます。進む道は狭いのですが、古い街並みを意識した作りで趣があります(シャッター商店街とは違うんだよな…)。大束川の手前には立派な家に木が生えているのではないかと思わせる家がありました。
大束川を渡ります。この辺りは「蔵の館三角邸」やホテル「古街の家」などがあるので港町といて栄えていたのでしょうか。
予讃線に沿って東に向かいます。前の山は「角山」のようです。
「角山」の手前で瀬戸中央自動車道をくぐります。
「角山」の辺りで少し登り、予讃線の北側に出ました。この区間は瀬戸大橋線も通るので本数が頻繁で、首都圏近郊並です。すでに、坂出市に入っています。この辺で疲れたので10分ほど休みました。
坂出の駅前では再開発なのか大規模解体が行われていました。
JR「坂出駅」を通過します…。ついでだから改札を見てみましょう。
坂出駅の改札です。ゲート式ではありませんが、交通系IDカードに対応しています。多度津から高松までの各駅は使用可能で、西側はエリア外でも観音寺と詫間で利用可能でした(昨日の丸亀→詫間は利用可能でした)。
途中までは、予讃線のガード下に沿って進んでいきましたが、外れると閑散としてきました。
「坂出駅」から30分ほど歩いて「八十場駅」が近づいてきました。
18:48に「八十場駅」に到着しました。
こんなところにも"うどん"関係のPR…、さすが香川県!
18:58発高松行がやってきました。また赤いヤツにお世話になりましょう。
19:22に「高松駅」に到着…と思ったら「さぬきうどん駅」に到着してしまったようです!
「高松駅」を出るとそこは港湾都市でした。すっかり田舎者になっているので、あたふたする感じです。
ホテルは瓦町にあるので、時間短縮のため琴電に一駅乗って行きましょう。お城のすぐ脇が駅なので、4、5分で着きます。
京浜急行沿いに住んだことのある者にとってはうれしい限りで、昔の700形です。
「瓦町」で下りると、全く昔の800形っぽく装ったヤツがいました。ラッピング技術はすごいですね。
このあと、「アパホテル高松瓦町」にチェックインして、風呂に入りました。
遅くなりましたが、BQ21氏と合流して、「骨付鳥」を食べに出かけました。
BQ21氏は今日は83番・一宮寺まで打ち終わり、明日は高松城見学をした後、一宮駅に戻るそうです。いっぱい食べたので、明日も頑張りましょう!
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