歩き遍路

【歩き遍路25日目】宇和島市天神町「宇和島ターミナルホテル」⇒西予市宇和町「宇和パークホテル」

2021年8月30日

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今日は、「宇和島駅」から北上して同じ宇和島市内の41番・龍光寺、42番・仏木寺をお参りした後、歯長峠を越えて西予市に入ります。宇和という街に43番・明石寺があるのでそちらをお参りした後、少し先の「宇和パークホテル」に宿泊します。行程は約26kmです。

今日は、バタンキュー21(BQ21)氏との「ばたひかり」コンビでお届けします。一時は、抜きつ抜かれつでしたが、大洲市まではよろしくお願いします。⇒大洲では別格7番・出石寺に行かねばならず、半日以上かかるのでBQ21氏に置いてけぼりは必至です。ちなみに、八十八カ所巡りの方は43番・明石寺から44番・大宝寺まで80km以上間が空くのですが、別格は途中の大洲に2つ札所があるので、少しモチベーションが保たれます。

龍光寺を目指して!

連泊をした「宇和島ターミナルホテル」ともお別れです。

お世話になりました!

駅前広場に、大正期製造の宇和島鉄道1号形・蒸気機関車(レプリカ)が展示されています。ドイツ製なので、子供の頃に読んだ「はしれクラウス」という絵本を思い出しました。⇒ドイツ製の豆機関車で大分県の宇佐八幡内に26号が展示されているのを見たことがあります。絵本の17号は那須烏山市「那賀川清流鉄道保存会」で動態保存されています。

不思議な景色です。

さあ、駅前を7:35に出発して、国道320号をくぐります。ちなみに今日もバタンキュー21(BQ21)氏との「ばたひかり」コンビで参ります。まずは、約10km先の龍光寺を目指しましょう。

今日も曇りがちな天気です。(夜に雨が降ったのか路面が濡れています)

愛媛県宇和島庁舎を過ぎるとJRの敷地に扇型の機関庫が見えてきました。現在は宇和島支社になるのでしょうか。

昔は蒸気機関車が入っていたのでしょう。

少し進むと転車台が現れました。宇和島駅は行き止まりになっていので機関車は逆向きにしないといけません。

1937年(昭和12)製らしいです。

宇和島運輸区は閑散としていました。

JRの敷地から外れて、住宅地でBQ21氏が何か見つけたようです。

ダルマでしょうか?ご利益あるのかな…。

標識に「日吉・広見」など他県のような地名が出てきますが、これは次の交差点で右(東側)に向かって鬼北町に向かう様です。我々はこのまま直進して旧三間町に向かいます。

まだ市街地です。

8:00です。2km弱、進みました。

あと8kmの案内に「間違いなし」!

おっ、足元にそっくりさん発見!

これは国民的マンガのキャラか、はたまたお手軽なお菓子のキャラか?

左の道から、結構人が歩いて来たので何があるのか覗いてみると「北宇和島駅」です。予讃線・伊予大洲から来た8:03発宇和島行が通勤客を運んできた後でした。この駅のすぐ北側で、線路は2手に別かれ、北の伊予大洲・松山方面(予讃線)と東の江川崎・窪川方面(予土線)に分岐します。

マンションに比べて、可愛い駅舎です。

その後、県道57号に出て20分も歩くと建物も閑散としてきます。このところいつも一緒だった国道56号は手前の「北宇和島駅」付近から西に向かい、浜沿いの伊予吉田を通って、宿泊地の宇和で合流します。脇を予土線・若井発の宇和島行が坂を下って行きました。

1両で気ままな感じのキハ32形です。

オシャレヘンロ小屋?いや、結構普通の形です…。

あと3kmぐらい。

休憩を終えて少し歩いたところで、後から声を掛けられました…。足摺でお会いしたユーチューバー遍路の"おまつり金魚"氏(以下金魚氏)です!情報分析班のBQ21氏が、金魚氏が宇和島に入っているからそろそろ会えるのでは、と言っていたそのとおりになりました!

この先の陸橋を左にまがるので県道57号ともお別れです。

陸橋の下は、予土線の務田(むでん)駅でした。

線路の右にホームあり。

いろいろな話に花が咲いています…。

集落に入り、鍵の手に左、右と進むのが正解でしたが、2つ目の角の道標を見落として、左に曲ったまま直進したため、途中で間違えに気付き2つ目の角まで戻って来ました。⇒後でgoogle mapのストリートビューで確認すると、この角の道標は角が切り取られた所に設置されブラインドになっていました。道標としては残念な造りで「喝」!(サンデーモーニングの張本氏かよ!)

