〔宿泊〕高松市古馬場町「エクストールイン高松」
早いもので、今回の旅も最終日・11月10日を迎えました。思えば、四国カルストで中央をショートカットした所以外はなじみのある場所が多いので、詰め込み過ぎて移動の多い旅でも非常に楽しめました。さて、今日も朝食を食べて回りましょう。エクストールインの朝食はとても美味しいです。
朝食を部屋でも食べることができるようにしたり、アクリル板にはマスク掛けがあったりといろいろサービスをされています。
この味噌汁のお椀がホテルの姿勢を現しているように思います。洗う事と、収納する事を考えたらこんな取っ手は無い方が良いと思います。
部屋の写真を撮り忘れましたが、ベッドも広くて快適でした!また、アンケートに答えるとミネラルウォーターをいただけます。さあ、出発です。まずは、88番・大窪寺方面に向かいます。
〔復習〕おへんろ交流サロン・前山 訪問
まず、高松市街地から南東に20kmほど進んだ「道の駅ながお」の近くにある「前山おへんろ交流サロン」を訪れました。こちらでは、歩き遍路、自転車遍路の方が88番・大窪寺に向かう前に寄って、完歩証明に匹敵する「遍路大使任命書」とバッヂをいただくことがですます(申告制)。
この時点で、私のブログは66番で足踏みしているので、復習の方で"おへんろ交流サロン"を先に紹介する形になりました…(汗)。お遍路に興味がある方はこちらでいろいろ教えてくれると思います。
2021年の遍路大使・第4号のバタンキュー21(BQ21)氏とヘンロサロンのおかあさんと記念撮影。私が来た日もこのおかあさんでした。こちらではお茶・お菓子を接待していただけます。ちなみに、第〇号は7月でリセットされます。9月からお遍路さんは戻って来ているようで、第300号近くになっていました。良かったですね。
#5-1 女体山を歩く&88番・大窪寺参拝(ひかり0号)
私は88番・大窪寺に向かう前に、南西に30kmほど離れた別格20番・大瀧寺というお寺をお参りするため、人気のある女体山のルートを歩いておりませんでした。今回、BQ21氏ばかり歩いていたので、最終日は私が歩きたいと思います。へんろみちの歩き始めのところから約4.3kmほどになります。
譲波のT字路まで送ってもらいました。(車は手前の左から来て右にも抜けられます)
T字路の舗装路を直進しそうになりましたが、すぐに右に曲がって山に入るのですね。
この先、先ほどのT字路で右側に進む舗装路を何回か横断する事になります。1か所、道路が左右に通っている前のポールにへんろみちの矢印が貼ってあり、右前に見えたので、直進気味に左側に山に入ったところ、竹林に続くけもの道でした(たけのこ堀りに来る道かな)。
何のことはない、右の舗装路を歩けばいいものを山に入るという頭があるので、余計な所を2、3分歩いてしまいました。途中までは、このような舗装路が多いです。ちょっと、雨がポツポツきましたが、すぐに止みました。今日の降水確率は50%なのです。
10:33に左の道路が通行止めになりました。車はここで転回できます。
道が山道になり、確かに"朴の木"の大きな葉っぱが落ちています。
峠に出ました。452m三角点のある舗装路の手前で一番高い所のようです。
杉木立の間を抜けて行きます。
10:50に舗装道路に合流して、左の道を登っていきます。
左に登り出すと、道は大きく左にヘアピンカーブして、「古大窪(ふろくぼ)」の案内板を通ります(大窪寺は昔このあたりにあり、時が経ち峠を越えて現在地に移ったとの事)。ほどなく、これは登るぞと思わせる石段と看板が見えてきます。10:57。
階段の後はこのような道でした。
7月に荷物を持って登っていたらかなり大変だったろうと思います。
お、久しぶりにへんろみちで見る「四国のみち」の道標ですが、特注バージョンです。特殊矢印が描かれています。〔関連:30日目の岩屋寺への"八丁坂"に関連あり〕
-
【歩き遍路30日目】久万高原下畑野川「いやしの宿八丁坂」⇒松山市浄瑠璃町「長珍屋」
続きを見る
「南無大師遍照金剛 心をあらい 心をみがく へんろみち」の黄色い札がありました。
11:16に再び舗装路に出ました。
進むと1分もしないうちに右カーブの途中で、山道に入ります。
登って行くと石枠の階段から直角に登る木の手摺りの階段があるので、直登なのかと思わせておいて、左奥に進んで、下りるという展開でした。⇒道はこの奥に進むのですが、途中通れない所があるので一旦登って下がる感じになっています。
10分少々登ると、ベンチがあってマダムが3名休んでいました。地元の方々で天気が良いので来てみたそうです。さあ、その先にちょっと急な岩場が見えてきました。先に登らせてもらいます。11:20。
あと一息のようです。
はい、祠が見えて女体山に着きました。11:24。
祠の右側の突き出た岩から高松方面が一望できます!今日は本当に降水確率50%だったんでしょうか。ハズレて良かった。
