歩き遍路

【歩き遍路48日目】さぬき市多和兼割「八十窪」⇒板野町寺野「板野駅」(徳島市元町「ホテルサンルート徳島」)

2021年12月14日

今日のメニュー

7月7日、七夕。とうとう今日、最後の108番目のお寺大窪寺にお参りし、結願(けちがん)になりますが、その後、発願(ほつがん)したお寺にお礼参りするのが一般的なので、1番・霊山寺を目指して歩き続けたいと思います。今日は、二日目に歩いた所までは行けそうなので、四国を回ってできた輪がつながると思います。なお、宿泊は徳島駅前のホテルなので、歩き終えた所から交通機関で移動するつもりです。

大窪寺をお参りする。

さて、今日は門前のお宿なので、荷物を預けたままお参りに行けます。こんなに近いのは46番・浄瑠璃寺の前の「長珍屋」以来ですね。6:30に朝食をいただきます。

いただきます。

では、早速お参りに行って来ます。門前町7時過ぎということもあり、まだ静かです。

左側が大窪寺です。坂の先にお土産屋さんなどが数軒あります。

手前に、二天門があるのですが、西側の仁王門から入っていきたいと思います。残念ながらバタンキュー21(BQ21)氏が結願後に食べていたうどん屋には入れません…。




長かった巡礼の旅もこちらのお寺が最後ですが、ホッとしたような、それでいて寂しいような感じが半分ずつです。徳島県の中盤で足が痛くなった時にはどうなることかと思いましたが、歩き続けられてよかったです。これまで48日間の様々な方々や景色に出会ったことが夢のようです。とはいえ、まだ。この後、お礼参りに霊山寺と高野山に向かう訳なので大師!もう少し同行をよろしくお願いします!

無事、お参りできました!

霊山寺を目指して!

宿に戻って出発の準備です。

そういえば、女将さんの娘さんはソフトボール日本代表の元キャッチャーで、現在はオリックスのスカウト(女性では初)をされているそうです。

パネルをバックに1枚。

女将さんのお母さん(大女将さん)も名物女将さんのようなのですが、入院されている(近日退院)とのことでお会いできませんでした。

秋には食堂にお遍路さんが戻っているといいですね。

「八十窪」を8:30に出発します。

お世話になりました。

さて、国道377号を東に向かいます。このまま進むと讃岐白鳥という海岸沿いからも行けるのですが、途中で南に折れて、10番・切幡寺の近くを通りたいと思います。

静かな山の中を進みます。

大窪寺はもう少し開けたところにあると思っていたのですが、意外と山の中でした。十数分ほど進むと、東かがわ市に入りました。

県外の者からすると"さぬき市"と"東かがわ市"の違いが分かりにくい…。

行く手には山越えがあるのでしょうか、気になります…。

自然に囲まれたところです。

おっと、道端に牛を発見!さすがに繋がれていますが、ダイナミックな光景に思わずパチリ!

ウシさんも、コロナ禍で歩く人がいないからビックリしたなじゃない?

集落もちらほら見えて来て、立派な無人販売所もありましたが、残念ながらキュウリと葉物でした…

ミカン類が欲しかった…。でも100円は安い!

この直売所のすぐ先で、国道から右に曲がる道でへんろみち標識が出てきました。辿って行きましょう。9:25。

国道の案内標識は「市場」方面になっていました。

すると、ほどなく何の前触れもなく「徳島県」に入ってしまいました(え、普通は大きな道とか川とかあるでしょ…。どうやら東側を走る県道2号線には県境が「境目」という名前で、大イチョウがランドマークになっているようです)。ちなみに、「市場町」は合併して「阿波市」になっています。

マイナーなルートは看板はそのままにされているのでしょうか…。

でもマイナーなルートですが、へんろみちの案内はしっかりしていて「切幡寺13km」の表示がミラーに貼ってあります。

ちゃんと探せばわかります。矢印は直進です。

道はのどかなところを通ります。

今日はそんなに暑くないので助かります。

県道2号線に合流しました。9:50。

「川島」がどこなのか見当がつきません。

先ほど、山越えがないか気にしていましたが、「日開谷(ひがいだに)川」という川が大窪寺の近くから吉野川まで流れ込んでいるので、川に沿って行けば登る訳がないのです。この下流で川に何かいるなと思ってよく見るとカモシカが川まで下りていたのでした。カメラで写す前に逃げられていました。残念!

県道は何ヶ所も橋で渡ります。

気になるラーメン屋「四麺祖価」(しめんそか?)がありましたが、営業していませんでした。そば、うどん、ラーメン、ソーメンで四麺なのでしょうか。なるほど、そっか…。

「半田ソーメン」が食べたかったですね。

でも、こちらはラーメン屋さんなのに、まさかのカップ麺の自動販売機を設置してます!自らライバルを設置するとはなんと型破りな!

「お湯と箸は左側にあります。やけどに注意してください」とのこと。でも無い…。

また、「四麺祖価」の自動販売機では、「Awa Rise(アワライズ)」なるエナジードリンクが販売していたので購入しました。が、よく見ると缶には「阿波踊り専用」の文字がありました。阿波踊りじゃないとエナジーが発揮されないのかよく分かりませんが、お味は非常に飲みやすかったように記憶しております。

やっとさー!あ、やっと!やっと!

