本日のメニュー
まずは朝飯前に、別格4番・鯖大師本坊に向かい、朝食後は徳島県最後の町・海陽町を南下した後、県を跨いで、高知県東洋町に入る予定です。宿泊は東洋町生見の「民宿いくみ」です。
首都圏版で例えると「東京・別格4番≒今の宿」⇒「川崎・今日宿泊する宿」といった感じになります。今日の距離数は控えめにしてあります。なぜなら、東洋町・野根から室戸市・佐喜浜までの17kmは宿はおろか集落もほぼなく、進みたくても進めないため、生見で一旦ストップしておくのです。
ご近所の鯖大師本坊へ!
さて、ちょっと宿を出て、鯖大師本坊に行って来ましょう。現在、6:40。朝飯の7:30までに帰って来ましょう。足はバンテリンを塗ったせいか、若干良くなったような、気のせいのような…。そういえば、昨日の歩き遍路の女性の方に足つらそうでしたね、って言われました。
今日はいい天気です。
昨日の地点です。この間、約6分、近い!
すぐに境内になります。概略は次のとおりです。
到着しましたが、7:00でまだ開いていなかったので、インターフォンでお願いしました。
鯖大師とは変わっていますが、大師の逸話から来ています。大師が休んでいるところに鯖を積んだ馬がとおりかかったので、大師が鯖を一匹所望したところ断られたそうです(「お前に食わせるタンメンはない」みたいな感じでしょうか)するとその男が坂を登ったところで馬が苦しみ出してしまったそうで、男はあの僧を邪険にしたせいに違いないとのことで詫びて鯖を差し出し、大師が馬に加持水をあたえると、たちまち治ったのが由来です。
また、鯖を3年絶つと願い事が叶うという言い伝えから、絵馬も奉納されています。ですが、私は鯖は食べたいから、止めておきます。
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別格4番・鯖大師本坊(さばだいしほんぼう)〔八坂寺〕
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なかなかユニークなお話で、大師については焼山寺の衛門三郎伝説もそうですが、ちょっと怖いですね。大師が聞いたら「俺そんなことしてないよ!」というかもしれません。やはり、常人じゃないので逸話が数々生まれてくるのでしょう。染谷将太主演の映画「空海」も楊貴妃と会ってしまったり、やっぱり「大師、さすがです!」
※僧侶やお遍路さんに悪いことをすると罰があたるということを戒めるために作られたものなのかもしれませんね。(行基のお話が大師に転嫁された説もあり実際には分かりません…)
さあ、宿に帰って、朝飯にしましょう。
高知県に向けて出発!
さて、宿に別れを告げ、8:00ごろ出発します。
海陽町海南町を行く
さて、日差しの強い中歩いて行きますが、やはり海はきれいですね。8:25。
この先の浅川という漁港のある集落に入っていきます。
漁港には南海トラフ地震に備えて、立派な可動式の防潮堤が設置されておりました。
少々、丘を登り市街地に入っていきます。9:00過ぎ。
途中、牟岐線の終点である「阿波海南」駅が気になったので、内陸寄りに進路を変更しました。町村合併でこの辺りの「海南町」が他2町と合併して「海陽町」になった訳ですが、このあたりの学校のネーミングがわかりにくいです。次の写真が「海南小学校」ですが、近くには「海陽中学校」と「海部高校」がある。ぜんぶバラバラやんけ!(「海部」は旧の隣町ですが、郡名は海部郡ということもある)ツッコミどころ満載です。
その小学校の通りを駅方面に歩いていると「ういろう」の看板アリ。そういえば、立江寺あたりでも見た気がした。気になるので入ってみる。
ういろうといえば、名古屋や小田原が有名なイメージですが、徳島でも「さきがけ」という老舗があったそうです。そこが止めてしまったのでこちらで別ブランドで販売されているとのことです。お母さんからもともとは薬の口直しのお菓子であったという説明もいただきました。(薬そのものの場合もあるようですが)
駅前の国道55号に出たところで、バス停に違和感。あれ、海部高校じゃなかったっけ?実は時刻表の部分は「海部高校前」になっていました。バス会社も混乱、それともいい加減?
