さて、登山靴をどうしましょう
富士山から帰って来ましたが、登山靴は行きとは違った形で帰ってきました(泣)!
靴は、つま先部分だけ繋がっていたのでバスに乗車する前に外しました
。よく、これで歩いていましたね。富士山の下りは砂利道で、足を左右に踏ん張ることもなく、靴底のズレが無い状態で下山できたから良かったのかもしれません。岩場の下りなどがあったら難儀していたことでしょう。
これは、「加水分解」といって、靴底に使用されているポリウレタンなどが水分と結びついてバラバラになってしまったのです。プラスチックでも起こるので、古いスキーブーツが破損するの同様の原理のようです。山登りから帰ってきたら陰干ししてから保管していたのですが、左右揃って壊れるということは保管先の湿度に問題があったのかもしれません…。
この、ザンバランのジョラスGTは縦走用の登山靴なので同等のモノを購入すると安くても35,000円以上はします。痛いですね…。
ちなみに、夏前に四国で1400km歩いて来た靴がこちらのキーンのピレネーズです。日常生活で普段履きしていたものをそのまま遍路用として使用したのですが、かかとがすり減ってしまった(足の痛みがあり引きずったせいもアリ)以外は、大雨でない限り防水もしっかり利いて重宝しました。香川県でかかとのグリップが減ったので山道を避けた事がありました。
非常に満足したので、帰って来てから同じものを購入しました。新品とのかかとの減り具合の違いを見てください。
【使用後】↓
【使用前】↓
上のキーンの靴底は、この靴専用で成形して作ってあるので簡単に治せないのです…。
ん、待てよ、ザンバランの登山靴は「ビブラム」というイタリアの靴底を使っていて、取り換えが可能です。実際のところ取り換えて修理するとどうなるのでしょう。
靴の修理をお願いするとどうなる…。
調べてみたところ、川口市で「靴修理大好き工房」(ナカダ商会)という修理屋さんがあって、ザンバランの登山靴も数多く修理されています。こちらの工房は修理したものをサンプルとして掲載していますが、どれも綺麗な仕上がり具合で非常に好感が持てます。また、こちらの工房は「ビブラム社認定修理工場」でした!
①見積り
ホームページには「お申込みの流れ」に①直接持ち込み、②電話問い合わせ、③メール問い合わせ、④LINE問い合わせがあったので、夜のうちに靴底が取れた写真を2枚添付してフォームからメール送付しました。
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すると、早速、翌日の午前中に見積りのメールが来ました。
オールソール交換可能です。
ソールはVibram1219を使用します。かかと部分のアイゼン板は再利用を施します。修理代金ですが、ソール交換(Vibram1219)¥13,000-、アイゼン板再利用加工¥2,000-、合計¥15,500-(消費税¥1,550)¥17,050-になります。
※ラウンドラバーが劣化している場合はラウンドラバーからの交換が必要になります。
今回は、靴の本体側はそんなに傷んでおらず、足にもフィットしていましたので、20,000円程度で治るのであればそれに越したことはありません。⇒新しい靴を40,000円前後で購入して靴が合わないこともある訳ですから。
②修理依頼
修理依頼書を記入して、適当な大きさの箱に入れて佐川急便に持ち込みました。【修理代金が¥12,000-以上の場合、ナカダ商会にて往復の送料を負担してくれます】⇒明朗な対応が良いですね
↓
送付して2日後に現品の確認をしてもらいメールをいただきました。「ラウンドラバー(※)が劣化しているのでラウンドラバーの交換」がおすすめということで、内容は次のとおりです。 ※‥横の靴底に近いゴムの部分です。
ソール交換(1219)¥13,000-、ラウンド交換¥4,000-、踵コバ再利用加工¥2,000-、値引き▲500-、合計¥18,500-(消費税¥1,850-)¥20,350-になります。
そんなに高価でないので、ラウンドラバーを含めても想定していた20,000円に近いのでお願いすることにしました。修理期間は5週間前後、支払いはクレジットカードも可能とのことです。あとはお店の方にお任せしましょう。
③修理完了
5週間が経って、手元に送られてきました。おー!
修理ありがとうございました!
手入れはちゃんとやりましょう。〔↓参考:モンベル殿‥"登山靴のメンテナンス"〕
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