歩き遍路

【歩き遍路 1日目】第1番 霊山寺⇒第6番 安楽寺「宿坊」

2021年5月30日

歩き遍路で88ヶ所∔20ヶ所制覇を目指せの巻・スタート

以前から機会があれば挑戦しようと思っていた、四国88ヶ所歩き遍路の旅ですが、この度時間ができましたのでスタートいたします!挑戦するにあたり、せっかく行くので別格・霊場の20ヶ所を足して108ヶ所(煩悩の数)になるのでまとめて行ってきたいと思います。

行くのであれば記録をまとめておきたいと思い、ブログを作成準備していましたが、結局は行くまでひとつもアップできなかったので、ぶっつけ本番でやっていきたいと思います。

88ヶ所を巡るにあたっては、歩きでなければいけない訳ではありませんし、分けて順不同に巡っても良いのですが、今回は歩きにこだわって完歩したいと思います。

通常は、徳島県鳴門市の1番札所・霊山寺に向かい、香川県さぬき市の88番札所・大窪寺を目指します(順打ち)、逆に回る場合は逆打ちといいます。私はスタンダードに時計の文字盤の3時のところから2時を目指して歩きます。では、始まり、始まり…。

四国上陸!始まりの地を目指すべし〔徳島駅⇒坂東駅〕

5月21日 6;30ごろ。高速バスで徳島駅に降り立ちました。梅雨時につき小雨です。。。

宮崎と見まちがえるモノがニョキニョキ

ここから、高松方面(高徳線)5駅先の「坂東」駅に向かいます。徳島発6;37、坂東着6:58とのこと。おっと、自動改札がありません…。懐かしい光景です!

久々に駅員さんが改札に立っているのを見ました。はさみではなくスタンプでした。

実は、徳島県は日本で唯一電車が走っていないため、オール気動車で、ベテランの車両が活躍しています。(沖縄もゆいレール⇒モノレールがあります)

キハ47 171でした。

徳島ではパラパラ乗っていた乗客が、目的地の一つ前「池谷」(鳴門線乗り換え駅)で降りてガラガラに…。

「坂東駅」到着!誰も降りないのは寂しいな。

では、行ってきます。

「坂東」の駅舎。駅前はタクシー会社くらいしかありません。

素朴な駅。丸い部分は時計だったのかな。

霊山寺に向けての静かな街並み…。〔坂東駅⇒霊山寺〕

駅を出て北に少々歩いているところ、それから数百メートル西に歩きます。

1番札所だけにお土産物屋などがあるかと思ったら、とんだ肩透かしです。また、ここにきて小雨が不安感を…。

商店がなく、人もいない…。

西に向かって進んでいくうちに小学生にも合うし、車も来た。ゴーストタウンではなかった!

へんろみちには看板・シールで矢印表示してあります。安心です。

北に曲がったところ、数百メートル手先の曲がり角にはお遍路ハウスがあって、この先にも旅館(だったと思われるところ)が数軒あった。昔は栄えていたのかもしれないが、車社会になって、歩き遍路もそんなに商売相手にならないようでは商店街にはならないか…。

キター。こういう感じ。

そうこうしているうちに車通りの多い県道に出て、正面に第一番札所・霊山寺の山門が見えた。

来てしまいました!

1番札所
1番・霊山寺(りょうぜんじ)

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本堂と大師堂で、①ろうそく、線香をそなえ、②納め札を箱に投入、③賽銭を箱に投入、④読経をするのですが、読経は本を見ながらとはいえ、約10あまりのお経を公的な場所で読み上げるのですからあたふたします。近くに窓口のおばちゃんはいたけど、他の人はいないので、最初にしてはまだやりやすかったかな。

霊山寺ではあたふたが行動に現れ、賽銭を入れ忘れました、後ほど上納いたしました。何事も経験、経験。

「阿波の国の一の宮」にGO!〔霊山寺⇒大麻比古神社〕

霊山寺を8:02に出て、今日はひたすら西に向かう予定でしたが、出てちょっと行った川の手前に「阿波の国の一の宮」の看板を発見。一の宮という特別感を出されたら行きたくなってしまいます(私だけ?)google mapでは所要20数分のようなので、北に針路を取ることとします!

高松道をくぐるとそびえ立っています。

8:22に境内に入ると、狛犬が鬼滅!?ここにまでブームが!(誰が着せたんだー)ちなみに、対の狛犬も市松模様で、禰豆子の麻の葉模様ではありませんでした。⇒大麻比古神社だからその方が良かったかも…。

本殿の写真は、撮影し忘れました。ただ、静かな時間が流れていました。

脱線したので、本線に戻る 〔大麻比古神社⇒極楽寺〕

8;36に霊山寺を出て、同じ道を戻るのはつまらないので西の対岸に渡ってルートに戻ろうと思いましたが、案内図には駐車場から行けるようになっていたのに橋がない…。仕方なく神社に戻って橋を渡り、対岸から見て分かったことがあります。車ならば川につっこめる洗い流し式の道路?だったようです。こりゃ歩行者はNGだわ⇒よく山奥の国道で橋を造らないで流しているところは見かけますが…。こりゃ、私からしたらナニコレ珍百景だな。(泰造委員長よろしくお願いします!)