おしゃれヘンロ小屋を発見。
さて、歩き始めるとすぐに駅に着きます。ん、この看板も「阿波海南」ではなく「海南」になってますね。正式名称はどうでもよい様です。
駅が交流館を兼ねているようです。
JR線の線路は終点になっていて、その先にも線路が見えますが、それを左側の駅前に伸ばしています。実はこれが、旧阿佐東線の線路で、昔は阿波海南から南の甲浦(かんのうら)まで第三セクターが営業していたのですが、いまは代替バスになっていて、それがこの7月から世界初のDMB(デュアル・モード・ビークル)を走らせる、その工事をしていたのです。⇒ちなみに「阿佐」は「阿波」と「土佐」のことです。終点・甲浦は高知県になります。
DMBとは線路の部分は列車の車輪を出して走行して、線路がない道路の部分は車輪を引っ込めてタイヤで走行する、気動車とバスの双方の機能を備えた乗り物の試みなのです。これが世界初という触れ込みになっています。
さて、ここで先ほどのういろうをいただく。駅では、10:20から10分休憩しました。やはり、今日の行動が20kmだからか、時間に余裕があると、いろいろ見て回ることができます。
少し南に下ったところに海陽町の海南庁舎があり、そこに阿佐東線のPR車が止まっていました。海陽町の文字の下に車両のイラスト(3色)がありました。
海陽町海部を行く
海南庁舎のすぐ南に海部川が流れています。これを渡ると旧海部町です。
すぐ近くに、阿佐東線の海部駅があったので、行ってみました。今は、代替バスにつき構内には入れませんでした。
さあ、南に進んで行きましょう。「ふれあいの宿 遊遊NASA」という施設がありましたが、集落が「那佐」だからだそうです。
ちょっと進むと浜にでました。対岸は島のようですが、奥は陸地とくっついています。11:50。
対岸の山に狼煙台があったり、いろいろな事件があったようです。
「ホテル那佐」は閉店したようです。「遊遊NASA」のつもりで予約したら、「ホテル那佐」だったっていう失敗は心配しなくてもよさそうです。12:20。
陸地とくっついている湾になっている場所です。12:30です。
阿佐東線をくぐった辺りで13:00。お腹が減ってきました。もう宍喰の街が近いです。海陽町に合併する前は宍喰町でした。5日目に登場した小坂君の地元です。
シャレオツな昼食を「Bahati」にて
13:14。それは突然現れました。佇まいからして、本当に海陽町?というお店です。手前がサーフショップでしたので、ここは鎌倉なのか!という感じです。
店の奥に海に面したテラス席があります。
そこからの景色は…。
表のボードにあった「チキンのハニーマヨ定食」をお願いしました。
非常においしかったです。今日の寄り道はいろいろ正解が多いので、昨日のガリガリ君の「当たり」効果が出ているのでしょうか。ごちそうさまでした。13:30ごろ出発。
海陽町宍喰を行く
国道55号は徳島の起点から88km地点まで進みました。あ、75km地点で「Gメン'75」的な感じで写真を撮りたかったのになー…。(って、誰も撮影してくれる人がいないから無理だろ!)
ほどなく、「道の駅 宍喰温泉」に到着。14;00。
DMBに関する広報がされていました。あと、元阪急ブレーブスの上田監督が宍喰出身とのことで、そのコーナーがありました。
さて、一休みも済んで、出発しましょう。14:37、宍喰の漁港を通過します。徳島県ラストの漁港です。
20分ほどするとトンネルがあり、抜けると県境になっていました。徳島県、9日間もお世話になりました!
高知県シリーズが始まりました。お手柔らかに願います。
高知県、よろしくね。いや、長い付き合いになりそうで怖いです…。お寺の間隔が長い所が多いようなのです。
高知県に入った途端に、キロポストがラフになりました。サーフィンをする「ぼんかん」なんてお主何者!
そんなに大きな町ではないようです。というのも、パチンコ屋がなさそうなので…。
高知東部バスが走ってきました。甲浦~室戸間を走っている様です。
「海の駅 東洋町」があったので入ってみます。15:26。
むむっ、また見慣れないペアがっ!マグロのペアがかぶっているのはポンカンと小夏なんでしょうか?ここでもサーフボードに乗っています。サーファー率高し。
立派な津波避難塔がありましたが、まるでペデストリアンデッキのようです。
海の駅から10分ほどの写真です。サーファーもちらほら。
1それから、20分後の16;00。生見海岸に到着しました。
そもそも「肉じゃが」の缶詰を食べるのでしょうか?
「民宿いくみ」に到着
16:07に到着しました。
お宿はちょっと古めですが、その分、内装やラグに気を使って、おもてなしをされています。トイレもウォシュレットに改造している努力がみえます(行くとわかります)。
食事の間、話し相手をしていただいた。サーファーのご主人。特に、サーファー・オンリーな訳ではなく、お遍路さんも大歓迎!非常にフレンドリーな方です。
昨日、「海山荘」に泊まられていた西山さんと渋市さんが、歩き遍路をした後、宍喰のお友達のところに外出していたのですが、帰ってきました。なかなか、お遍路さんの生息率が減っている(?!)のため、お遍路同士でトークができなかったので、良い時間を過ごさせてもらいました。
西山さんは、いろいろされている方ですが、88カ所も何回もすでに回っているそうです。歩くのが好きなため、遍路ガイドをしたいとのことで、「目指せ先達!」です。明後日の月曜日には一旦広島に帰られとの事。渋市さんは、私と同じく考えるところあって88カ所巡りを始めたのですが、来週中には東京に戻らないといけないので、また区切りで戻って来られるようです。お二人とも、何かの機会があったらまたお会いしましょう!
さて、夜も更けてきましたので、明日に備えておやすみなさい。
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