さて、2023年2月下旬の千葉低山の旅も2日目となりました。今日は、鴨川市の「烏場山」(266m)に登ります。山頂へ続く西側のコースが花嫁街道と呼ばれていて、山あいに住む花嫁が海辺に嫁いだ時に歩いた道で、それに対抗!?して東側のコースが花婿コースとなっていて、両方を周遊して歩くことができます。今回は花嫁街道⇒烏場山⇒花婿街道を歩きます。
JR内房線・和田浦駅の北側から花嫁街道入口まで車で乗り入れます。国道128号からトイレのある登山口までは道が狭いので要注意です。こちらには車が数台しか止められないので、混んでいたら花婿街道の入口(黒滝コース)付近に停めることもオススメします。
さあ、今日も頑張って行きましょう。こちらの山は、低さの割にそこそこ距離があり、花嫁街道と言うだけあって急な登りはさほどないコースなのです。10:06スタート。
街道といっても舗装道路ではありません。
歩いて数分のところの左の沢のようなところが、崩落していたので迂回するようになっていました。
歩きやすい樹林帯の道を進みます。
花嫁街道の案内板が出ていました。10:16。
木漏れ日が心地よい感じです。
「第一展望台」に到着しましたが、先客がいて、チラッと見で通過しました。10:26。
そのまま進んで行きます。
「第二展望台」に到着です。海が見えます!10:36。
さて、「第二展望台」で一息ついたあと歩き始めると…、「マテバシイ林」の案内がありました。どんぐりが生る木です。葉が「マテ貝(筒状の貝)」に似ていることから名前が付いたのですが、元をたどると「馬手差し」という短刀のことのようです。
途中、簡易的な橋もありました。
経文が記された石を大木が抱き込んだ「経文石」に着きました。10:47。
次のポイントは「じがい水」だそうです。
「じがい水」につきましたが、水があるような場所ではありません。10:57。
「じがい水」からは進む方向が北の方向に歩きます。
五十蔵への分岐は土砂崩落で通行止めになっていました。11:12。
この分岐を右に少し行ったところが「馬返し」です。
このあとちょっと歩いて、道が西向きになった頃に倒木が道を塞いでいました。11:19。
"リーダー"うまく乗り越えて来てくださいね。
その後、道は歩きやすくなります。
林の中を行きます。
急に、トイレが現れました。
トイレの先がちょっと開けています。
「見晴台」です。11:26。
烏場山までは0.6km。
標高240mぐらいまで来ているのでそんなには登りません。
途中は展望アリです。
途中、五十蔵への案内板がありました。
それから少しすると「カラスバ山」と表記されたプレートと階段が見えました。
「烏場山」に到着しました!11:42。登り1時間半少々でした。
こちらは「房州低名山」のプレートではなく「新日本百名山」になっていました。「新日本百名山」は岩崎元郎氏が選定した中高年が登りやすい山なのです。
「男女年令を問はず縁結び受け承ります おふく」とのことです。
風が強いので早々に山頂を後にします。
途中の旧烏場展望台からは烏場山が望めます。烏場山が266.4m、こちらが236mなのであまり高低差はありません。12:09。
見晴台からは徐々に下りて行きます。
途中、小ピークなどの横を越えていきます。
12:37。最後の展望地点となる「見晴台」にやってきました。
その後は、金比羅山の前後で階段などの急な下りがありました。
「花園広場」の看板が見えると、やっと歩きやすくなります。見晴台前後からの下りは花嫁街道とは違い、"花婿"といった感じです(笑)。12:59。
橋を渡って少しだけ登ります。
上が舗装道路です。
のどかな道路に出ました。13:03。
途中、みつばちの巣箱がセットされている所がありました。
ほどなく車を停めたポイントまで来ました。13:10。
花嫁街道から登る烏場山は、山登りというよりは街道歩き(へんろ道のよう…)で歩きやすく、随所に展望もあるので初心者の方にはもってこいの山だと思われます。登りに比べると下りが一部急なところもありますが、標高266mなのでそんなに長くは続きません。アクセスしにくい所にあるのが難点ですが、春先や秋口には楽しく歩けると思いますので気になった方は是非とも!
(おわり)