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今日は、とにかく別格20番・大瀧寺に行くのが最優先です。宿に荷物を置かせてもらい、空身でのピストン行動となります。距離は片道 約13km、標高946mなので久々にガツンと来るような行動です。その後、88番・大窪寺の付近の宿「八十窪」に向けて15km弱を歩きます。合計で40kmを超えることが必至なので、久々に心してかかりたいと思います。
実は、昨日の古い道路標識のあった清水という集落から、阿讃縦走路という山道が大瀧寺まで伸びていて、これを使うと県境の尾根沿いに6.6kmで直接登る事ができるのですが、今の靴の"かかと"が無くなっている状態では危険があるので、舗装路を使って行きたいと思います。(またの機会に、阿讃縦走路を使って歩いてみたいものです…)
大瀧寺に向けて
7:00に朝食をいただき、7:40に出発です。
「大滝山」「椛川ダム」は右折の案内が出てきました。「大滝山」の時は「瀧」ではなく、「椛川ダム」の時は「樺」ではないのが日本の地名の難しい所です。
落合橋を渡り、県道106号を進むと「樺川荘マンション」が見えてきました。後で聞いた話ですが、こちらは1、2階を温泉施設、上層階をマンションとして運営してきた「樺川荘」が倒産してすべてマンションになったそうです。「新樺川観光ホテル」も西館はレジデンス棟になっていました。塩江温泉郷は西側にいくつか温泉施設があったのですが、2017年にまとめて閉館したので、転換期を迎えているようです。ダムの近くに「さぬき温泉」もあるのですが、ネットで予約できるのが「新樺川観光ホテル」なので今回宿泊させてもらいました。
ダムの堰と大滝山らしき山容が見えてきました。うーん、やっぱり雲辺寺ぐらい登る必要があるみたいですね。
椛川(かばがわ)ダムはまだ建設途中でした。
時折、急登もありますが、車道なのでおおむね緩やかです。
8:28にはちょっとした展望が望めるところまで来ました。
右下にダムの堰が見えてきました。
堰の部分を越えたから、下りになるんですね、それは残念…。
結構な高さのダムです。⇒それもそのはず、後にわかりましたが、香川県最大のダムを作っていたのです。
その後のダムの様子を「旅カメラ」さんがレポートしてくれていましたので、ご紹介します。⇒香川の由来なども掲載してくれています。
一旦、ダム湖の脇の水平道を歩くような感じになります。
対岸の道路はまだ未整備のようで、橋脚が2本立ったままです、正面の山から沢が流れているようなので、橋で越える工事をするのですね。
建設済のところは、ブロックのように下を固めて道が造られていました。
徐々に、対岸との距離が近くなってきました。
いよいよですが、川を渡ります。もともとはこんなに小さい川なのに…(実際はダム湖にはこちらより水量の多い、複数の川が流れ込んでいました)。
山に入って行く感が増してきました。
お、香川県のご当地 車線減少マーク「○○」も出てきましたね。
ここで、分岐がありました。左は町道(現高松市道)「野田大相線」との事でこの先にも集落があるのでしょうか。
さらにこのような景色に…。
ついに変化が現れました。え、「伐採地だから?」、それもありますが、上に道が見えてきました。ここから九十九折の登りが始まります。
google mapを見ると、9つの大きなヘアピンカープがあります。1つ目のカーブの前に以前住んでいたと思われる廃墟がありましたが、6つ目のカーブから先に数軒の住居がありました。これは6つ目のカーブ前のハウスです。
6つ目のカーブの途中に小屋がありました。
その先に住居発見!軽自動車が停まっていますので、ご在宅でしょうか…。
この先にもお宅が何軒かあって、その一つの入口には「公衆便所」があったのでびっくりしました。
わー、人かと思いましたよ。
どうやら、正面の尾根が阿讃縦走路らしく、中央から右に寄った所に電波塔が建っていますが、あれが大滝山手前のポイントのようです。次が7つ目のカーブです。9:50。
こちらのハウス跡地は、畑になっている様なので、どなたか来られてるようです。昔の方々はどのように生活していたのでしょう…。小学校は歩いたら2時間はかかったのではないでしょうか…。そういえば、今は使っていないそうなゴミ回収所があったのですが、そういう行政側も含めて大変ですよね。
7つ目のカーブ以降は住居などはなく、ひたすら登って来ました。最後の9つ目を過ぎて少し歩いた所に建物が建っていました。10:20。
「若者集いの家休憩所」とありますが、今は使われていないようです。ちょっと不便なので、若者も集わなくなってしまったのかもしれません。
先ほどのヘアピンカーブの時より、傾斜が緩くなった気がします。10:35に西から来る県道153号と合流します。
後は、上下しつつも10:44には「0.1」のキロポストが見えてきました。
確かに100m先には県境があり、この先は徳島県美馬市です。大瀧寺は少し下るようです。
下っていきます。
西照神社へ上る参道を右手に通過します。
すると、ほどなく大瀧寺がみえてきました。10:50到着です。3時間少々かかりました。
さて、お参りしましょう。
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別格20番・大瀧寺(おおたきじ)
