遍路旅

四国遍路の補習・復習Ⅲ~#4

本日の行動予定は、①まだ巡っていない不動霊場(徳島2、香川3)を訪問、②88カ所の奥の院・東かがわ市「與田寺」の訪問です。距離は高知に行った初日ほどではないかと思いますので適度に頑張りましょう!

さて、宿は朝食のないビジネスホテルだったので、朝食を食べに「松屋」に入ったのですが、券売機の注文を誤ったため牛丼の小鉢が大変なことに…。

「牛丼」の小鉢に「牛皿」って、朝からどんだけ「牛」を食べる!

〔不動霊場〕13番・密厳寺

本日、1番目のお寺は、徳島市内のJR蔵本駅の北に進んで鮎喰川を渡った所にある密厳寺です。雲行があやしい感じです。8:10。

オープンですが存在感のあるお寺です。

こちらのお寺の不動明王は、行基が刻んだという言い伝えがあります。また、洪水に困っていた住民を救うべく、弘法大師が祈祷したところ難を乗り越えることができたそうです。なるほど、それで川沿いに建っているのですか…。

大師像が建てられています。後左が本堂、後右が大師堂。

本堂にご本尊の不動明王が祀られています。

こちらは新居(にい)不動と呼ばれています。

お、こちらに小さな「伊醯羅(いけいら)童子」が…。

賽銭泥棒は番人がいるので出没しにくいですなー。

本堂と繋がっている大師堂。

そう広くない境内に様々なものが建てられています。

大師堂内。

観音様もいらっしゃいました。

大師堂の手前に、霊場共通の「伊醯羅童子」が立っています。

何らやら細い紐のような物を持たれています。

「伊醯羅童子」の右後には薬師堂がありました。

白い今風の造りです。

薬師堂内。

不動明王と…、え、ここにも「伊醯羅童子」!こんなに何体もいるお寺は初めてです。

やっぱり紐のような物を持っています。ニット帽で視界不良…。

川の側に山門があります。

お地蔵さん、他多数。

車不動は、石造りの車体の上に不動明王を安置して交通地獄から守るよう祈願されているそうです。

珍しい発想ですね。

とにかく、見るモノがいろいろある密厳寺でした。

残念な天気でしたが、朝一番に来て良いお寺でした。

8:35に出発します。

〔不動霊場〕1番・大山寺

さて、お次は別格20霊場として88カ所巡りの時の二日目に訪れた大山寺です。上板町の北の山沿いに車を走らせると懐かしい景色が待っていました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、倒れた「安全運転」の看板の「安全」の上に「四国別格霊場 大山寺まで3.5km」と明記してあるのです。

たおれた看板を元に看板にしている…。

山を登りきる途中の山門の手前に「矜羯羅(こんがら)童子」がこんな所に…。

当時は童子の存在が分かってなかったです…。

そして、趣のある山門です。

徒歩の場合はここから階段です。

思えば、2日目の朝から標高450mの山に登っていたので、こちらが山道としてのへんろ道を歩いた初めてのお寺でした…。こちらは6世紀ごろに開かれた阿波国最初の仏法道場だったそうで、昔は讃岐国からも多くの参拝者が訪れるほどのお寺だったそうです(今は、山の上で訪れにくい立地のため静かな感じになっています…)。

本尊は千手観音で、不動明王は脇仏です。

こちらが大師堂です。

やはり趣があります。

いつかは1月に開催される「力餅」の行事を見てみたいものです。

150kg以上あるの?普通は持てないでしょう!

お不動様、発見!

どちらが童子なのでしょうか?

こちらは不動霊場1番なので、遍路用品が揃っています。

金剛杖の数が多いね。

不動霊場のバインダーを購入しました。

ようやく綴じられます。

こんな感じになります。

重印はそんなに使う人がいるのかな…。

さて、阿波国のお参りは終了しました。9:50にお寺を出て、讃岐国に向かいます!

板野から北に伸びる県道1号で向かいましたが、すごいワインディングロードで、「なぜに1号にしたの?」と問いたくなるような道でした。お陰で景色は良いモノが見られました。

引田方面の海です。

〔補習〕88カ所奥の院・與田寺

東さぬき市の「白鳥大内IC」の近くに與田(よだ)寺は建っています。奈良時代に行基によって開山され、弘法大師により改宗、現在は「厄除けのお寺」として年間20万人の参拝があるそうです。88カ所巡りで大窪寺から霊山寺にお礼参りをする際に、こちらの香川経由で戻らなかったので、今回補習ということで立ち寄らさせてもらいました。

仁王門。

途中で杉の古木がそびえ立っていました。

樹齢380年。

また、塀際に烏枢沙摩明王が建っていました。

トイレの神様ということになってますが…、それだけではないですね。

進むと中門が、これまた変わった所に立っています。

鐘楼門です。

本堂には薬師如来が祀られています。

「金陵」と「川鶴」のお酒が目立つ。

本堂脇に聖観音。

本堂に向かって右側に、厄除石段があり、大師堂山上の表示がありました。

鳥居が立っています。

鳥居はこちらの祠の

二社あります。

こちらが大師堂なのでしょうか?

