今日のメニュー
今日は、まず、40番・観自在寺にお参りしてから、宇和島方面に北上します。お寺から宇和島駅までは40kmほどあるのですが、その手前に津島という街があり、約25kmほどなのでそこで宿泊したいと思います…。
3軒ほどある宿に連絡をして、残りの1軒に泊めてもらえるはずが、15分ほどして不可の連絡がありました。仕方がないので、宇和島駅前の「宇和島ターミナルホテル」に連泊します(BQ21氏が連泊すると聞いていたので便乗しました)。したがって、今日は津島まで歩いた後にバスで移動します。久々のB&B(バスでバックする)です。
観自在寺までは2kmほど昨日の方向に戻るのですが、女将さんがお接待ドライブしてくれるとのことです。車で直接行ってしまうと歩かないところができてしまうな…。ということで、昨日、歩いた地点の「栄町交差点」まで送ってもらう事にしました。そこから観自在寺を経由して宿に戻れば道が繋がります。(下図のとおり)
観自在寺に向かいましょう!
さて、今日の天気は薄曇りで歩き遍路には最適なコンディションです!
6:50です。女将さん、よろしくお願いします!女将さんの愛車は貴重になってきた旧「愛媛」ナンバーです。たぶん、漢字の書き取りテストで同じように書いたら「×」をもらうと思います。
早いもので、6:56には昨日歩いて通過した地点まで到着しました。
さて、北の方向に進みます。
ほどなく、お寺に続く小路となります。右側に石柱が建っています。7:03です。
-
40番・観自在寺(かんじざいじ)
続きを見る
観自在寺は伊予国の1番寺であるとともに、1番・霊山寺から一番遠いお寺だそうです。思えば遠くへきたもんだ…。街の中にしては広々としていて、見どころもあります。やはり、何といっても朝のお寺はいいものです。
7:40です。さあ、「民宿磯屋」に戻りましょう。さっきの小路を出ると、あれ、石柱の隣の建物って結構立派ですね。調べてみると昭和5年に建てられた、旧土豫銀行の御荘の支店で、前身は御荘銀行だったようです。昔は門前町と港があって、かなり栄えていたようです。「御荘」の名のとおり古くは延暦寺の荘園だった時分から繁栄していたのでしょうか…。
御荘の中心街は「平城(ひらじょう)」と言いますが、観自在寺が平城(へいじょう)天皇ゆかりのお寺であるのと関係があるのでしょうか…。隣の「城辺(じょうへん)」は諏訪山に常盤城が築かれたのが由来なので、城つながりではなさそうですね。どちらも普通に読めないです。
僧都川に沿って戻ります。
対岸の山の上には高さ110mの「宇和海展望タワー」という回転展望塔が見えていますが、残念ながら2019年から耐震不足で休業になっています。その近くには、ゼロ戦に変わる新鋭機・紫電改の保存館があります。⇒海から引き揚げられた国内唯一の機体だそうです。
昔は、タワーから、磯屋の近くの御荘公園まで「御荘湾ロープウェイ」が伸びていたのですが、こちらは2006年に廃止されてしまいました。日本で唯一海上を横断するロープウェイとでしたが、数少ない国産の循環式ゴンドラリフトだったそうです(現在は技術提携したものばかりで純国産のゴンドラリフトは無いのです)。この辺りは、国内「唯一」のモノが多いのですが、廃止されてしまうのは残念です。
途中、バタンキュー21(BQ21)氏からLINEが入りました。これから、昨日の「坪の内橋」バス停に向かうとの事です(B&Bが用語化しています)。また、夜お会いしましょう!
8:20に「民宿磯屋」に到着しました。
女将さんからのお接待をいただきました。お茶×2本(うち1本は冷凍!)と小夏とバナナです。
津島方面に向けて出発!
「民宿磯屋」を8:30に出発します。
港の方から回って行きたいと思います。
港で海を眺めつつ、国道に戻ります。
国道の旧御荘町のキロポストのサインは、リアス式海岸の海辺を歩いているお遍路さんです。なぜ、みかんの中に?!
少し歩いたところで、営業していない喫茶店の横が見晴らしがきいていたので、朝食にします。
さて朝食を終えて歩くと、海は見えなくなり丘を上下する感じになります。
少しだけ海が見えました。
八百坂峠を越えると…。
果樹園の無人販売所があったので購入して、すかさずBQ21氏にLINEで連絡をしました。その後も追加の果物情報を連絡しました。⇒後で、購入の連絡アリ。お買い上げありがとうございました!(旧御荘町のキロポストサインの「みかん」は伊達じゃなかったな…。)
なお、清掃した「すもも」は次のような状態でした。
その前後の景色です。
「室生」というバス停を通ると赤一色になっていました。
案内板が出てきました。もうすぐ旧内海村(現愛南町)のようです。
11:00頃に旧内海村に入りました。
海が見えました。
北西方向に出っ張りが見えますが、その付け根がこれから向かう「柏」です。
旧内海村には人魚がいるのでしょうか!お宝も持っています…!
