遍路旅

四国遍路の補習・復習Ⅳ~#4

「高知龍馬マラソン」の翌日2月20日ですが、今日もちょっと歩いて来たいと思います。⇒「歩ける位ならもうちょっと頑張れよ!」という声もありそうですが、本当にその通りで歩けないほど痛くはないのです…(もう少し頑張れたかな…)。

今日は、車で室戸市まで移動して、26番・金剛頂寺の付近を散策します。88カ所巡りをした際に、近くにいた工務店系の方(地元の人では無さげ)に金剛頂寺から国道に出る道を聞いたのですが「あまり分からない道を行くより戻った方がいい」という話を鵜呑みにして戻ってしまったため、下りのへんろ道を歩けなかったのです。今日はお寺をお参りしてから、国道沿いの行当(ぎょうどう)岬付近まで下って不動岩まで行き、少し北側の大師堂からもう一つのへんろ道で登って帰って来たいと思います。

歩き遍路を始めようとする方へのアドバイスとして、『地図は無くても巡る事はできますが、用意するならへんろ道保存協力会の地図を購入した方が良い』という事です、。⇒効率的に巡れます(他社発行の歩き遍路用のガイドブックを持って行きましたが肝心な所の地図がありません!ガイドブックと地図は分かれていた方がイイでしょう。軽量化したいのならば地図を選択して、ガイドブックはモバイルで探せば何かあります…)。

へんろみち保存協力会発行地図を見る

さて、やってまいりました。金剛頂寺。駐車場は右手後方向で200円の駐車料金です。

歩きだと左手後から登ってきて、右前の階段を登ります。

134段の厄坂の階段の脇には一段ずつ1円玉が置かれています。登ると仁王門がが建っています。

大正2年建立。

前回は仁王様は下からだったので、正面から撮影しましょう。

本殿には「瑠璃光殿」の額がありましたが、薬師如来の異称が「瑠璃光如来」だからなのですね。

昭和58年建立。もっと古く見えます…。

大師堂が西を向いているのは、悪さをしていた天狗を足摺岬に封じ込めたためでしたね。

後ろに天狗のレリーフがありましたね。

金剛頂寺から不動岩までのへんろ道を歩く

さて、では前回向かわなかった西側に向かいます。9:00。

本坊、宿坊の方角ですね。

左が宿坊と本坊のようです。

BQ21氏情報によるとなかなか良い宿坊とのことです。

こちらにはお不動様の眷属(家来)の三十六童子が一堂に会していました。

お不動さんの家来だけあってちょっと怖い…。

前回来た時に少しでも進んでいれば、矢印の看板などもあったのです。

不動岩の案内看板もあります。

里山の感じの道を行きます。

ここにも「不動岩」の看板アリ

四国のみち道標で「27番・神峯寺」の案内板がありました。ちなみに、今回は帰りにこの四国のみちのルートを戻り、行きは、先ほどから表示されている「不動岩」のルートを使います。

このルートは前回歩くと楽だったな…。

カーブミラーに右の看板があります。

ちなみに神峯寺まで27km。うん、一日仕事ですね。

進むと"まっくろくろすけ"が出そうなところをくぐったりします。

迷わない限り楽しいですね。

これは看板がなければ分からないようなご近所さんの道です…。

でも、今のところ分からないところはナシ!

季節柄、ツバキが散り落ちています。この先、舗装路になります。

季節ごとに見られる景色も異なりますなー。

蔵のあるお宅の脇を通過します。

すごい石垣で、南国チックです。

竹に椿のトンネルを抜けます。

この時期じゃないとツバキはわからなそう…。

 

ここが分岐のようです。左が「不動岩」、中央やや右に「四国のみち」の看板があるので、こりゃ、知らなかったら「不動岩」に進みますね。9:12。

ちょっと休んでいると…。

歩き遍路の方が2名来られました。話してみるとイギリス人と台湾人のコンビ、多国籍軍!?です。若いのに異国でのチャレンジ、スゴイですね。必ずや良い経験になるでしょう!良き遍路旅をお祈りします!

彼らは先を急ぐようなので"四国のみち"をオススメしました。

では、不動岩に向けて進みましょう。

標識ヨシ!