渡らないでよかった。

川沿いの道を行く。⇒本当は西側に県道がある。だいたい行けるんじゃないのー。

川沿いの花畑

行けない訳はなかったのですが、草が深くて、小雨のためひざ下にダメージが!(山に行くと朝露でズボンびしょ濡れになるやつ⇒登山用スパッツ必要)ま、気にせず行きましょう。

南北に走る西側の道に出ると手前に道の駅「第九の里」が見えている。第九が初めて演奏れたのが、この地に俘虜収容所があったことに由来するようです。

第九の郷の建物

そんなこととはつゆ知らず、近くに俘虜収容所の跡地・公園がありました。

映画「バルトの楽圓」の元ネタですね。

いや、観光している場合ではなかった…。

ちゃんと伝承していくのは良いですね

ほどなく、第二番札所 極楽寺に到着。9:41。25分のところを40分弱かかった勘定になる。ま、OK。

メインルートに戻った

2番札所
2番・極楽寺(ごくらくじ) 

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極楽寺については、下の層が広々としており種々の新しい像が配されており、階段で上った上の層に本堂と大師堂が下の層よりも歴史を感じるような2段構造のように感じました。

今度は真っすぐに向かおう! 〔極楽寺⇒金泉寺〕

極楽寺の山門は県道の北側の奥まったところですが、そこから金泉寺方面を見ると、へんろみちの案内がありました。県道より北側に道があり、そこを西に向かうようです。金泉寺までは2.6kmです。9;50出発!

ちょっと見えないかな。

車通りが少なくて安心して歩けます。(これが後にピンチを招く)

ここは歩道専用でした。

その後に太めの生活道路のようなところを行きます。

標識、ガードレールに案内は貼ってあります。

「へんろみち」の案内は「へんろみち保存協力会」が作成しているようですが、並行して「四国のみち」の案内もあり道中助かります。これは今でいうの国交省(旧建設省)の管轄のようです。

「四」を模した、道のデザインが秀逸

この後、右のあぜ道のようなところに入り、大丈夫かと思っていると金泉寺境内に入ります。横から入った形になり、山門をワープしました。10:27着

急に入り込む。

3番札所
3番・金泉寺(こんせんじ)

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金泉寺は近所の公園のような、のどかなで親しみがわく寺でした。

この道でいいの?というへんろみち 〔金泉寺⇒大日寺〕

大日寺の位置は金泉寺の北東、高松道の北の山側にあります。11;20出発!

高徳線の線路を渡ってすぐを歩いていると、お母さんに呼び止められました。今回、初のお接待です。「ボンタンアメ」をいただきました。

お母さん、ありがとうございました!ザックのうえに「ボンタンアメ」お接待とはお遍路さんに向けたサービスで、実のところは大師さんに向けてという意味や自分が遍路巡りをできないからその変わりにお遍路さんにサービスするとのことです。お礼に「納経札」を渡します。あれっ、昔(40年前)よりもアメがセロファン的じゃないね。昔はそれが嫌で剥こうとしていたのを思い出しました。ボンタンアメも進化してるんだ!

むむっ、見慣れない奴も発見!「すだちくん」だー。

徳島が「すだち」で大分が「かぼす」か。

途中、石でへんろみちの案内があり、進んでいくと住宅街へ…。

ここは矢印がなかったね。

え、山道。ちょっとダートになりました。

さらに、細い方へ…。

その後、歩行者専用道路へ…。そこには廃屋が…。

家に植物が住んでいる!

生活に根差した道路を通らせてもらっているといったところでしょうか。

この後、針路を北にとって大日寺に向かうところで、携帯のバッテリー低下によりカメラが起動しなくなってしまいしまた。バッテリーチャージャーに接続して復活を待ちます。

せっかく、田んぼ脇のギリギリの道や鎌倉の切り通しのようなダート道もあったのですが…。そうこうする内に、山がちなエリアに上がってきました。12:46、大日寺到着です。

ようやくカメラが使えるようになったので寺院案内の際には復活しています。

4番札所
4番・大日寺(だいにちじ)

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大日寺は赤い鐘楼門が印象的、境内は洗練された感じのお寺でした。中には西国三十三観音が祀られていました。

腹が減ってもへんろ巡り…。食事には注意! 〔大日寺⇒地蔵寺〕

次の地蔵寺は南に5kmですが、時刻は13:18。歩き続けてお腹も減ってきた…。実はへんろみちは大通りから外れているので食堂やコンビニとは無縁のだったのです。次のお寺までもあまり道中、期待はできないな…。

だいぶ山側に来ていたおかげで、道中は下り坂で楽ちん。途中「山神社」なる謎の造作物あり。何?

