歩き遍路

【歩き遍路45日目】高松市一宮町「一宮駅」⇒高松市牟礼町大町「八栗新道駅」(高松市春日町「ホテルルートイン高松屋島」)

2021年12月2日

今日のメニュー

今日は高松を取り囲むように歩きます。まずは、昨日引き揚げてきた琴電・一宮駅まで戻って、すぐ近くの83番・一宮寺をお参りします。それから、北上して海岸寄りの別格19番・香西寺に向かい約9km歩きます。その後、西の屋島と牟礼を目指します。それぞれ84番・屋島寺、85番・八栗寺があり、八栗寺までは21kmはあると思われます。その後は志度寺に近いポイントまで歩ければベストです。今日もトータル35km前後になりそうですが、もうゴールも近いので頑張りましょう!

83番・一宮寺に向かう。

さて、7時前のことでん「瓦町駅」です。PUDO(宅配ポスト)もありますね。高松エリアは、JRの線路がJR西日本と繋がっている関係もあり、JR・ことでんともにsuicaなどの交通系IDカードが使用できて便利です。

日曜の朝のためか静かです。

ホームに降りると、ちょうど6:49の「一宮」行が入線していたので飛び乗りました。

次は15分後の「琴電琴平」行でした。

乗っていたのは真っ黄色の「こんぴらさん」電車でしたが、7:07に「一宮」に着くと既に折り返しの「高松築港」行になっていました。

今回、琴平線で乗車したのは旧京急の車両ばかりでした。

讃岐の一宮・田村神社に寄り道。

駅から北に700mほど、お寺の隣に田村神社があるので寄らせていただきまはした。

参道が続いています。

そういえば、阿波、土佐と"一宮"をお参りしたのに、「伊予はどうしたのか?」と言われそうですが、そのとおり!お参りしていません!と、いうのも伊予の一宮はしまなみ海道の大三島・大山祇神社なので巡礼道から離れていたからです。いつか、お邪魔したいと思います。

日曜の朝という事もあり、大勢の方で掃除をされていました。

本社拝殿の西隣に「宇都伎社」がありました。

十二支が並んでいました。

金龍の舞です。

ドラゴンボールが2つ。

道中の安全をお願いしました。東隣の一宮寺に向かいましょう。

どうも、お邪魔しました。

道を挟んだだけなので、一宮寺には7:27に到着しました。

83番札所
83番・一宮寺(いちのみやじ)

続きを見る

一宮寺とはいいつつも240年も前に神仏分離された事もあり、神社の面影はありません。日曜日の朝早い時間という事もあり静かな境内でお参りができました。

別格19番・香西寺に向かいます。

では、7:55に出発です。

仁王門の足元にいろいろな石が埋め込まれていました…。

15分ほど歩くと香東川が見えてきました。渡って左岸を下って行きます。

サッカー少年がトレーニング中でした。

香東大橋を渡りますが、後ろの山が霞んでいます。

今のところ気候的にはまだ歩きやすいです。

さて、右に折れて河川敷を歩きます。こちらはサイクリングロードになっていて歩行者も歩くことができます。

え、この自転車道は県道269号なの。へえー。

8:40に昨日の渡った沈下橋(名前は分かりません)に着きました。

対岸は香川高専です。

橋の上流側は、こんな感じです。

意外と流れが速いかな。

昨日の五色台方向を見ると、うっすらと山の姿が見えてきました。

今日はもう少し下流まで歩きます。

9:00ごろ、先ほどよりも沈下橋らしい橋が見えてきました。

とりあえず、遠くから眺めるだけにしておきます。

香東川に架かる御殿橋が見えてきました、写真の橋とは逆の方向(左)に曲がります。ちなみに、橋を渡って峰山の向こうに行くと、高松の名所・栗林(りつりん)公園です。

今日は低い雲がかかってますね。

途中、"ひまわり"が咲いていました。もう夏ですね。

太陽が出ていないので所在なさげな"ひまわり"さん達でした。

香東川の西隣の本津川を渡ります。

昨日も上流を渡りました。

渡ってすぐの左岸を下って行くと、JR予讃線の線路をくぐります。くぐったところで、マリンライナー(瀬戸大橋線)が走り去って行きました。

高松側の先頭車が2階建てで、2階はグリーン車になっています。

西側にはJR貨物の高松貨物ターミナル駅が見えています。昨日下りて来た根香寺の青峰はこの山(勝賀山?)の向こうのようです。

コンテナがたくさん並んでいます。

東側の本津川では鵜が羽を乾かしていました。

そういえば道中のどこかで大洲の鵜飼いが再開するニュースを聞きましたよ。

途中で左に曲がって、貨物ターミナル駅の前を通りました。

建物には「四国桃太郎貨物駅」の名前がありました。

この先を右に曲がって、「香西港」方面に進みます。

空が明るくなって来ました。

途中の歩道橋で左に曲がります。

直進すると香西漁港があるようです。

根香寺から直接香西寺に下りて来る時は、勝賀山の向こう側から回って下りて来るのでしょうね。

この後、この道は右カーブします。

香西は戦国時代に廃城となるまで、勝賀城の城下町として栄えたらしく、道が敵襲に備えて碁盤の目になっていません。迷路の町並みが「向き向きの町」と呼ばれて、高松市街の方からは散らかった状態を「香西の町のようだ」と言われる事があるそうです。歴史があるが故のお話ですね。

