東京下町散歩

地元の氏神様に初詣~富士塚にも行って来ました

地元の鳥越神社にお参りします。

さて、地元の氏神の鳥越神社にはまだお参りしていないため、三が日のうちに行ってきましょう。元旦に七福神めぐりをして来ましたが、鳥越神社には初詣です。

ドラマ好きな方なら、「あなたの番です」のマンションが建っている設定の『蔵前』(実際のロケ地は川崎らしい…)と「#家族募集します」で重岡大毅、木村文乃などが暮していた『おかず横丁』のちょうど間ですよと言っておきましょう(⇒かえって、分からないかな。でも、最近のドラマは東京西部地区の設定が多いので東部地区の人間としてはうれしい限りなのデス)。

15:00頃に蔵前橋通りに面した鳥越神社に近づくと、境内から外に人の列が溢れていました。先日の七福神めぐりをした時の、鶯谷の「元三島神社」と同様で、地元の氏神様は大人気のようです。これは時間をズラして夕方にまた来ましょう(毎年の事なので想定内です)。

午前中のBSテレ東で「富士山に感謝‥(再放送)」を見た際に、富士講や富士塚を扱っていたので、時間調整としてちょっとそれを見に行って来ましょう。なぜなら、去年の暮れにバンクシー展を見に行った帰りに、品川神社の富士塚に行ったので、地元・台東区の富士塚が気になりましたので…。自転車を使えばさほど時間はかかりません。昨年は久しぶりに富士山にも登りましたし、これもご縁です。

富士塚 #1~小野照崎神社

向かったのは、2.5kmほど「小野照崎神社」です。先日の七福神の「毘沙門天」で訪れた「法昌寺」から徒歩1分のところにあります。

ここに富士塚があるんだ…。

こちらも「元三島神社」ほどではないものの行列ができていました。

鳥居を入って右側に社務所があって、その隣に本殿があります。

富士塚はどこかな…。本殿の奥にこんもりとした山がありました。草に覆われて富士山らしくはないですが…。門が閉まっていて登ることができません。後で調べてみると6月30日と7月1日に一般開放されるそうです。これは、山開きの日に来ないと!

こちらは富士山と同じ浅間神社です。

昔は簡単に富士山に行けないので、「講」を作って富士塚に登ったり、代表者が富士山にお参りに行ったりしていたのです。昔は高い建物がなかったので、この富士塚からも富士山は見えていたのかもしれませんね。

こちらの神社は小野篁(たかむら)が祀られていて、百人一首の「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人の釣舟」の参議篁が同一人物です。小野篁は遣唐使になりましたが、嵐で2回行けず、3回目の遣唐副大使になった時、遣唐大使が自分の船の破損したので篁の船を使って行こうとしたのに抗議して渡唐するのをやめました。この時に、朝廷や遣唐使を風刺した漢詩(漢詩の天才なのです)を作って、これを目にした嵯峨上皇の逆鱗に触れて、隠岐(島根県の離島)に島流しになってしまい、その時の歌が百人一首の歌なのです。

ちなみに、小野篁は188cmで、弓馬の技術の優れており(現代ならばMBAに行って八村や渡邊のような活躍ができるのでは…)、小野妹子や小野小町を輩出した家柄のようです。

ようやく順番が近づきました。

こちらの本殿は、慶応2年(1866)に造られ、1923年の関東大震災と太平洋戦争の戦火を潜り抜けています。これは篁パワーを感じますね。

こちらには三峰神社、御嶽神社が祀られておりました。

山岳関係の神社が多いですね。

富士塚の左手には神楽殿と倉庫が合体したような建物がありました。

手前にはお焚き上げの古いお札などが集められていしました。

むむっ、その壁に貼ってあったのは「下谷八福神」?、いやいや「下町八福神」でした。へえ、そういう連合もあるんだ。次回検討させていただきます。

台東区と中央区の神社なのでちょっと広範囲。

ちなみに、調べてみると特に各神社に七福神の設定は無く、「健康長寿」や「強運厄除」など各神社の持ち味を前面に出したもので、総合的に運気アップが狙えそうです。何より、末広がりの「八」はイメージが良いです。

小野照崎神社にはそのうち来ることにしましょう。

富士塚 #2~浅草浅間神社

富士塚に登れなかったので、再挑戦です。西に1.5kmほど行った所に「浅草浅間神社」がありますので、そちらに行ってみましょう。

目の前が富士小学校です。名前が「富士」の訳だよ~。

石段を上ってすぐ左に、山はありました。おー、頂上に祠も建っている。

階段にして7段。浅草富士です。

それにしても、「一段飛ばしで富士山の頂上に3歩で着いたよ」って伝えたら、何言ってんかなって言われそう…。

頂上からの景色はほぼ「浅草警察署」でした。こりゃ、悪い事できません。

このあと本殿でお参りをいたしました。「浅間神社」は紺色の幕に三網紋がデザインされてとおり、現在は「浅草神社」の系統になっています。古くは富士山の遙拝所として蔵前・三好町にあったのが、移されたのですね。なるほど。

ほど良い空き具合がうれしい。

富士山にも登頂できたので、鳥越に戻りましょう。

鳥越神社に参拝します。

すっかり灯りが映える時間帯になったため、参拝客もまばらになっていました。

こちらは、平安後期に源義家が奥州討伐のためこの辺りを通りかかった際に、白鳥(しらとり)が浅瀬を渡って行ったことにより軍勢も通過することができたことから、「白鳥明神」を「鳥越大明神」として奉ったとされています。

なかなか歴史のある神社なのです。

すっかり照明がつけられています。

左前に社務所、左手前に手水舎、右手に福寿神社。

手水舎の右手に、いつの間にサインボードが設置されていました。

左右に進むと本殿です。

こちらが日本武尊が祀られた本殿です。

●が7つの七曜紋がこちらの紋です。

千貫神輿は6月9日付近の土日の例大祭で、各町内に神輿をバトンタッチしていく、神輿渡御が行われますが、残念ながらコロナ禍により2年間行われていません。今年は、担ぐ時の威勢のよい掛け声と一本締めが戻って来ることを願います。

ちなみに、会社などの「一本締め」は「ヨー、パン」としますが、それは「一丁締め(関東一本締め)」で本来の「一本締め」は「ヨー、パパパン、パパパン、パパパンパン」です。伝七捕物帳で中村梅之助が「ヨヨヨイ、ヨヨヨイ、ヨヨヨイヨ、めでてーなぁ」と親指と人差し指を叩いて締めるのが今となってはシブいです。(現在CS放送で10;00から放送中)

獅子舞は狛犬と同様に片方だけツノがありました。

1月8日には恒例の「とんど焼き」が行われます。最近は関東ローカルのニュースでこちらの「とんど焼き」が放送される機会が多いです。地方によって「どんど焼き」「道祖神祭」「左義長」などがありますが、個人的には「どんど焼き」がしっりくるんだけどなー。

今年は1月5日~8日までに古いお札などを納めて、当日は13時の式典は役員、睦会、お子様と付き添いの父母のみの参加で、一般参拝者はお子様の餅焼き菓子配布が終わってからの入場だそうです。このご時世なのでいろいろ大変です。

行事ができるだけ良いかもしれません。

では、今年の分のお守りを分けていただきましょう。

こちらで販売しています。

無事、いただきました(先頭の写真のとおり)。これにて恒例行事終了です。

良い年になりますように!

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