「あおもり桜マラソン」前日ですが、9:00までに弘前城の桜が見物できたので、その後の計画が立てやすくなりました。この後は、隣の黒石市の古い街並みに寄った後、五所川原に移動して"立佞武多"を見学し、芦野公園の桜を見物してみたいと思っています。
藤田記念庭園を見学
時間もあるので、お城の南にある「藤田記念庭園」を見学したいと思います。日本商工会議所初代会頭・藤田謙一が出身地に造らせた江戸風の庭園とのことです。(入口の様子はgoogleマップにお任せします)料金は大人320円也。
正門から入ってすぐの和風の建物は隣の板柳町に建てられた本宅を昭和36年に移築したものだそうです。
庭園の近くには大きな桜の木が咲いていて、各方向からいろいろな
桜の木の高台から下って行くと池泉回遊式の日本庭園になっています。
こちらにも桜の木が…。
入って左手にある洋館が「大正浪漫喫茶室」になっていて、結構な人が入っています。(こちらは入場料無料の模様)
まだ、お腹が空いていないので、弘前駅に向かいましょう。途中、繁華街の土手町を通りますが、この派手なデザインは何かと思いますよね。⇒正解は「中三」というデパートでした。
かと思うと、同じ位置から逆方向を見ると…。こんなところに駅があるのです。JR弘前駅から弘南鉄道・弘南線が発着していますが、こちらは同じ弘南鉄道でも大鰐線の「中央弘前駅」です。もともとは弘南電気鉄道という別会社だったため、それぞれが交わることなく運行しています。関東でいうなれば、東武線伊勢崎線系統と東上線のようなものでしょうか…。
存続していけるか、正念場のようです…。
今では懐かしの旧東急線の電車です(この頃の東急はステンレスが珍しくてカッコよく見えたのですが、今は何だかよくわからないカラーリングの車両が多く、ちょっと幻滅です…)。
さて、遊歩道を抜けて「弘前駅」に向かいましょう。
お城のある西側とは逆の東側に弘南電鉄・弘南線の駅があります。ショッキングピンクの帯が入った旧東急線の車両が待っていました。どうやら"さくら装飾"の車両で、網棚に桜の造花がディスプレイされている変わり種でした。ちなみにつり革も「(渋谷)109」のモノがそのまま付いていました。⇒朝早く桜見物して疲れたためか、車内はお休みタイムで写真がありません悪しからず…。
黒石の街並みを歩く
11:26に黒石駅に到着しました。
駅から昔の温泉のスナック街みたいな路地を抜けて行きます。
すると趣のある楼!?が見えてきました。第三消防部の建物で、楼は火の見やぐらということでしょうか(左に鉄塔がありますが…)。
このすぐ先に交差点が「中町こみせ通り」と呼ばれる伝統的建物群保存地区でした。
何が伝統的かというと、地理の授業で習った雪国の「雁木」が残っているのです。今では新潟県以外では黒石だけとのことです。正面には造り酒屋の「中村亀吉酒造」があります。
この他に「高橋家住宅」がありますが、閉めていそうなので通過です。さて、通りを入る「かくじ広場」方向には奥に店が並んでいました。
ねぷたの灯篭を販売しているお店でした。
この先にはレコード屋さんなどが並び、その先が広場になっています。
廊下!?の集いのスペースには第三消防部の建物やこみせ通りの建物が描かれていました。
「かくじ広場」とは「裏地」の意味のようです。
通り進んで、"こみせ"が途絶えたあたりで見た事のある建物がありました。名物の焼きそば屋さん「すずのや」です。
確か、出川氏の充電バイクの旅で見たことがあったような…。名物は「黒石つゆやきそば」なのですが、今日は勇気を出さずに行こうと思います。
そう、玉子乗せのやきそばをお願いしました。
さて、お腹も満腹になったので、通りを戻って先ほど出て来た交差点を通り過ぎると立派な松の出ている建物がありました。そういえば「松の屋交流館」って看板が裏手にもあったかな…。
実は、こちらの建物は、以前銭湯だったものを交流館として利用しているものでした。「ゆ」の"のれん"からは入れず、その左側から入ります。すると、内側から銭湯の遺構が展示されている所に入場できるようになっています。
お土産物が販売されていましたが、その奥では「交流館」だけあって会議室のような場所で会合がなされていました。
さて、古い街歩きもちょこっと堪能しましたので、弘南線で弘前まで戻りましょう。
(つづく)