右にJA香川県支店が見えてきたのでもうすぐですね。

左の路地に入って、少し歩くと香西寺に到着しました。10:05。

手前にお好み焼き屋さんがあったけど、まだ早いな…。

食事の事を考える前に、お参りしましょう。

別格19番
別格19番・香西寺(こうざいじ)

続きを見る

香西寺は街中に建つ明るいお寺で、気軽に参拝しに来たくなる雰囲気のお寺でした。お地蔵さんがたくさん並んでいましたが(なぜか写真を撮っていない…)、根香寺の千体観音のように威圧感を感じないので(個人的感想としては)親しみやすいのでしょうか。納経所で、お参りの時はカバンなどを身に着けない方がよろしいという事をアドバイスされました。そういえば、線香、ロウソクなどの入った頭陀袋的なモノを首から下げてお参りしていました。残りのお寺は少ないですが、実践させていいただきます。

宿を経由して84番・屋島寺に向かう。

さて、10:30に香西寺を出発です。

北に進んで、県道16号にぶつかりましたので、信号を右(東)に曲がります。「ことでんバス」が停まっています。「イルカのことちゃん」が見えないアングルで撮ってしまいました…。

ことでんグループのICカードは「IruCa(イルカ)」なのです。

海に沿って西に向かいましょう。(といっても、直接海岸線は歩きません…。)

香西港を橋で越えます。

渡り終えたところに、イオンモールも見えてきました

イオンモールの反対側に「あかね製麺」を見つけたので、10:55とちょいと早いですがお昼にしたいと思います。

「肉」推しのようですね…。

推されたら、ここはやはり「肉うどん」でしょ!

うーん肉の甘さと、いくらでも飲めそうなスープが旨い!

11:13に出発。「イオンモール高松」を通過して、本津川を渡ります。

本津川は3回目

「じゅんかんコンビニ24」なるものがありました。資源物を好きな時間に持ってくることができるサービスのようです。「じゅんかんコンビニ24」で検索すると北海道の「マテック」という会社が出てきてしまうので「_高松」を追加すると高松のサービスを行っている「三木鋼業」が出てきました。共通のサービス形態を提供しているんですね。香川、いろいろやってるなー。

今後はこういうサービスは増えるのでしょうか。

とんでもない廃棄物を出す輩とかはいないのですかね…。あと、クチコミでは時々機械が故障しているとありました…、無人だからいろいろあるでしょう。

1130過ぎに香東川を渡ります。川の下流(北側)は次のとおりです。

あの山は女木島のようです。鬼ヶ島なのだとか…。

では、南側は…。峰山がそびえていました。左端の洒落たデザインの建物が気になっていましたが、後で調べたらJR四国の研修センターのようでした。ちなみに背後の建物はホテル「花樹海」。

中央分離帯の「〇〇」はご当地標識ですね。

高松駅に向けて歩いていると笑顔になるような壁画がありました。

「花と人生」というテーマでオリジナルの狸?が描かれています。

近くの市場のロゴとイラストもお洒落です。

アーチストの方が関係しているのでしょうか?

帰って調べてみると「Takamatsu Sea&Sun Market」さんのページに答えがありました。高松市が施設に活性化のためにイラストを描いてもらったのです。

他にも「となりのかがわさん」のページで別の案件が紹介されていました。高松市なかなかやるな!

少し進んだところに「糸より濱の大漁」恵比寿像がありました。この地は後醍醐天皇の皇女が落ちのびた場所で、漁師の家に迎えられ毎日夫の漁網を修理していたので「糸より姫」と呼ばれ、地名も「糸より浜」と付けられたそうです。その話とは関係はありませんが、恵比寿像は平成6年に地域の繁栄と平和を願って建てられたものでした。本来「エベス」とは異国から来た恐ろしい神様なのですが、漁師には大漁の神として親しまれているとの案内がありました。

得意顔です。

この後、陸橋を通ってJRの線路を渡ります。正面に見えるのが高松駅で、高松駅は行き止まりの駅になっています。昔は宇高連絡船に接続していたのですね。

ターミナル駅にふさわしい形です。

高松駅はこちらを真っすぐ行ったところですが、そのまま右方向に通過します。

高松はちょっと洒落た港町になっていました。

高松城も同じく通過します。

バタンキュー21氏は昨日AMに高松城見学をしていました。

ことでん長尾線が走って来ました。イメージカラーは緑です(琴平線は黄色です)。

87番・長尾寺はこの路線の終点です。

お城から東に進んだ船溜まりの先には、ホテル街が立ち並んでいました。

渋谷円山町のような所でしょうか。

屋島大橋手前から屋島が見えてきました。

上流側を望むと、「春日川」と「新川」が合流しているとはいえ川幅が広いです!

