私が「安芸」と書くと、「また高知県(安芸市)に行って来たのか」と言われそうですが、今回は仕事の関係で広島市にお邪魔する機会があったので、その前にちょっと観光をさせてもらいました。
東広島市の「西条」は「灘」「伏見」と並んで三大酒処として知られています。私はお酒が飲める口ではありませんが、映画などで街並みが気になりましたので、今回お邪魔することにしました。ちなみに「恋のしずく」(2018年)の舞台となっています。⇒主演は川栄李奈、大杉漣の最後の出演公開映画です。
山陽本線の「西条駅」を降りると、新しい駅舎にロータリーで酒造りが感じられません…。
もらっていた地図を見ずに、駅前通りを南に進み過ぎました。中央公園の手前に広場があり、これが「にぎわい広場」という事で、3月18日~21日まで「牡蠣とジビエと地酒まつり」を開催されるようです。10月第2土・日曜日の「酒まつり」は20万人も集める一大イベントとの事です。
東側にズレて、駅方向の北寄りに戻って行くと風情の良い板造りの建物があります。
少し進むと白い蔵造りのような建物が…、煉瓦の煙突があるので酒蔵ですね。
あまり飲まない私も「白牡丹」は飲んだことがありました。隣には「西條鶴」の煙突が見えます。
駅前から一本南を東西に走る通りが酒蔵通りのひとつのようです。
「白牡丹」と「西條鶴」の間の広場に酒都・西条の歴史、人物などの案内板がありました。江戸時代からも酒造りはされていたのですが、このように発展したのは明治に入ってからで、海沿いの三津出身の"三浦仙三郎"という方が「軟水醸造法」を広めたことによってこの地の酒造りが大きく変わったそうです。他にも近代工業化を進めた"木村静彦"と酒質向上に努めた"橋爪陽"がたたえられていました。
煉瓦煙突が何本も見えます。"キレイ"は「亀齢」で、後ろの2本は「加茂鶴」でした。
西条酒蔵通り観光案内所です。
路地をまたいで建つ「くぐり門」。
くぐり門の脇にはテラスのスペースあり。
ちょっと進むと「加茂泉」の建物もありました。
北に向かって歩くと「福美人」と「亀齢」の煙突が見えます。
そのまま進むと、非日常的な細い路地に出ました。
現役の工場とは思えません。
また、進むと「御茶屋」と呼ばれる「本陣跡」がありました。
そのまま進むと「加茂鶴」の酒造見学室直売所に入ることができます。
国の登録有形文化財に指定された1号蔵に中に入れます。酒造りの工程などのVTRを上映しています。
仕込みの説明、道具の展示。この他、麹室の再現展示などもあります。
試飲コーナーで30mlずつ250円から試すことができます。安部・オバマ両氏が"すきやばし次郎"で堪能していた「加茂鶴ゴールド」もありますよ。⇒外国人の方が多く来訪中。
江戸時代に陸路の中継地として栄え、明治以降に酒造りが盛んになった街「西条」を一度訪れてみてはいかがでしょうか。広島から山陽本線で36~38分、590円です。ちなみに、「加茂鶴」の見学場を出た方はみんな酒の袋を持って出てきていました(笑)。
(つづく)