歩き遍路

お遍路用語について

2022年1月15日

今回は、お遍路の用語をまとめてみました。

赤字は独自に使っているローカル用語なので、参考にならないかもしれません(大目にみて下さい…)。

用語 内容
R&B(あーるあんどびー) 歩き遍路で目的地まで歩いてたどり着けないため鉄道を利用して目的地まで行くこと。翌日、鉄道(RAIL)で戻る(BACK)するため、その略語になっている。デメリットはまだ歩いていない部分を鉄道で往復通過するため、楽しみがなくなり、高低差や距離が長い場合は次の日の行動に影響が出る。また、移動に意外と時間がかかる。〔類義語:B&B〕
打つ(うつ) 札所を巡礼すること。木製の納札をお堂の柱に打ちつけていたことに由来するが、現在は紙製の納札を納札箱or納札入に入れることになっている。
打ち納め(うちおさめ) 一日の最後の札所に納札を納めること。打ち止(留)めともいう。
打ち抜く(うちぬく) 前の札所から来た道と違う道を通って、次の札所に向かうこと。〔←→打ち戻る〕
打ち戻る(うちもどる) 次の札所に行くために、前の札所から来た道を戻ること。88カ所の場合で大きく戻る例は次の二つ。①44番⇒45番⇒44番までの途中までのルート ②38番⇒39番を内陸に進む場合のルート(足摺半島を海岸線沿いに回遊することにより変化が付けることができ、打ち戻りの距離も短縮できる)〔←→打ち抜く〕
お接待(おせったい) 巡礼者に飲み物、食べ物、お金などを提供する習慣。巡礼者を弘法大師と重ねて、施しをして功徳が得られるとされているので、断ることは失礼とされている。ただし、車での送迎などの場合、人によっては信条に反する場合があれば、理由を言って断ることもありではないかと思われる。また、詐欺や犯罪なども実際あるので注意が必要。
御影(おみえ・みかげ) 各札所のご本尊の尊像を白い紙に刷ったもの。本尊は秘仏の所が多いので納経所で朱印をいただいた際にいただける。カラーの御影は1枚 200円。
間者(かんじゃ) コントロールセンターが派遣する、予期せぬ不思議な人々。ここでは悪い意味だけではなく、道案内をしてくれたり、禅問答のようなやり取りも行われる。
逆打ち(ぎゃくうち・さかうち) 札所を番号順に反時計回りに巡礼すること。「さかうち」と言うとツウな感じもするが、「ぎゃくうち」でもよい。順打ちの3倍のご利益があるとされ、特にうるう年は縁起がよいとされる(関連:衛門三郎)。ただし、通常とは逆に進む場合は案内看板が分かりにくいので、慣れていないと難しい部分もある。〔←→逆打ち〕
区切り打ち(くぎりうち) 区間に分けて札所を巡礼すること。
結願(けちがん) 札所巡りがすべて終わること。88カ所を1番から回った場合、結願寺は88番・大窪寺となる。他に、発願したお寺にお礼参りに行って「結願」となる説もあり、その場合は1番・霊山寺ということになる。
コントロールセンター(こんとろーるせんたー) 弘法大師が運営している(空想の)監視組織で、不思議な人を派遣したりしている。←全くのフィクションですが、そういうファンタジーがあっても良いのでは…。
順打ち(じゅんうち) 札所を番号順に時計回りに巡礼すること。一番からではなく在住の近隣の札所から時計回りに回っても順打ちという。〔←→逆打ち〕
先達(せんだつ) 初心者の巡礼者を導く88カ所を何回も回っている経験者。
大師堂(だいしどう) 88カ所には本堂の他に必ず大師堂があり、本堂と同じように納札を納めて、読経を行う。(ただし、別格13番・仙龍寺は本尊が弘法大師なので大師堂がない、別格4、5は本尊が弘法大師だが、本堂も大師堂もある)
ダイブ(だいぶ) 未舗装路のへんろみちに入って行くことをいう。〔←→フロート〕
同行二人(どうぎょうににん) お遍路の間は常に弘法大師と一緒で、「行」は修行を積むという意味。
通し打ち(とおしうち) 札所を一度にすべて巡礼すること。〔←→区切り打ち〕
トワイライトゾーン(とわいらいとぞーん) 歩き遍路で、夕方15:00以降に疲れが出てそれ以前のようなパワーが出ないことをいう。対策として、甘いお菓子や果物を食べて乗り切ることがある。
納経(のうきょう) 写経した経典(般若心境)をお寺に納めること。この納経を行ったことにより墨書・朱印を納経帳にいただく。実際には写経の代わりに読経したことにより墨書・朱印をいただくケースが多いと思われる。納経帳に受ける場合は300円。
納経所(のうきょうしょ) 墨書・朱印を行う所。88カ所では7時~17時まで受付をしている。(17時ギリギリにお寺の納経所に行くのは、本来ならばマナー違反→お参りもせずにその証をもらうことなので…)
B&F(びーあんどえふ) 歩き遍路で目的地まで到着した後、その先まで進んで距離を稼いで目的地まで戻ること。翌日、バス(BUS)で進める(FOWARD)ため、その略語になっている。(なかなか上手いことが行かず、49日のうち1日しか実現しなかった)
B&B(びーあんどびー) 歩き遍路で目的地まで歩いてたどり着けないためバスを利用して目的地まで行くこと。翌日、バス(BUS)で戻る(BACK)するため、その略語になっている。R&Bのバス版。
フロート(ふろーと) 未舗装路のへんろみちから舗装路に戻ることをいう。が、全く浸透せず使われることが少なかった…。〔←→ダイブ〕
発願(ほつがん) 札所巡りを始めること。
本堂(ほんどう) 寺の中心の建物。本尊が祀られている。納札を納め、読経を行う。
満願(まんがん) 88カ所巡りを結願した後に高野山奥之院へお礼参りに行くこと。この後、東寺(教王護国寺)に行き「成願」とする説もある。→別格20霊場の場合は、高野山金剛峯寺と東寺(教王護国寺)に行くこととされている。

※必要により追加します。

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