梅も咲き出しています。

そういえば、高知地方は昨日春一番が吹いたとのことです。

続いて、ツバキと石垣の道です。

3~4月の花が咲き出す時期も良さそうですね。

はい、この手前から左の畝に登って進んでみましたが、正解は中央の間を通るのが正解でした。それで、木に札があるのね…。

こういう試行錯誤もヨシ!

先ほどのところ以外は全く迷う要素がありません。

これも右ね。

すると、新展開が…。道の右に神社があります。「法満宮」とのことです。9:27。

綱が低いですが、お邪魔します。

変わった形の門(随身門?)がありました。

ガードマンはいらっしゃらないかな…。

簡易的なお宮がありました。

散策の無事をお願いします。

神社の木々の間からの景色です。

もう少し下らないといけません。

下りはしっかりとして歩きやすい道でした。

濡れていなければ大丈夫。

どんどん下って、ようやく不動岩が見えてきました。9:35。1.9kmで30分少々なので順当なところでした。

国道55号です。

不動岩・新村不動を参拝する

こちらは金剛頂寺の飛地とされており、明治初期までの金剛頂寺が女人禁制だった時代は女性が納経を受ける女人堂だったそうです。右手入口にお遍路さんの接待所があります。

右手奥に「空海遍路文化会館」があります(今回は時間の都合上割愛です)。

奥に入り、左手に不動堂、右手に不動岩が見えます。

平成23年に建て直されたそうです。

小ぶりなお堂です。

しっかり整備されている様子。

不動岩を背にして大師堂も建っていました。

小さいながらも不動堂とセットで建てられております。

こちらは行当(ぎょうどう)岬ですが、大師が"行道=仏道の修行をすること、僧侶が経を読みながら歩く事"をされたことによる様です。

不動堂は海を背にしています。

海に沿って、不動岩に回り込むと石仏などが建っております。

悪天でなければ非常に良い場所。

その奥に「南の窟」と呼ばれる、大師が求聞持法を修行した洞窟があります。

非常に小さな洞窟です。

小さめの大師像もありました。

海を向いて修行をされている様子。

さらに奥に行くと「北の窟」と呼ばれる広めの洞窟は控えの間に使われたとのこと。

鉱山の間歩のよう…。

小さいお堂がありました。

御蔵洞とは違った感じですが、個人的にはこちらの方が好みです。

不動堂の後ろまで戻ると、「空海修行の地 修行御座石」が下にあるとのこと。

ちょっとわかりにくいけど平らになっている部分?

20分弱の滞在でしたが、前回立ち寄れなかったところをお邪魔することができて良かったです。

黒耳大師堂から金剛頂寺までのへんろ道を歩く

さて、北に700mほど行った所に金剛頂寺への登り口があるので行ってみましょう。

道の駅・キラメッセ室戸は前回休業でした。今回も月曜日で休業です。

少し歩くと、山沿いの旧道に入ります。

ローカルな道幅。

「津波緊急避難場所」の看板に「大師堂上」と書いてあるのでここを右ですね。

民宿のCMもあるのでココですよ。

すると、上から欧米系の外国人の方が下りてきました。お遍路さんもインバウンド再開となっているのをこの1時間の間で実感しました(室戸市で3人の方と会うなんて…)。

国道方面に進んでいきました。

さて、1.5kmほど歩いて、金剛頂寺に戻りましょう。9:56。

登り始めのところに「黒耳大師堂」がありました。

何だか畦道のような所を入って行きます。

逆打ちでも看板がありますよ。

山に入る所は竹林でした。

この先すぐに右に登る感じ…。

道の傾斜はありますね。

でも、歩きやすいです。

九十九折になっています。

時折、石畳があるので下りは気を付けないと…。

結構クネクネと登りました。10:07。

石垣が見えてきたので民家が近いかな…。

石畳もしっかりしてきました。

竹林があると人家が近かったりしますよね。

「五丁」と刻んであるので約500m少々。下からかな…。

ここまでが登りといった感じでした。

この後、あの若者2人組に会った分岐点に到着しました。10:10。

ここまでは約15分ほどです。

後は来た道をトレースするのみでした。来る時に気が付かなかった石碑などを眺めつつ、金剛頂寺に戻りました。

「備前甲奴郡木久部」とありました三次市の方でしょうか…。

10:20に無事予定行動を完了して、石段を下りる事とします。

海が見えております。

(つづく)

-遍路旅

© 2024 ひかり たび Powered by AFFINGER5