この台座は?

歩いてきた大日寺方面。高松道よりも山側。

近づくと「五百羅漢堂」の看板が…。ちょっと名前が違うよね。でも「地蔵寺」の矢印もあった。

五百羅漢堂?

入ってみると、そこは地蔵寺の奥の院「五百羅漢堂」で、また横からワープしたようだ。拝観料200円だが、せっかくなので拝見してきた。

5番札所
5番・地蔵寺(じぞうじ)

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境内にいらした、隣の石井町のお父さんといろいろとお話をしました。五百羅漢の中に家族に似ている像があれば、拝むことによって先祖供養になるそうだ。近くの名所や有名人の話をしたが、コウノトリが近くで営巣しているという話は、私が兵庫県豊岡市のコウノトリの里に行ったことがあったので盛り上がった。お父さん、お元気で!

ここで、すでに14:35になっている。お父さんとの話に、日光のお遍路さんがこの地を気に入って喫茶店を始めたということだった。ちょっと歩いてみると、「ギャラリー カフェ ブリッサ」お遍路さん歓迎とのことなので入ってみる。雨も降ってきたのでちょうどいい。

お、ここかな。

ご近所のマダムとおぼしき方々が2組いらっしゃった。残念ながら、軽食の類はないので、アイス白玉をお願いした。でも、疲れていたので甘いものがいーい。

うまい!

日光から移られた店主のことを聞いてみると娘さんのようで、残念ながら半年前に亡くなられたとのこと。お写真があったが、アクティブそうな方でした。縁あって自分の好きな土地に住まうというのは素敵なことですね。出る時に、リーフチョコレート2包みの接待をいただく。ありがとうございました!14:56出発!

宿泊場所・安楽寺を経由して十楽寺まで 〔地蔵寺⇒十楽寺〕

さすがに、歩き続きで疲れていますが、明日宿泊する「旅館吉野」さんの情報により第7番札所・十楽寺の納経が午後からとの事だったので、宿泊する第6番札所・安楽寺に荷物を置いて16:40ごろまでに十楽寺まで行きたいところです。

実は、あわよくば地蔵寺の後に別格1番・大山寺にも行きたかったのだが、やはり片道7kmもあるので無理がある。計画を練り直そう。

依然、小雨が降っていることもあり、写真もあまり撮れていなかったことに気づく。そんな中、ナニコレ珍百景ネタあり。ブリッサの前の道が次の写真の状態だったので右側の真ん中辺を歩いていたら、時速40km/hくらいの車が来て焦る。

ナニコレ!

実は、この道路は、左が県道で、右がたぶん町道になっていて、この先の地点でまったく別の方向に分かれてしまうのだ。⇒見えているところは双方の行き来もできないようにガードされている区間。つまり右側は歩道や側道ではなかったのだ。ローカルの人はわかるかもしれないけど、せめて町道にもセンターラインを付けてよ!

そんなこんなで、疲れてきて写真も少なくなり、15;58に安楽寺に到着する。

ようやく着いたよー。竜宮城?

宿の受付で十楽寺に行く旨を告げる1.2km、20分はかかる。まずは、15分で安楽寺で読経や納経を終わらせてから行くことにする。これで明日の朝7:00の納経時間を待たずして行動できる。

6番札所
6番・安楽寺(あんらくじ)

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この後、16:33に十楽寺に到着。本堂の読経後、大師堂で読経中の15:50ごろ電気が消えました(蛍の光的な感じか…)。無事、予定の行動を終えて、17:10に安楽寺に戻りました。

間に合いました。竜宮城パートⅡ?

7番札所
7番・十楽寺(じゅうらくじ)

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安楽寺では、夕方のお勤めが17;40からということで参加させてもらった。(本日の宿泊は私の他に女性2名ということだったが、到着が遅かったため辞退された)若い僧侶の方に、奥の庫裏にある仏像などの説明いただき、読経などを行った。その後、遍路の時に読むお経が正しいのか?何回唱えるのか?区切り方はどうなのか?などいろいろ伺えてためになった。

安楽寺・宿坊の様子

宿坊といってもこれはホテルですね。それどころか温泉もあるので、足の疲れを癒さないと!今日は、素泊まりなのでコンビニに食料調達に行きました。

トイレはないタイプ。洗面台は手前左にあり。

ありがたいことに温泉です!

今日の宿泊は1人なので小のみです。

明日は、晴れそうだな!明日も頑張ろう!

良い夕焼け

おやすみなさい…。

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