渡ったら一旦、ホテルに向かいましょう。

今日宿泊する「ホテルルートイン高松屋島」に荷物を預かってもらう事にします。13:30。

空身だと楽ですからね。

さて、13:35に行動再開です。

この先、新川を渡り切ったところで、左の「潟元駅」の方に行きます。

扇のデザインは源平の合戦の那須与一でしょうか。

屋島は溶岩が流れ込んだ湖が隆起したため平らなのだとか。

ことでん志度線の「潟元駅」です。イメージカラーはローズピンク。

元名古屋市営地下鉄の車両です。

駅の前の細い道をたどると、県道14号に出るので左に曲がります。

広い県道を行く。

坂を登って行く歩道があるので、ここから山登りになるかと思いきや、池の堤に早く登っただけでした。

この上が「道池」です。

池に沿って進みます。

珍しく青いへんろみちの案内があります。

徐々に登って行きます。

14:00になると県道14号もいつしか弱気な道になっていました。

本堂へ1665mの案内アリ。細かいな表示ですね。

ほどなく道は遊歩道になります。

ところどころにお地蔵さんが立っています。

今でこそ道は歩きやすいのですが、昔は山道で歩きにくかったのでしょう…。

今ならキックスケーターでも

日射しはないのですが、午後になって暑くなってきました。

標高300mといってもこたえます…(東京タワーの展望台より高いよね…)。

歩いていると「不喰(くわず)の梨」の案内板がありました。「弘法大師が屋島に登ったとき、梨がおいしそうに熟していたので一つ所望なさいましたが、持主は「それは食べられない梨です」と嘘を言ってことわったところ、梨が石のように固くなって食べられなくなった」とのことです(高松市、高松観光協会より)。

大師の食べ物に関する逸話ですが、物質を変換できるとも思えないので、マギー司郎のような特技があったのかな…。いや、五鈷杵を中国から投げて日本まで飛ばすくらいの超人なので本当にできたのか…。とにかく逸話がありすぎます。

真意はお地蔵さんは知っているのでしょうか…。

墨石の不動様がフィギアのように鮮やかでした。

後から誰か奉納したのでしょうか…。

14:30に仁王門が見えました。ふう、着いたー。では、境内に入りましょう。

84番札所
84番・屋島寺(やしまじ)

続きを見る

日曜日の午後のため家族連れの方々で賑わっています。さすが、有名な観光地ですね。私も屋島からの景色を見に来た時に屋島寺にはお参りしました。時間があれば宝物館を観ていきたいところですが、すでに15:00のため次の八栗寺に向かいましょう。ここから5.5kmはあります。

85番・八栗寺に向かう。

今日も時間いっぱいまで歩く感じになりそうです。

ということで、高松側の展望はこれくらいで移動します。

どうやら、施設をリニューアルするらしく写真のようになるらしいのです。

今度来たら完成してるかなー。

昔のお土産屋さんをパネルで隠している戦法ですね。リニューアルした時にこの建物はどうなっているのだろうか…。(ちなみにこの建物は「血の池茶屋」というらしい)

表示の「屋島レイガンホテル」が気になりますね。

東に向けて遊歩道を進んで行きます。

屋島山上は広いから行先を間違えないようにしないとね…。

すると、大型ホテルの廃墟が!

そういえば、バタンキュー21氏から「スクールウォーズな建物」という連絡が入っていたのはこの事だったのかな。

これから行く八栗寺のある五剣山が見えています。

これはいい景色だ!でもまた登りだ!

おー「スクールウォーズな建物」はこれか!1980年代中盤には校内暴力とかありましたよね。何だったんでしょうか。「積木くずし」や「不良少女と呼ばれて」などのドラマは今の若者が見ても良くわからないんじゃないかな…。

こりゃ、下川辰平と名古屋章にダブルで怒ってもらおう!

