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さて、今日は24km先の54番・延命寺にお参りした後、3.5km先に進み、今治駅付近の「しまなみ温泉 喜助の湯」まで移動します。今治市内には59番までお寺がひしめいているので、余裕があれば他にも寄りたいですが、昨日の例もあるのであまり風呂敷は広げ過ぎないようにしましょう。
54番・延命寺をめざして!
まずは、朝食をいただきましょう。
ごはんは、朝も窯炊きでした。
ヨーグルトは自家製のものが5種類ありました。なお、洋食を選択したバタンキュー21(BQ21)氏は、自家製食パンを出していただきました。
なんだかんだで、今日は出発が遅れました8;50出発です。
今日もバタンキュー21(BQ21)氏と行動します。
四国のみちの看板が見えましたので、ここから一旦、国道196号を歩きます。
宿のご主人から、海岸線の国道196号ルートより山を通るルートのほうが距離が近いということを聞いたので、途中から内陸側に移動します。
のどかな田んぼを横切り、旧街道らしき道をたどります。
途中に、鎌大師というお堂がありました。
さらに、集落を抜けて登って行く感じです。
途中から広い道に合流しました。じわりじわりと登って行きます。
やがて、北条育成園という施設の横を通り、ここから最後の登りになります。
下り基調になってくると眼下に海が見えてきました。
鴻の坂峠という所にトイレ付きの休憩所があったので9:55に休憩を取りました。眼下に集落と海が見えます。
ここで、ご婦人のお車によるお接待を受けた、コードネーム"原監督"の登場です!下りに差しかかった所で下ろしてもらい、この休憩所でお会いしました。2回目の歩き遍路なので、"楽"できる所は"楽"して歩いているとのことです。富山市から来られていますが、出身が関西ということで話が面白いです。「お父さんは○○ですか?」と聞いたら、「私はあなたのお父さんじゃないよ。まあ、お母さんではないけどね」など。お話好きな方です!
ひととおり自己紹介などした後、原監督は「マイペースで行きます」ということで、先に坂を下りて行かれました。我々も遅れて後に続きましょう。坂を下りる途中で、鳥除けの"とんび"がのんびりと風に吹かれていました。
浅海の集落で我々が旧道を歩いていると、国道と合流するところで原監督に追いついたので、この後、自然と行動を共にすることなりました。
原監督の『この先の菊間は瓦で有名な所だよ』の言葉とおり、今治市に入ってすぐの菊間の一般の民家には、普通は置いていないようなものが多数見られました!
こちらに至っては芸術品ですね。⇒調べてみると菊間では皇居にも鬼瓦を納めているそうです。
このように、細かいモノまで造っている職人の町でした。
菊間の街中に遍照院というお寺がありました。立派な門構えです。さすがに瓦の町だけあって、門の屋根にも狛犬や鯱などがおりました。
近くの道路に祭りの様子が描かれていました。加茂神社で10月第3日曜日に開かれる菊間祭で、牛鬼を担ぐのですが、これは鬼瓦のようです。
さて、12;20にもなりお腹も空いたのでどこかお店は…。お好み焼き屋が休みですか…。では、こちらのたこ焼き屋「みなみ」に入りましょう!
こちらのお店では、原監督の独演会が始まりました。「この話をすると15分はかかるよ」と言って始まるのですが、テーマは「天の橋立にある籠(この)神社について」です。伊勢神社の元となった神社とのことで、他の宗教とのかかわりや日本人がどこから来たか…などスケールの大きな話でした。よくある歴史好きな方のひけらかしと違って面白く聞くことができました。BQ21氏いわく『雑誌「ムー」でありそうな話ですね。』またの講演を!