話に集中して道を間違えることもあるので、我々の行動も「喝」!

正解のルートは、曲がったすぐの所に"たこ焼き屋"「MIKE」が見てくるのが目印になります。

営業していませんでしたが、8個で200円という情報がありました!

さあ、6、7分歩いたところで龍光寺の入口が見えてきました。

「龍光寺」の矢印が見えました。

入口には石の鳥居があり、左に曲がり突き当りに石段が見えてきます。10:28到着です。

この上ですね。

41番札所
41番・龍光寺(りゅうこうじ)

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龍光寺は、稲荷神の本地仏として十一面観音を祀っていて、本地仏とは八幡、稲荷などの神様は、如来や菩薩などの仏が姿を変えものであるという神仏混交の考え方だそうです。今までのお寺でも顕著に出ていて興味深いです。

金魚氏がお寺の様子をアップされていますので、この先の様子も含めてご覧ください!(龍光寺は1:55からです。)

続いて、仏木寺に向かいます!

11:10にお参りを終えて「ばたひかり金魚」連合で42番・仏木寺に向かいます。そういえば、「バタアシ金魚」って、高岡早紀、浅野忠信などが出演して映画化されましたね(ネタが古い!)。

この「雪印ドリンク」の自販機も古い!(残念ながら販売中止)

さて、石の鳥居から自販機を経由して、すぐの所で「仏木寺」右の看板があったので曲がります。

BQ21氏、そちらですね…。

5分ほど歩くと「利近池」なる池に出て、右に曲がります。

「仏木寺⇒」&「100m先右」の案内あり。

100m先を右に曲がった通りが県道31号で、このまま仏木寺まで2.5kmほどのようです。

それにしても、こちらもノッポなバス停「石ヶ鼻」。

県道を30分ほど歩いたところ…。「仏木寺、50m右側」の案内板が見えました。

左の建物が仁王門ですね。

11:52に到着です。

お参りしましょう。

42番札所
42番・仏木寺(ぶつもくじ)

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仏木寺は、地元で「大日さん」と呼ばれているこのお寺は、金魚氏の映像でも紹介されている家畜堂には、牛馬への感謝やペットへの思いが込められています。

峠を越えて明石寺に向かいます!

13:00に出発します。この先、宇和島市から西予市へ向かう歯長峠は登りのへんろみちが通行止めとのことで、県道31号を歯長トンネルまで歩くことになります。へんろみち経由だと10.8kmだったのですが、県道経由だと若干長くなるのでしょうか…。

15分ほど歩くと民家がなくなり登りになります。

小雨の中、山の中の県道を多少クネクネと登っていくと、13:52にはトンネルが見えてきました。

手前で峠に行く山道もありましたが、ここはトンネルで越えましょう!

歯長トンネルを抜けると、左側にへんろ小屋がありましたので、一旦休憩しましょう。

420mのトンネルでした。

ここで、金魚氏から提案がありました。へんろみち(山道)と県道(アスファルト道)のどちらが早く着くか競争しようという事です。次の写真の案内図は非常にざっくりおり全く参考にならないのですが、中央の現在地の歯長トンネルと書いてあるあたりから赤い線を辿って左に曲がる手前までが山道になっていて、アスファルト道は案内図に表示されていませんが、山道を大きく右側に曲がって途中から合流するようになっています。

ちなみに明石寺は赤い線が左上でカクカクと山沿いに寄っている辺りです。

さて、ばたひかりコンビが山道、金魚氏がアスファルト道です。すでに龍光寺の金魚氏の映像を見てもらっている方は結果が分かっていると思いますが、山道はどのようになっていたかご覧ください。14:06スタートです。

いきなり先の見えない下りです。

下って行くと、谷になったところの道が一部わかりにくく、慣れていない方は左の沢に下ってしまいそうなので注意です。次の写真は山道にリカバーしてきたところですね。14:15。

橋ですね。

14:20。歩きやすくなって来た…。

路がわかりやすくなりました。

と、思いきや、連続倒木があります!!ちょっと、通れるんでしょうか?!