スクールウォーズな建物(正式には旧「ホテル甚五郎」)からほど近い所に、八栗寺に下りる道がありました。

靴のかかとの減りがひどいので注意して下りましょう。

山道になっていて、下って行くと「いのしし侵入防止の柵」がありました。

これは厳重だな。

15分ほどすると舗装された道になりますが、一部滑るところがあるので、特に雨の日は要注意です。

まだ、下りきってないですね。

おお、ニワトリが放し飼いだ。

私も酉年なので気は合うと思います。(そのくせ鶏肉は食べている…)

15:55にようやく屋島と八栗を結ぶ橋にやって来ました。

マルナカ八栗店です。

残り3kmですが、納経時間もあるから45分で行きたいですね。

また、この先の路がクネクネして分かりにくいのです…。

右に行ったかと思うと、左で…。山の位置がすぐに変わるのです。

まあ、ここは道標どおり行きましょう。

と思っていると車が停まっていて、この左の矢印を見逃して300mほど余分に歩いたりしました。はぁー。

焦ると良くないです。

有名なうどん店「山田家」です。

一度は行った事があります。

「山田家」の先に左の案内があるんです。(バタンキュー21氏の後日談ですが、山田家のお客さんが店の前に大勢いたので、こちらではないと思い右の道に進んでロスしたとのこと…。私としては、この辺のへんろみちは分かりにくいので、マルナカのある橋を渡ったら県道146号を目指して進んで、八栗ケーブルに向けて歩くのが一番良いように思います。)

八栗のジグザク攻撃に皆さん翻弄されてます…。

ここは車は入れないですね。

生活道路です。

そして、大きな道に合流して歩いて行くと、石柱が立っていました。

八栗ケーブルはここからすぐです。

八栗ケーブルの乗車口を右に見て狭い道に入ったのですが、入口の写真を撮り忘れました(鳥居をくぐりました)。この祠は前の写真から5分しか経っていません。

結構頑張って歩いてます。

鳥居がまた見えてきました。

傾斜がきつくなってきました。

また、先ほどと同じ石柱があります。

良く建てましたね。

ここは多少緩やかだけど、角度は椅子を見ると良く分かります。

ミカンを落としたら転がって行きますね。

道が左にカーブしていきます。

さすがにしんどいです。

行く手が明るくなってきました。

もうちょいか…。

ようやく開けました。

もう汗だくです…。

この先に「お迎え大師」がいらっしゃいました。本当に、お迎えしてもらった気分です。16:35。頑張って到着しました。

85番札所
85番・八栗寺(やくりじ)

続きを見る

石柱と鳥居の後ろに五剣山の岩山がそびえていて、昔の人はよくこんな山奥にお寺を建てたものだと改めて感心しました。やはり信仰のなせる業なのかと…。疲れた体にパワーをもらった気がします。そういえば、疲れていたからなのか、本堂をお参りした後、左隣にある聖天堂を大師堂と勘違いしてお参りしてしまい、納経後に改めて、ケーブル方向に立っている大師堂でお参りさせてもらいました。やれやれ。

さて、明日の行動もあるので、86番・志度寺に近い「八栗新道駅」まで歩を進めて、ことでん志度線で宿に帰りたいと思います。17:07スタート。

八栗ケーブルの前の商店(?)ケーブルは奥。手前に下ります。

歩きやすい舗装路です。

夕方は時間に追われましたが、終了して、やれやれです。

時折、腕の道標が出てきます。

行先は出てないけど"注文の多い料理店"とかに連れて行かれないですよね…。

下って行くと17:38には、志度方面の海が見えてきました。

明日は、志度寺ですね。

右の池にはなぜか噴水が…。明日もほどほどに良い天気でありますように…。

でも、暑いと困るんですよねー。

そうそう、この八栗は牟礼町ですが、同じ庵治半島の先っぽの庵治町とともに高級石材「庵治石」を算出しているのでした。

それで「石の民俗資料館」があるのです。

この写真だと分かりにくいかもしれませんが、高台にある一般の住宅の石垣が立派に組まれています。多分、庵治石でしょう。

ご当地じゃなければできませんね。

そして、17:51に今日のゴール「八栗新道」に到着です。

ピンク色の駅名板も斬新。

後で分かったのですが、やって来た「瓦町」行の電車は、「潟元」で撮ったのと同じ車両・804でした。

そんなに数が走っていないとはいえ偶然です。

走り出すと、隣をJR高徳線が並走していました。

「八栗新道」の向かいがJRの「讃岐牟礼」という駅なのです。

おっ、「ことちゃん」がいました。

お願いされましたが、座席は空いているので問題ありません…。

「潟元」に着きましたが、自転車のマークが…。土日祝日は自転車が持ち込み可能とのことです。なるほど…。

希望者が多い場合はどうする…、そんな事はないか…。

ホテルに戻り、一汗流した後、近くの「こだわりとんかつ 山かつ」に行きました。写真を撮り忘れるほど食べるのに夢中になっていました。チェーン店の「かつや」さん等にくらべたらお高いけど、近所にあったらまた行きたい感じのお店ですね。

サラダバーもあって、満腹、満腹。

今日もよく歩きました。明日に備えましょう。では。

←44日目 46日目→

-歩き遍路

© 2024 ひかり たび Powered by AFFINGER5