さらに歩くと11:30には徳島自動車道が見えてきました。

この光景は初日の第九の里を思い出しますね。

県道は突き当たって、左に日開谷川を渡ります。そのまま、真っすぐ東に行けば10番・切幡寺の方向に行くのですが…、

結構、川幅が広くなっています。

県道と一緒に右(南)に曲がってしまったので途中から東に進路修正をします。というのも、お腹が減って来たのでお昼のお店の狙いを定めているのです…。

ちょっとローカルな道を行きます。

細い道をすり抜けて行くと「うどん亭八幡」が見えてきました。こちらは、「ビジネスホテル八幡」も経営しており、昨日BQ21氏はこちらで宿泊していました。

「市場町八幡商店街」の表示も見えますが、どこなのか分かりません…。

12:55に「うどん亭八幡」に入店です。

特徴的な看板です。

このイラスト入りの看板が、初日、2日目に目立っており、気になっていたのです。

この写真は5/22の法輪寺から切幡寺に向かう途中のものです。

さて、"うなぎ"と"うどん"をいただきました。

写真映りが黒くなっていますが、うなぎは久々で美味でした!

13:40に再出発です。「うどん亭八幡」の前の県道12号を東に進んで行きます。

吉野川の北なので「川北街道」と言うようです。

9番・法輪寺の近くを通過します。

ここは、急行通過駅にさせていただきます。

やはり、一度来たことのあるところは懐かしいです。2日目にお昼を食べたラーメン店「紅龍」です。"COORON"の表記があるので「クーロン」だったんですね。

食事後だったので通過してしまいましたが、顔を出してもよかったかも…。

6番・安楽寺の近くに来たので、県道と別れて北上します。

宮川内谷(みやごうちたに)川の橋のある所を探って進みます。

安楽寺は、初日に宿泊して夜のお勤めの際にお参りの作法などを教えていただいたので納経と、教えていただいた僧侶の方にお礼させていただきました。思えば、7週間も前のことなのですね。⇒ローソンに買い出しに行った帰りの夕焼けが綺麗だったのが思い出されます。15:40到着。

よくここから大山寺に向かったと思います…。

庭園のある境内が心地よいです。

今日も良い時間が流れていました。合掌、礼拝。

そういえば、BQ21氏からの情報で、以前、西予市でお会いしたカメさんが、私が85番・八栗寺を夕方の時間ギリギリで登っている時に、入室した旅館の窓から目撃されていたとの話を聞きました。カメさんは現在は引退されているのですが、徳島で製麺所をされているとの事だったので、近くを通ったので寄ってみましたが、残念ながら留守でした。

オシャレなデザインです。

さて、進んで行くと地蔵寺の手前のナニコレ珍百景ポイント(県道と町道が並行して走っているところ)まで来ました。写真は分岐の町道の坂の上から撮っていますが、手前は町道の幅もかなり広いですね。

ここまで戻って来ましたか…。

ちなみに、完全に分離している訳ではなく、途中数ヶ所で行き来ができるようになっていました。

それはそれで、危ない気がするけど…。地元ルールなんでしょうね。

5番・地蔵寺まで戻ってきました。17:40。

当時は裏の奥の院から入ったのでこの門の印象が無い…。

10番以下のお寺では、一般の人が入りやすい広場のような3番・金泉寺、5番・地蔵寺などが個人的には好きです。というのも、そういうお寺では一般の方なども寛いでいて、話をする機会などがあるからです。

石井町のお父さんと話をしたのを思い出しました。

行きには気がつかなかったのですが、大師堂の欄間が色鮮やかに四季を表していました。

途中からそういう所も気にするようになって来ました。

徳島自動車道をくぐって少し歩くと「犬伏コミュニティハウス」の前に「国鉄犬伏駅跡」の石碑がありました。後に調べると「板野駅」から安楽寺の東側の「鍛冶屋原」まで「国鉄鍛冶屋原線」という路線が昭和47年まで走っており、この県道12号はその跡地に整備された道路だったのです。昭和10年までは池谷(霊山寺の東隣の駅)から鍛冶屋原まで直通運転だったのが、高徳線が開通して支線になってしまったそうです。こういう石碑などがあると後の人も想像する余白が増えて良いですね。

鍛冶屋原は上板町の中心なので、昔はさぞ栄えていたのでしょう。

廃線跡の余白を楽しんでいる「歩王(あるきんぐ)氏」のブログを参考に掲載します。




さて、3番・金泉寺まで3kmですが、雨も降ってきたので、今日は「板野駅」で切り上げて明日に持ち越すことにします。

もうすぐ「板野駅」です。

いやー、県道沿いの「マルナカ」で買い物をしていたら18:48の普通列車に乗り損ねました。駅の入口が県道側にないのです(泣)。

かわいい駅舎です。

ちょうどBQ21氏から連絡が入りました。

すでに、特急うずしお25号に乗るために切符を買ってしまったので徳島駅で合流20:00合流ということになりました。

板野駅19:07発の「うずしお」です。

この旅で初めて特急に乗車しました。

わずか16分の乗車です。あ、途中「坂東駅」を通過します。

19:23に徳島駅に到着です。「ホテルサンルート徳島」は駅の目の前です。

ひと風呂浴びて駅前へ!

この後、駅前でBQ21氏、カメさんと合流して、栄町の「遊楽酒房 月うさ」に入りました。こちらでカメさんの製麺所の麺を使用しているのです。

久しぶりの繁華街でした。

いろいろとお遍路の話を中心に盛り上がりました!

カメさんごちそう様でした!

こちらが特製のうどんです。うどんというよりそばに近く非常に美味かったです。

満足、満足!

ということで、徳島の夜も更けていきました…。

明日は、霊山寺まで行って、本州に渡ります。では、また。

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