結局、13:15まで長居させてもらいました。
さて、今治市街に向けて歩きましょう。ちなみに、原監督の今日の宿泊地は今治市街地の手前・大西の「ビジネスホテルつよし」です。(後でわかりましたが、「つよし」は苗字でした)
歩いていると、菊間祭で催されるお供馬の案内がありました。300mの参道を15歳までの少年が乗った馬が走り抜ける県の無形民俗文化財ということです。
工場らしき建物が見えてきました。太陽石油の事業所のようです。
奥のへんろみちから国道に合流したところですが、右手に広い工場とタンクローリーステーションが広がっていました。左の建物は事業所の事務棟のようです。
この後、太陽石油の事業所を左に見てちょっとした登りになりました。頂上に「峠店にっし~」があり、昔なつかしいアイスクリンが売っていたのでクールダウンです。ちなみに、こちらのお店では今治タオルなども販売していました。はまなみ海道でサイクリストがやって来るためかサイクルスタンドもありました。海を渡るともう呉市、広島県が近いというのは感慨深いです。⇒松山刑務所の脱走犯の逃走経路にもなりました…。
日射しはそんなに強くないのですが、午前中より暑くなってきました。とは、いっても昨日よりは良いです。⇒昨日は暑さで進みが遅かった!
途中、このような無人販売所…ではなく、無人接待所なんかもありました。ありがたい限りです!
本日の宿「喜助の湯」の看板が見えてきました。喜助の湯はスーパー銭湯的な天然温泉で、宿泊はおしゃれなカプセルホテルのようなところという事です。今回初めてのケースなので楽しみです。「ビジネスホテルつよし」の看板もあり、車ですぐとの事でしたが、原監督に「歩きだと3時間はかかるんじゃないんですか」と言ったら「かなわんな~」とのことでした。
今治市は、しまなみ海道とタオルが有名ですが、造船業も盛んで、大きな船が2隻ドックに入っていました。
15:40。予讃線「大西駅」の手前で、原監督とはお別れです。宿はここから5、6分ほどですね(3時間はかからなかったです・笑)。ありがとうございました。また、お会いしましょう!
さて、我々は次の54番・延命寺まであと4.5kmあります。お参りの時間を考慮すると1時間で到着したいところです。BQ21氏、頑張りましょう!
国道196号に向かいます。
この後、国道196号を経由して、国道から市街への道に分岐後この延命寺に曲がる所まで頑張って歩きましたね。⇒歩きに専念しているため写真が無いです。
住宅地を抜けて行きます。
どうやらそろそろ着きそう…。
おー、見えてきました。16:37。いい時間に到着できました。
さっそくお参りしましょう!
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54番・延命寺(えんめいじ)
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郊外に立つ静かなお寺という感じの延命寺に駆け込みをしたこともあり、お参り後は夕暮れの静かな時間を過ごさせてもらいました。
さて、今治市には他に5カ所のお寺がありますが、今日はこちらで打ち止めですね。とりあえず宿に向かいましょう。17:10出発です。
お寺の近くの田園地帯を抜けて行きます。
西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の高架をくぐり、すこし歩くと小高い霊園に入って行くようです。(写真は登った後、振り向いたところ)
公園を抜けて下りて行くと、霊園の向こうに高いビルと町が広がっていました。⇒ビルは愛媛県で一番高い101.7mの今治国際ホテルでした。(一時、福島県在住だった私としては、郡山ビッグアイ※が132.6mでこちらより高いとは意外でした)※地上から一番高いプラネタリウムが入った駅前複合ビル。
浅川というの橋を渡るともう市街地です。
川沿いに進むと、不思議な建築物発見。高井城と城山ハイツという建物らしく、城好きな方が建てたようです。
55番・南光坊が左に1.1kmの案内が出てきています。
ほどなく、喜助の湯に到着。17:55。
やはり、しまなみ海道を自転車で訪れる方が多いからか、自転車のオブジェが設置されています。
2階部分はスーパー銭湯的ですが、3階の宿泊空間はなかなか凝った作りです。
3階の共有スペースには、暖炉的なモノを中心としたくつろぎ空間があり、左の段々では携帯を充電しながらくつろげます。
別角度で、右奥にはコミックスペース、その手前にはインターネット接続端末が2台ありました。また、右手の壁には次の写真のような…、
謎のハニカム棚があり、一人でこの中に繭のようになれる空間があります。⇒実際、ここでくつろいでいる人がいました。
設備だけではなく、入浴後のビール1杯無料券などのサービスも充実しています。館内の食堂で夕食を摂った時にBQ21氏と相談して、こちらのコストパフォーマンスが良いので、明日はこの先まで進んだとしても電車で戻って泊まった方が良いという事になりました。予約を入れて、明日も頑張りましょう!
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