人魚には出合えませんでしたが、集落は近づいてきました。
湾の付け根の部分です。奥にローソンの看板が見えるので食事を調達しましょう。
これからへんろみちなので、山道に「喝!」いうことで、ローソンでカツカレーをイートインしています。11:20です。
さて、11:40に行動開始です。柏川を内陸に1kmほど遡り、登山口に向かいます。
途中の良い感じの集落の様子です。
だんだん民家が少なくなっていきます。
この民家の横から登るのですね。
立派な看板がありました。登り口は「trailhead」って言うんですね。そろそろ12:00になります。
出だしは非常に歩きやすいです。
所々に句碑が建てられています。童謡の作詞で有名な野口雨情です。⇒代表作は「赤い靴」「七つの子」「シャボン玉」などです。
歩きやすい、平らな山道です。
国道から1.4km進みました。柏坂休憩地まで1.1kmとのことです。
段々と普通の山道になってきました。
ベンチなどがありますが、20分ほどしか経っていないのでこのまま行きましょう。
あと0.5kmほどです。
途中、松山から来られたハンドルネーム・Mt.フラット氏にお会いました。所々、野宿も入れて回られているそうです。柳水大師で休憩です。東屋の奥に祠があったようですが、話に花が咲き撮影し忘れました。ここで、先ほど仕入れた柑橘系を補充しました。12:40。
こちらは、大師が立ち寄り、柳の杖を突きたてたところ甘露水が湧き出たという逸話があるようです。現代に大師が現れたら、JVが放っておかないでしょうね。海底トンネルやら高層ビルやら造らされそうで…。
歩いてすぐに舗装道路を横断します。
柳水大師までよりもワイルドな道になりました。
トイレの案内があったので見に行きました。写真右の木の建物です。扉を開けかけると…、「ザーッ」と黒い物体が同時に動き、スゴイ音がしました!すぐに扉を閉めました!今回の旅で一番ビビりました!まさに、トワイライトゾーン!いや、でも超常現象じゃないな…。もう一回正体を確かめるために開けてみました。すると…、正解はカマドウマ(便所コオロギ)の集団でした。もう何匹いるかも分からないですが、相手がわかったのですぐに扉を閉めてサヨナラしました。
目印は、この標語のあるベンチです。びっくりしたよ!
この後10分ほど歩くと、下り方向に「清水大師30m」の案内札が出てきました。
すると、清水大師の祠がありました。その脇に「大師水」の案内板がありました。⇒「巡礼中の娘がのどの渇きで倒れてしまった時に大師が現れ、シキミの根本を掘るように言って姿を消し、そこを掘ったら真清水が湧き出たそうです」柳水の事案とは別の時期なのでしょうか。JICAに話をしたら大変な事になりそうです…。なお、昭和15年頃までは旧暦7月3日に、近在力士による奉納相撲が行われていたそうです。
それから10数分歩いて、「つわな奥」というビューポイントに出ました!
さあ、国道を目指して下って行きましょう!この付近には昔からの伝承が案内版にまとめてあり、「接待松」「猪のヌタ場」「女兵さん」などの話がありました。
時折、分かりにくい所はありますが、道標どおり進めば大丈夫です。
途中、伐採された地点を過ぎると…。
茶道休憩地まで、すぐです。14:13。
民家も見えてきました。
それからは、電気は来ていますが、未舗装路をどんどん進みます。⇒車道は別ルートのようです。
時に、こんもりとした林を抜けて…。
シダの原を抜けて…。
ようやく、舗装路に出ます。柏坂へんろみちは思ったより全然歩きやすかったです。
この先、下って芳原川に沿って行けば国道まで1.7kmです。
田んぼが出てきましたね。そろそろ15:00で、トワイライトゾーンです。
今日も、携帯の電池がなくなってきました。ちなみに9%を切ると写真撮影ができません。どうやらこれが行動中最後の写真のようです。15:16。
ちょうど、その時BQ21氏からTELが入りました。この後、柏坂より先の国道のバス停「海知」17:12発の宇和島行きに乗るとのことです。こちらも同じバスに途中から乗ることにしましょう。ちなみに、夜の反省会の場所も決まりました。
そうと決まれば、後はできるだけ歩くのみです。と、思っていましたが、国道を5kmほど歩いた17;00前に夕立が降ってきました!途中まで、ご一緒したMt.フラット氏とはここで失礼して近くのローソンに避難しました。⇒Mt.フラット氏はこの先の道の駅「津島やすらぎの里」で野宿されるとのことでした。
今日の行動は近くのバス停「津島大橋」止まりで、17:25にB&Bです。でも何とか「津島」までは来れたので良かったです。
その後、予定のバスに乗り、BQ21氏と合流して宇和島に向かいました。以下、BQ21氏提供の写真です。
左上:郷土料理「ほづみ亭」を訪れる 右上:牛鬼の面(体の全長は5m)
右下:宇和島駅前バス停到着 右下:宇和島ターミナルホテル
「ほづみ亭」では名物の「鯛めし」や「さつま汁」を堪能しました。反省会が盛り上がったため、肝心な鯛めしの写真がありませんが、宇和島の鯛めしは醤油、海苔、生卵をまぜるモノで、大変美味しかったです!
では、おやすみなさい。
←22日目 24日目→