一応、倒木は動かないので、当たらないようにすり抜けます。14:22。

ここはフィールドアスレチックですか…。10本以上くぐり抜けました!

はい、次のアトラクションです。14:24。

今度はまたぐアトラクションですね。

一本くらいなら、可愛いもんです。14:25。

遊歩道になってきました。

BQ21氏曰く、「一人だったら引き返したかもしれない」とのことでした。

無事通過しましたね。疲れた表情は演技とお見受けしました。

難所は過ぎ去ったようです。14:27。

後ろを振り返ってみて…。

県道31号に合流しました。ここまでの所要時間は約20分でした。

明石寺までは7.0kmです。

県道を進み、金魚氏は通られていないようなので、先ほどの案内板の赤い線が左に曲がる箇所にお地蔵さんがいらっしゃいましたので、少々休憩します。14:38。

歯長地蔵です。

橋を渡り、県道29号を左に曲がります。14:48。

明石寺まで6.0kmです。

少し歩いた辺りで、金魚氏に追いつかれました。14:53。

多分、トンネルからの区間では十数分、山道の方がアドバンテージがあるようです。⇒ただし、手をついたり、木に擦れてシャツが汚れるなどの多少のダメージがありました…。

知らないうちに西予市に入っています。

ちなみに金魚氏は歩くのが早い方です。

また、3名体制で進みます。

下宇和駅付近に東屋がありましたので、ちょっと休みましょう。15:20です。

TZ対策で、小夏でも食べましょう!

近くにいらっしゃるのは、道中安全見守大師とのことです。

今日の残りの道中もよろしくお願いします。

さて、トンネルから残り半分以上歩いています。15:30再出発、頑張りましょう!

明石寺まであと3.1kmです。

6、7分歩いた所で、県道から右に外れます。

矢印を見落とさないように行きましょう。

15分ほど歩くと、街並みから外れて田んぼの中を歩きます。

あの左の山かな…。

 

何やら山に吸い込まれていきます…。

山に吸い込まれる麓のところで、左にアスファルト道がありますが、鳥居もありました…。

ここからは思いのほか登り甲斐のある坂でした…。ハアハア。

坂をようやく登り終えると、「常楽苑」なる中華料理のお店のような遍路用品のお店が見えてきます。明石寺の石段はすぐ右手です。

営業していないようです…。

さあ、石段を上って、43番・明石寺をお参りしましょう!

43番札所
43番・明石寺(めいせきじ)

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明石寺は石段を上ると仁王門をくぐり、その先に広いスペースがあり、本堂、大師堂は石垣の高い所に設けられています。夕方のお寺は納経時間を気にしてあわただしくなりがちですが、山の中の落ち着いた雰囲気で良い時間を過ごすことができました。

「宇和パークホテル」に向かいます。

今日のお参り3連続は無事終了しましたので、16:50にお宿に向けて出発です。宿は上宇和駅にほど近い「宇和パークホテル」です。

県道31号方面に向かいます。

県道よりも東側の道が旧道のようで、こちらは、「卯之町」重要伝統的建築物保存地区に指定されています。宇和盆地の物資の集積地として栄えました。

建物も趣があるのでこちらを歩きます。

時間の関係で寄ることはできませんでしたが、こちらの街には明治15年に建てられた四国最古の小学校「開明学校」が保存されています。松本の「開智学校」(明治9年建設)を訪れた時に案内があり、機会があれば見学したいと思いましたが、また次の機会にしましょう。歩いていて感じたのは、子供が多い街のように思いました。開明学校があるのは伊達ではなく暮らしやすい街なのかもしれません…。

今回はマンホールでの登場です。

やはりこういうところには老舗があるものです。「松屋旅館」だそうです。

「幕末より続く手造りの味」いいですね。

残念ながら、カメラのバッテリーがなくなったので道中はここまでです。

ホテルには17:50頃到着しました。

宇和パークホテル外観です。

ビジネスホテル風ですが、お部屋は畳でした。

くつろげるので良いですね。

大浴場もあるので、疲れを取りましょう!

今日は素泊まりなので、この後「ばたひかり金魚」連合で夕食に出かけました。近くの「東洋軒」にて久々の焼肉です!⇒金魚氏の動画に冒頭の部分が公開されています。

では、また明日!

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