寺院案内

60番・横峰寺(よこみねじ)

2021年10月20日

横峰寺とは

住所‥愛媛県西条市小松町石鎚甲2253 ☎0897-59-0142

59番・国分寺⇒(27.9km)⇒60番・横峰寺〔真言宗御室派〕⇒(9.7km)⇒61番・香園寺

「ウィキペディアより」

標高745m付近にあり伊予国では最高所で関所寺、八十八箇所の中で雲辺寺に次いで2番目(本堂の位置で比較)の高さ。本堂の本尊は金剛界大日如来坐像、向って右脇仏は石仙菩薩(しゃくせんぼさつ)、同左脇仏は蔵王権現で、いずれも秘仏であるが、脇陣に安置される右大臣と左大臣像が拝観できる。明治の神仏分離以前は蔵王権現を祀り、その後一時期は石鎚神社の横峰社となった名残りで、本堂の前には一対の狛犬がいる。

湯波と虎杖と白滝の三カ所のいずれかからの険しい遍路道を登るしか行きつけなかったため、麓に前札所のある三つの札所の一つであったが、1984年(昭和59年)当寺より約1.5kmの所まで林道が開通し、あと約30分緩やかな道を歩くのみとなった。その後、さらに林道は伸びて今では約0.5km歩くだけになっている。

寺伝によれば、白雉2年(651年)役行者が石鎚山を臨む星ヶ森で修行をしていたところ、山頂付近に蔵王権現が現れたのでその姿を石楠花の木に刻んで小堂を建て安置したのが創建といい、その後行基が天平年間(729年 - 748年)に入山した。また、延暦年間(782年 - 806年)石仙(灼然)が住持し桓武天皇の脳病平癒を成就したことから菩薩号を賜り、当寺には金の御幣(現存せず)を賜ったと伝えられる。

大同年間(806年 - 810年)には空海(弘法大師)が入山し星が森で星供養の修法をした際、蔵王権現を感得し、大日如来を刻んで本尊とし、堂宇を整備したという。

承応2年(1653年)澄禅が訪れたときには、蔵王権現(本地阿弥陀如来)を祀る本社があり、その前に石仙を祀る開山堂、本社に対面するように大日如来および弘法大師を祀る本堂があったと記されている。

いつのころか四国霊場巡拝は、当寺を打った後、当寺より5町未申の方角(約0.5km南西)に上がった鉄ノ鳥居(星ヶ森)で参拝し、ここより9里先の山中にある石鈇山蔵王権現(前神寺)への参拝を済ますようになっていた。その対抗として、江戸時代初期、札所としての便宜をはかるためとして里寺納経所(通称里前神寺)を橘郷(現在の石鎚神社口之宮本社の場所)に設置された。前神寺(通称奥前神寺)は標高1400mで過酷な環境の山中ゆえ本寺機能は里に移っていった。それでも納経は「石鈇山大悲蔵王権現 別當前神密寺 里寺納経所」と書き別当職の独占をしていたが、本寺となった里前神寺より奥前神寺に近くなった当寺は、その管理権と別当の称号を確保しようとしていた。そして、当寺が納経帳に「石鈇山蔵王権現 別當横峰寺」と記帳したのが発端で、ついには奥前神寺の地所をめぐって前神寺と争いになり、明和6年(1769年)御室御所(仁和寺門跡)の裁定を受けるが、別当を専有してきた前神寺に負け、佛光山石鈇社(当寺境内にある蔵王権現社のこと)の別当とされ、「石鈇社蔵王権現 別當横峯寺」と記帳するようになる。だが、公儀の裁定では奥前神寺の名称は常住社に変更させ、その地所は西条藩から小松藩とすることができた。

明治初年の神仏分離令によって、当寺は廃寺となり石鎚神社(当時は石鉄神社)の西遥拝所横峰社となることとなった。神社とされた境内には仏教の物は排除されたので、本尊の大日如来像などは、仁王門から少し下がったとこから入った所に堂が建てられ納められ、横峰寺の名でははばかれるので、横峰寺が「おうみねじ」と読めることから同じ音である大峰寺と名付られた。そして、60番札所は麓の清楽寺に移され、230余戸の檀家は香園寺へと移された。明治8年(1875年)に正式に廃寺となる。しかし、明治10年には遠くて祭祀に支障が出ているとのことで檀家総代より横峰寺の再建願いが出され、明治13年(1880年)にようやく檀信徒の協力により大峰寺の名前で復興し、1885年(明治18年)には札所が返納される[10]。そして、1909年(明治42年)に元の横峰寺の名に戻される。

2019年11月17日午前11時より、快晴で石鎚山が臨める星ヶ森の「鉄ノ鳥居」の前で、初めての柴燈護摩が行われた。

本尊‥大日如来(おん あびらうんけん ばざらだどばん)

詠歌‥たて横に峰や山辺に寺建てて あまねく人を救ふものかな

①仁王門

②納経所・客殿

左側が納経所、奥が客殿。本堂には、右側の手水舎の横の石段を上る。

納経所。

③本堂

 

④大師堂

※残念ながら写真が撮れませんでした。

④星供大師

⑤地蔵尊等

 

⑥歓喜天堂

その他

・鐘楼

・ストリートビューによる境内の様子(360度)

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