さあ、BQ21氏も待っているので先を急ぎましょう。11:27。
その奥には東屋と「女体山 776m」の杭がありました。
東屋から下ると、数分で舗装道路を横切ります。
快調に下って、半分ぐらいのところで、「奥の院 200m」の標識があったので、ちょっと寄ることにしました。行くと岩影に小屋がありました。11:47。
その奥に石の祠と不動明王様がいらっしゃいました。簡単にお参りして、大窪寺に向かいます。
12:00の放送が鳴り終わったころ、ようやく大窪寺に到着しました。無事、ミッション完了。合掌、礼拝。
境内は木々の紅葉が見事でした。
#5-2 ありつけなかった"うどん"を食べよう (ひかり0号)
さあ、お昼時なので、食事にしましょう。88番・大窪寺の門前にはうどんを提供する"八十八庵"と"野田屋"がありますが、私が遍路をした時には大窪寺到着が18:30で翌日の朝お参りをしているため、うどんにありつけていないのです(前日にお参りしたBQ21氏からは「"野田屋"のたらいうどんが旨かった!」との連絡があったのですが…)
今回は二天門の前に位置する"八十八庵"にお邪魔することにしました。
店内にも長い列が…。むむっ、こちらに"ギャルお遍路さん"が、ちょっと派手な感じの方ですね…。日焼け対策はしっかりした方がいいですね。
季節的に温かいモノがいいですね。「打ち込みうどん」にしましょう。
さて、出てまいりました。2人分を頼んだら1つの鍋ででてきました。
撮り忘れましたが、サービスのゆずがタッパーに入って提供されており、絞って食べると味が変化して美味でした。
#5-3 ありつけなかった"ところてん"を食べよう (ひかり0号)
続いて向かうのは79番・天皇寺のほど近くにある「八十八(やそば)ところてん清水屋」です。こちらもBQ21氏は夕方前に店に着いて食べている所なのですが、私は、その次の日の18:00過ぎに天皇寺最寄りの「八十場駅」に着いたのでNG。翌日の朝、「八十場駅」に着いたのは早朝なのでまたNGだったのです。(BQ21氏からの「是非、お試しあれ」がキビシイ)
ということで、88番から79番まで50km近くあるのですが、移動することにします。ところてんのためだけに50km移動って、普通の観光客はしませんね(テレ東の旅番組でもやらないな)。ま、途中の景色を見るだけでも楽しいものです。
夏場は店の斜め前の休憩所風の建物で食べていたようです。
私は"きなこと黒あん"、BQ21氏は"酢じょうゆ"をいただきました。
苦労して歩いて来た後に"ところてん"を食べたらさぞや美味しいことでしょう。今日もわざわざここまで来たところが一興です。お土産もいろいろ売っているので物色しましょう。
79番・天皇寺はすぐ近くなのでお参りしていきます。
天皇寺に着くと、目につくのが三ツ鳥居です。実はこの正面の建物は白峰宮で、天皇寺の本堂と大師堂は左手側に、納経所は右手側にあるのです。神仏混交の名残ですね。そういえば、地元・台東区の隣、墨田区の牛嶋神社の鳥居も三ツ鳥居です。今年は丑年だったので、12年に1度の丑の置物のお守りを買いました。⇒これは、また別の話で…。
ひっそりと建つ本堂(右)と大師堂。お参りしましょう。
〔復習〕84番・屋島寺参拝
天皇寺のお参りを終えて、16:15。高松空港発の飛行機が19:30なので、あと1カ所ぐらい寄ることができます。どこに行こうかと相談したところ、高松の海を一望できる屋島がいいだろうということになり、84番・屋島寺に決定です(別にお寺にしなくても良かったのですが…)。
屋島寺までは30kmほどあります。途中、屋島を車で登っていると、海に虹が立っていました!移動中ですが、フロントガラスに写っています(実際にはくっきりと縦に立ち上がるように見えました)。今日の天気といい、弘法大師からのプレゼントだったのでしょうか。
屋島寺でも合掌、礼拝。
あれ、タヌキが3匹!
八栗側(東側)のホテルの廃墟前にて、スクールウォーズごっこ。
廃墟前にかかわらず、展望はバッチリです。時間があれば、映画「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地も寄りたかったなー。
反対の西側の景色です。
〔夕食〕高松空港「はやし家製麺所」
やはり、〆に"うどん"を食べておかないと!
終わりに…
早いもので、4泊5日の補習・復習の旅も終わりです。「補習といいつつ、食べて、移動してる時間が多いんじゃないかって…」うーん、まあ正解。本当ならば、私は①別格3番・慈眼寺の道の確認、②21番・太龍寺のいわや道を完歩、BQ21氏は①45番・八丁坂の完歩、②別格の歩き遍路など、他にも行きたいところはあるのですが、四国は狭いようで、広い!時間が足りません。楽しみは、次回に取っておきましょう。ということで、今回はこれにて解散です!
←#4