遍路旅 雑記帖

四国遍路の補習・復習Ⅱ~#3

3日目・1月30日は、すべて不動巡りです。①高松市内・峰山の明王院、②高松空港近くの天福寺、③先日留守だった三豊市の妙音寺、④四国中央市の睍壽院、⑤新居浜市の隆徳寺、できれば西条市の極楽寺も巡りたいものです。高松から松山までは距離にして160kmほどあり、寄り道していると200kmにはなりますね。うぇー、東京-白河間ぐらいか!今日も運転頑張りましょう!⇒歩いて巡る事を考えると楽なものです。

栗林公園

今日はJR「栗林公園南口」近くの宿に泊まったので、朝の散歩として「栗林公園」に行きましょう。1月は7:00から開園しているそうです(夏は5:30!日の出から営業するらしい…)

ホテルから栗林公園方面。徒歩3分でした。

入口は2つあり、今回は北門から入ります。来園は2回目です。

料金は410円。

そんなに広くない庭園なのですが、後ろの山(稲荷山?)が広大に見せてくれていて、日本庭園の奥深さを味わえます。

後ろの山もそんなに高くはない…。

日本三名園ってありますが、こちらの方が好きですね。

鯉が群がっていました。水が温かいのかな?

山と逆の方向(東側)には建物が建っていますが、この松の連なりを見るとあんまり気になりません。

太陽がかすんでいい感じに…。

やはりこの橋はアクセントになります。

早くも梅が咲いておりました。

春は少しずつ近寄ってきます。

〔不動霊場〕35番・厄除不動明王院

さて、まずは栗林公園から東に2kmほどにある35番・明王院に向かいましょう。線路沿いに進むと「岩清尾(いわせお)八幡宮」という神社がありました。「岩清水」じゃないんだ…。後で調べると高松城の裏鬼門に当たるので藩主から手厚くお祀りされていたようで、初詣の人出が多いようです。

進んでいくと市街地に近い所なのに山(峰山)をクネクネと登ることになりました。霊園になっている所がありますが、どこなのかな…。と思っていたらヘアピンカーブの途中に案内がありました。細いのですが、行けるのかな…。車で侵入しましたが、ダメです行けません長いバックの末、ヘアピンカーブ近くの邪魔にならない場所に路上駐車しました。

車での来場者の案内があるとうれしい…。

お寺に向かう途中の景色ですが、結構登ったのが分かります。

高松の街並みが望めます。

お不動様が堂の手前に建っていました。

まずはこちらにご挨拶。

さて、お邪魔しましょうか。特に、山門などはありません。

奥の道から進んできました。

入った所に、「波利迦童子」がいらっしゃいました。

剣のようなモノを持たれています。

左手に建屋は「納経所」となっており、横の「縁起」が記されていました。要約すると「昭和30年5月11日修学旅行生を乗せた「紫雲丸」が別の船と衝突して168人の犠牲者が出たため、その供養のため明王院が開かれた」とのことです。

番犬がいるのか吠えられます(笑)。

こちらは、供養の際に建てられた波切不動明王で体内には犠牲者ひとり一人の般若心経が納められているそうです。

大きく黄金色です!

大師もいらっしゃいました。

こちらは水子地蔵でしょうか。

水難事故の供養のためだったのですか。高台から直接は見えませんが、左手側は高松港がありますからね…。合掌…。

〔不動霊場〕32番・天福寺

続いて、南に15kmほど離れた、高松空港近くの32番・天福寺に向かいます。近くに行っても案内は無く、入り込む道が細いためぐるっと回ってしまいましたが、無事到着しました。

こちらに3台ほど駐車スペースがあります。

オレンジ色の塀が70番・本山寺の色違い(あちらは青)のように感じました。

簡易的な棟門になるのでしょうか。

塀に沿って入りました。こちらが不動堂のようです。お参りしましょう。

おびんずる様はいるけど、童子は…?

写真の右が納経所でした。童子はオレンジ色の塀の入口にいらっしゃるそうです。実は、広い道路から石段が伸びているそうでそこを通って来ると童子が目の前に現れるようです。(すっかり入口に駐車したのでわかりませんでした…)

境内は意外と広いです。

入ってきた塀の内側に本堂がありました。こちらは行基が開いて、空海が後に訪れたそうです。

どうやら入口を間違えていたのです。

ありがたそうな絵が飾られていました。

しっかりとした山門があるじゃないですか。すっかり棟門があるので先を急ぎすぎました。

そりゃ立派な塀があれば、本堂はその中ですよね。

「妙空蔵童子」が門前にいらっしゃいました。

ご挨拶がおそくなりました…(若干不機嫌に見えるのは気のせい…)。

〔不動霊場〕30番・妙音寺

さて、お次は琴平を通過して三豊の30番・妙音寺に向かいました。琴平では「松尾寺」に立ち寄ったのですがこれは別の機会に…。

昨日、不在だったので再び訪問です。

妙音寺は参道工事中でした。

こちらの不動明王は「夢見不動」と呼ばれていて、お参りすると夢のお告げがあるそうです。

今日はしっかり寝て、夢を見なければ…。

本堂前に「吉祥妙童子」がいらっしゃいました。

変わった道具をお持ちです…。

本堂の左手に「納経所」がありました。

今日はご朱印をいただけました。

〔不動霊場〕25番・睍壽院

西に進み、製紙工場の立ち並ぶ川之江、伊予三島を過ぎ、40kmほど進んだ伊予土居に25番・睍壽院は建っていました(愛媛県、ただいま)。

土居高校の向かいに建つお寺は豪華な感じのお寺でした。不動霊場を巡るとそのギャップを感じることが多いのですが、今日は午後にかけて徐々に昇り傾向です(何が…)。

竜宮門ですね。

こちらも行基により開かれ、江戸時代に大覚寺の直末のお寺となり栄えているそうです。

本堂右に不動明王様。

「僧守護童子」がいらっしゃいました。

お顔は恐いけど、前掛けがかわいい!

ご朱印をいただく時に6種類のお守り散華のうちの1枚をいただけます(2カ月に1回変更)。種類は不動明王・観音菩薩・地蔵菩薩・薬師如来・毘沙門天・弘法大師です。なかなか、粋ですね!

不動明王をいただきました。ヤッター。他もカワイイ。

〔不動霊場〕24番・隆徳寺

また、西に向かいます。新居浜にある24番・隆徳寺は国領川を渡ってすぐのところにありました。

何かゲートのようなものがあります。

何でしょうか…。

石門です!それも仁王門!

スゴイ造り!

こちらが本堂で聖観音が祀られています。

「こうやくん」を発見。

不動堂はこちらでした。

左手に童子がおります。

「法守護童子」はいいお顔。

まるで「こうやくん」を見ているようです。

開山者は不詳で、隣の浦渡神社の別当寺だったそうです。

立派な石仏が多数ありました。

納経所は奥にありました。

休むにはうってつけな納経所です。

この後、30km離れた、西条市の山あいにある23番・極楽寺に向かいましたが、お寺の手前で17時になってしまったので、明日に持ち越して松山の宿に向かう事にしました。

うーん、今日もなかなか移動しましたー。では、また!

(つづく)

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