何か普通の民家みたいな…。

からくり屋敷のようです。

こちらから参拝します。

南無大師遍照金剛。

多宝塔。

不動明王と弘法大師が並んでいました。

與田寺は、88カ所の奥の院と呼ばれるだけあって、結願後に立ち寄りたい明るい雰囲気のお寺でした。

〔不動霊場〕34番・繁昌院

さて、不動霊場もあと3カ所になりました。まずは、JR高徳線・神前(かんざき)駅近くの繫昌院に寄りましょう。13:35。

駅前の住宅街の中にあってちょっと分かりにくかったです…。

すぐに「善儞師(ぜんにし)童子」が出迎えてくれました。

ふくよかな方です。腰に何か入れているのでしょうか…。

何か、キャラクターの異なる「善儞師童子」がいらっしゃいました。

こちらの方は痩せ気味です。

繁昌院は1628年の創建で、方位除け、学業向上、病気平癒に良いとされています。

こちらのお不動さんは一事不動と呼ばれています。

天井には草花の画がちりばめられています。

細かく描かれていて一つ一つ見ていくのも楽しい。

さあ、残り少なくなってきました。Next one!13:40出発!

〔不動霊場〕33番・浄土寺

ラストに一つ前のお寺は、87番・長尾寺からちょっと歩いた所にある(長尾線「井戸」駅から南に2kmほどの)浄土寺です。

駐車場から近い門をくぐります。14:05。

料亭に入って行きそうな門…。

「普香王童子」のお出迎えです。

ちょっとお腹がでてるな…。

駐車場から見えていた不動明王は不動堂の上に立っていました!雷不動とのことで、雨をもたらし落雷除けの力があるそうです。

これはご利益ありそうだなー。

内部の様子です。

雷不動の提灯があります。

本堂はこちらで、ご本尊は阿弥陀如来、こちらのお寺は937年に明海上人が和爾賀波神社の別当寺として建立されたそうです。

広い境内です。

境内にはいろいろな像が…。

右が「稚児大師」、左は「代替り記」?

変わった祠も…。天満大自在天神と秋葉山大権現でしょうか…。

三つあるようですが…。

その他、いろいろです。

後ろに「卒塔婆を焼く所」の案内があります。お墓が裏にありました。

駐車場とは違う方向に山門があるのですね。

小さいけど立派な門でした。

さて、ラストに向かいましょう!14:20。

〔不動霊場〕36番・聖代寺

いよいよ、四国不動三十六霊場も結願です。最後のお寺は84番・屋島寺と85番・八栗寺のちょうど間辺りに建つお寺、聖代寺です。15:00に到着!

屋島成田山とも呼ばれるそうです。

88カ所巡りの時に通った辺りですが、こういうお寺があったんですね。

八栗山(五剣山)が見えています。桜の名所でもあるようです。

いきなり童子がいますが、いつもの童子ではないですね…。

「烏婆計童子」です。

いろいろな像がならんでいます。

中には変わった仏様もいらっしゃいます…。

ああ、やはりこの型式に慣れてますので…。「烏婆計童子」です。

童子の標準的なお顔立ちに思われます。

生まれ年毎の守り本尊もありました。

十二あるのは珍しいですね。普通は八つに省略するのに…。

結願寺だけあって、サービス!?なのでしょうか。今度は七福神までいます。

大集合ですなー!

こちらが、本堂です。

造りは住居のようですが…。

納経所も兼ねています。

最後のお参りです。

納経所でこちらのお姿をいただきました。

お寺の方が描かれたようです。

いやー、三十六カ所の巡礼も終わりです。歩きではありませんでしたが、88カ所とは違いお寺の大小も様々でそれぞれ特徴があって良き旅になりました。五剣山が祝福してくれているように思います。めでたし、めでたし。15:25。

短期間で長い距離を良く移動しました!

〔補習〕「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地巡り

石で有名な「庵治(あじ)」は「セカチュー」のロケ地として有名なので、寄ってみました。「セキチュー(石柱)」ではありません…。

こちらが庵治漁港。

漁港の近くに車を停めて、「皇子神社」まで階段で登れます。

あれ、神社って建て替えられたのかな?

このブランコね…。自然とBGMに「めいなCo.」が流れます。

良い映画に、良い景色あり…。

さて、今日も徳島に宿泊するので頑張って帰りましょう!

庵治石。

(つづく)

-遍路旅

© 2024 ひかり たび Powered by AFFINGER5