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大瀧寺は廃仏毀釈により西照神社と分離させられてしまったうえに、昭和45年(1970年)に火災により庫裏や本堂などを焼失してしまったという歴史があるということを後になって聞きました。鐘楼は鉄骨の枠に吊るされ、大師堂は住宅の佇まいはそういう事だったのですね。山の上で人が来にくい事情もあり他のお寺よりも情報が少ないのですね。西照大権現のご加護がありますように…。
ホテルに戻りましょう。
さて、西照神社経由で麓に戻りましょう。先ほど通り過ぎた神社への石段を上ると狛犬が迎えてくれました。
こちらが拝殿です。
立派な林です。こちらは火災を免れたのですね。
隣接する大瀧寺への石柱がありましたが、通行止めになっていました。
「願い石」に願いを込めて祈ると良いそうです。
稲荷神社、祭神は宇迦之御魂大神です。
熊野神社、祭神は熊野権現、伊邪那岐大神、伊邪那美大神です。
八大龍王神社です。祭神は難陀・跋難陀・娑伽羅・和修吉・徳叉迦・阿那婆達多・摩那斯・優鉢羅の八体です。
境内で、昼食のパンを食べさせてもらいました。調達する店がなさそうなので、昨日長尾のコンビニで買っておいたのですが、ずーっと店はなかったので正解でした(今考えると巻寿司を取っておいてもよかったのに、3割引きのシールを見てしまったせいか昨日のうちに食べちゃったんですよ…)。
さあ、食事も済んだので、山を下りましょう。おや、ここが阿讃縦走路なのですね。
さて、11:47に出発して、県道153号との分岐に11:56に通過します。そういえば、車に遭遇したのは、県境からこの区間までに数台のみでした。西側の県道153号を使う方はいるようです。
そして、「青年集いの家」を12:15に通過します。
そしてヘアピンカーブの地点を下りて行きます。
そういえば、足元を見ると等間隔で数字は県境からの距離数を表示しているらしく、ここは「5.3km」地点らしいのです。
ダムが始まる橋まで数字が書いてありました。
道が広くなりました。まだ、水の少ないダム湖を見ながら進みます。
帰りは、下り坂が多いので楽ですが、この地点だけ登りになります。
そして、14:30頃に「新樺川観光ホテル」に到着しました。
荷物を受け取り、ホテルのご厚意もありお風呂にいれていただきました。よし、これで気分を入れ替えて大窪寺まで歩けます。
大窪寺に向かいましょう。
「新樺川観光ホテル」を15:00に出発します。
途中までは、塩江に来た時のルートと同じなのでどんどん戻りましょう。清水峠までの間で三木までの県道を2本分けていきます。ですが、どちらとも狭隘な道らしく「大型車両通行不可」となっています。三木町役場は長尾線の途中の駅近くにあるので、ここから向かうのは大変そうです。
清水峠に差し掛かりました。祠があります。
お地蔵さんというよりはお不動さんのようですが、道中の安全をお願いしましょう。
ああ、この看板のポイントまで来たんですね。
右側にガソリンスタンド跡地のあるところです。国道より先に左に曲がります。(ちなみに、この先の左側の金毘羅神社から阿讃縦走路が大滝山に伸びているのです。)16:43。
「さぬき市」に戻って来ました。ここからは途中まで、国道377号をたどります。
のどかな道が続きます。
池が見えてきました。ということは、国道377号をショートカットで曲がるポイントはそろそろですね。
自動車工場の手前を、左手下に行くというのはこういう事ですか。17:11。
祖江谷川を渡って、支流の槙川に沿うように進みます。槙川は大窪寺の近くから流れてきているようです…。と、いうことは登りですか…。
広い道ではありません。
今日は7月6日なので、紫陽花も咲くのはラストスパートです。
只今、17:37。写真を撮る影も伸びています。宿には暗くなる前には着ける旨連絡しました。
ようやく、国道377号に合流します。右前の建物は「野田屋 竹屋敷」という旅館です。今回は縁がありませんでした。
国道377号に合流しました。
ここでへんろみちは左への看板があります。国道とは全然別のところに連れて行かれそうですが、国道は槙川を渡るために一旦右に曲がるだけで、へんろみちとは平行して進むようです。
造成しているようですが、何ができるのでしょうか。
田んぼが見えてきて…、
え、ここでへんろみちですか。
これは、民家の裏庭ではないですか…。
里の路という雰囲気です。
脇を小川が流れています。
かと思えば、芝生のような所も歩きます。
そして、舗装道路に戻りました。のどかな田園地帯ですが、この先にお寺があるのかなと思えてきました。
すると、徐々に登りになり…、
ここへ来て、結構登りますね…。
急に現れた民家の入口に、本物の犬がいるのかと思いきや作り物でした。
犬のお家から少し歩くと、急に景色が開けます。そう、大窪寺に着いたようです。
18:30なので、お寺のお参りは明日です。坂を下ったところにある「八十窪(やそくぼ)」にお世話になります。
早速、お風呂をいただきます。
その後、女将さんのおいしい手料理をいただきました。結願ということで「赤飯」です。
聞くところによると、3日に原監督、4日にガスルー氏、5日にカメさんが宿泊され、それぞれの方から、私かBQ21氏がそろそろ来るぞと言われていたそうです。BQ21氏はこの日長尾寺から大窪寺を結願した後に、10番・切幡寺近くの「旅館八幡」まで歩いていたので、宿泊しなかったのです。
さあ、明日は7月7日、七夕に結願です。その後、1番・霊山寺にお礼参りをするので、歩けるところまで歩く予定です。きょうは、長い行程だったのでゆっくり休みましょう。では。
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