11月28日の富士山マラソンを前に、中距離練習ということで、今度は隅田川下流の中央区方面を走ってみたいと思います。マラソンに興味が無い方も隅田川の夜景をお楽しみください。
先日の続きということで、柳橋まで戻って来ました。
この横手から親水テラスに入ります。神田川と同様に、日本橋川や亀島川など、隅田川に注ぐ川の所は一旦上がって橋を渡る必要があります。
その前に、上流の様子です。総武線の隅田川橋梁の向こうにスカイツリーが見えています。
両国橋
両国橋は今日も照明が地味でした。
両国大橋
中央区側のテラスを走って、600mほどのところで対岸から無骨な橋が渡ってきます。この橋は首都高両国JCTなので、歩行者は渡ることができません。橋の途中で隅田川の上流に向かう6号・向島線と、竪川に沿って千葉に向かう7号・小松川線に分岐しています。残念ながら夜景の足しにはなりません。そのまま通過です。すでに、走り始めで足が痛くなってました。
【昭和44年(1969年)製 箱桁、門型鋼橋脚 首都高速6号、7号線】
新大橋
高速道路が覆いかぶさってきて、薄暗い感じはしますが、目の前に黄色い三角形が見えてきて少し華やぎます。ちょっと吊ってあるケーブルが少ないので何か損しているような気がします。両国大橋から500mほどで橋の下を通過します。
【昭和52年(1977年)製 連続斜張橋 新大橋通り】
昔の新大橋は愛知県の明治村に一部保存展示されており、今の橋からは想像がつかない、鉄の箱のような形でしたが、関東大震災で他の橋が焼け落ちる中で新大橋は被災せずに残り、「人助けの橋」と言われたようです(両国橋も橋は落ちなかった模様)。昭和の後半に架け替えられたのは焼け残ったためなのですね。ちなみに、千住大橋、両国(昔は大橋)に次いで架けられたので「新大橋」なのだそうです。
清洲橋
対岸の首都高から見える用の大きなビルボードを2つほど見送ると、これぞ「吊り橋」というようなデザインの清洲橋が見えてきました。昔のライトアップは、ところどころ赤い点々が灯る残念なデザインでしたが、こちらの方がいいですね。モデルはドイツのヒンデンブルグ橋との事。この先の永代橋と並んで震災復興の華として新たに架けられた橋です。ちなみにランニングする際は、この橋の下は真っ暗なのでご注意を!⇒どちらの管轄か分かりませんが照明をお願いします(上の新大橋通りが都道なので、中央区との綱引きがあるのかも…。こういうところは縦割りは無しでお願いしたいものです。)新大橋から約500m。
【昭和3年(1928年)製 鋼鉄製吊橋 清洲橋通り】
隅田川大橋
次の橋は二重になっていて、下は一般道、上は首都高9号・深川線になっています。首都高が箱崎JCTから出てきた所に架かっています。やはり、実用重視なので夜景は期待できません。新大橋から約500mほど。
【昭和54年(1979年)製 箱桁橋(単純合成)、単純PC橋 水天宮通り】
永代橋
隅田川大橋を過ぎると半月型のキレイなアーチ橋が見えてきます。国の重要文化財に指定された永代橋はライン川のルーデンドルフ鉄道橋をもとに作成されたそうです。この先で隅田川は左の支流と別れます。右側に月島の高層ビル群と中央大橋の柱が見えてきました。下流の景色のメインはこれからですね。豊海橋経由で500m。走りの方は足が温まってきてまあまあです。
【大正15年(1926年)製 アーチ橋 永代通り】
永代橋の前で日本橋川が合流してくるので一旦上に上がります。渡るのは「豊海橋」です。この橋は次の永代橋ー中央大橋間とともに、テレビなどのロケ地にしばしば登場することがあります。
中央大橋
さて、テラスに戻りますが、この区間は隅田川が支流に分かれるところでもあるので、川幅が広くなっています。正面の佃・月島の高層ビル群はランニングがてらに撮影しても絵になるので、是非来てみて下さい。永代橋から500m。
【平成4年(1994年)製 斜張橋 八重洲通り】
この中央の柱が印象的です。
中央大橋で対岸に渡ります。
佃大橋
佃大橋は、吊橋でもアーチ橋でもないので夜景に期待していなかったのですが、最近ライトアップするようになったのですね。これは「いいねぇ!」というほどではありませんが、地味に暗い橋よりはぜんぜん良いです!
【昭和39年(1964年)製 箱桁橋 佃大橋通り】
佃大橋近くの、和式の燈台を模したトイレに寄ります。
この先、佃大橋の間に運河があるのですが、ここは橋が架かっているのでスルーできます。
少し寄り道していきましょう。「佃まちかど展示館」では神輿が飾ってありました。
この先には、佃島だけあって、佃煮屋さんが並んでいます。
展示館の前の広い通りを進むと、「佃小橋」が架かっています。
勝鬨橋
勝鬨橋までは900mと一番距離があります。進んで行くと、東京タワーが見えてきました。勝鬨橋のコラボレーションはなかなか良いですね。言わずと知れた、可動橋で、昭和45年(1970年)を最後に開かずの橋になっています。開けるには10億円以上かかるそうですが、伝説はそのままにしておいた方がよいと思います。
【昭和15年(1940年)製 アーチ橋×2、跳開橋 晴海通り】
築地大橋
さて、今日の最終目的地・隅田川の最下流の橋が近づいてきました。築地大橋の見える地点が折り返しポイントです。一番新しい橋なので初めてライトアップを見ますが、赤い色がグラテーションになっているのですね。当初、築地市場の移転延期でオリンピックで車両が捌けるかなど問題になりましたが、蓋を開けてみればコロナの影響もありそんな問題はどこ吹く風になってしまいしましたね。築地地区が今後どうなるのか気になる所です。
【平成30年(2018年)製 アーチ橋 環状二号線】
さて、復路もがんばります。
片道7km位なので15kmぐらいの中距離で、いい練習になります。たまには下流にも走りに来ようと思います。
帰りはダレると思ったのですが、意外にも今度はスカイツリーとの共演があるので、騙し騙しで走って帰りました。佃大橋と勝鬨橋の間がそれぞれのタワーを撮影できるポイントでした。
さて、マラソン大会の結果はいかに。では、また!
P.S.今回も気になったページを発見したので紹介します。("道路WEB"さんです)