本日の予定は、不動霊場をまとめて回りたいと思います。残りは徳島県9カ所、香川県3カ所なので、本日は徳島市よりも南と西の地区を中心に7カ所ほどお邪魔します。
〔不動霊場〕14番・正光寺
まずは、四国21番・太龍寺より南西に位置する正光寺に向かいます。那賀川を遡り、お寺の建つ旧相生町の付近に行くには徳島市から車で1時間以上かかります(今日は7:30に徳島駅付近を出て、8:50に到着)。そういえば、那賀町は初上陸?!です。
立派な鐘楼がついた仁王門が建っていました。
山門の石段下に「師子光童子」はいらっしゃいました。
不動堂は観音堂の脇に合わせて建てられていました。こちらは、弘法大師が太龍降伏、悪魔退散のため不動尊を祀り往来安全を祈願したことにから、交通安全に良いとされているそうです。
こちらが、本堂で、ご本尊は地蔵菩薩。
「師子光童子」は三十六不動の分とは別に建てられたものがありました。
お寺からの景色です。
お、六地蔵。
さて、9:15にお寺を出て10分ほどで、道の駅「鷲の里」へやってきました。こちらからは21番・太龍寺までロープウェイで行く事ができます。
施設内にはいろいろと展示物がありました。
残念ながら運行時間ではありませんでした。
車で、10分ほど那賀川を下流に移動します。
20番・鶴林寺と21番・太龍寺を歩き遍路する場合には絶対に通る「水井橋」までやってきました。お遍路さんが1名いらっしゃったので。
〔不動霊場〕12番・建治(こんじ)寺
さあ、徳島市方面に戻りましょう。続いては、四国13番・大日寺の南側の建治寺です。鮎喰川沿いの徳島刑務所の近くから南側の山に入って行く訳ですが、車で上るとすごい急坂で、久しぶりに手に汗握る感じの道路でした。標高は300m少々なのですが、非常に高度感のあるところに建っています。
さらに上に登ります。11:10。
階段の上がお堂になっています。
途中で「波羅波羅童子」がいらっしゃいました。ハラハラ!?
こちらが本堂です。こちらのお寺は四国13番・大日寺の奥の院になっています。飛鳥時代に役小角が開いた後に、弘法大師が修行に訪れたとされています。
壁には天狗と烏天狗でしょうか。
蔵王大権現(絶対秘仏)は弘法大師が刻んだものとされ、戦国時代に阿波藩主の蜂須賀家政が城に持ち帰った後、奇妙なことが起こり像が寺に帰りたがっている事が分かり、レプリカを寺に返したが収まらないので、2体とも返したという逸話があるようです。
こちらは大師堂です。
大日寺へのへんろ道がありました。
寺務所と以前宿坊だったところのようです。
〔不動霊場〕第11番・童学寺
続きまして、建治寺の北側の童学寺に向かいます。こちらは別格20霊場でお邪魔しました。11:50。
童学寺は弘法大師が7歳から15歳まで書道や密教などを学んだお寺です。2017年に本堂は火災で焼失したため、現在、歓喜天堂が仮本堂になっています。
仮本堂の歓喜天堂。
大師堂です。
旧本堂に近い所に「羅多羅童子」がいらっしゃいました。
旧本堂に向かって右下のスペースに不動の祠があります。
隣にはお地蔵様が…。
他にもこのお寺は様々な像などがあります。
八十八ヶ所堂。
遍照堂。
こちらは西国三十三観音回廊です。
いろいろと見ていると、時間が経つのが早いです。さあ、移動しましょう。12:15。
〔不動霊場〕第10番・東禅寺
続いて、童学寺と同じ石井町の東禅寺に向かいます。JR徳島線を越えて北側に10分ほど進んだところです。ちょっと幹線道路より内側なのでグルグル回ってしまいました。⇒石井駅から六条大橋を通る県道34号よりも西側の道路からアクセスした方が良いです。入口に案内看板が出ています。それ以外から入るとどこにあるか分かりづらいです。12:35。
新しそうな建物が見えます。駐車場も最近整備されたのかもしれません…。
東禅寺は南北朝時代の創建とのことです。本堂は、2020年に改築されていました。
奥に不動堂がありました。
手前に「不思議童子」がいらっしゃいました。
不動堂脇は水子地蔵のようです。
〔不動霊場〕2番・明王院
さあ、今日巡るお寺は四国10番・切幡寺よりも西側3カ所なので、西に向かいましょう。まずは、切幡寺のある阿波市市場町の西隣の阿波町に建つ明王院です。13:15。
南向きに建っているので、駐車場から住居に入ってしまいそうになりますが、南側から回ると石門があります。
明王院は弘法大師によって、「谷島の渡し」付近に堂宇が創建されますが、1543年の大洪水によって本堂が流失するも1622年入って再建されました。入口左手側に不動堂があります。
堂の前に「制咤迦童子」がいらっしゃいました。背高ノッポではないな…。
こちらの不動は、「鼠不動」といって米を食い荒らすネズミを追い払って、豊作に対する願いが込められているそうです。
こちらは持仏堂で、阿弥陀如来が祀られています。
こちらが納経所です。
南側には、吉野川の堤が見えます。13:30。
〔不動霊場〕3番・最明寺
お次は、"うだつ"の建物で有名な美馬市脇町の最明寺です。"うだつ"の建物の地区よりも東側の脇町ICに近い所にお寺は建ってます。14:10。
最明寺は行基が開山した、萩の花が有名なお寺です。山門の奥が本堂で、本尊は聖観音です。
一番奥の方に不動明王を祀っている護摩堂があります。
不動明王の左右の4体の像が印象的です。
護摩堂に向かって右側にいらっしゃいました「不動恵童」です。
その隣には不動明王の像もありました。
「西国三十三観音」の表記のある建物が…。
団体の金の観音様でした。
広い敷地の最明寺でした。14:30に出発。
〔不動霊場〕9番・明王院
さて、本日最後のお寺は、前の2つのお寺の真ん中あたりで吉野川対岸に渡ったあたりにある吉野川市の明王院です。こちらは、弘法大師が四国巡錫の際に立ち寄って開基したとされています。
どっしりとした本堂です。
本堂手前に「召請光童子」がいらっしゃいました。
本堂内部です。
大師堂です。
焔魔堂もありました。
穏やかな雰囲気のお寺でした。
この後、先日、焼山寺を一緒に巡った"空海シスターズ"の「空さん」が一足先に帰るので徳島阿波おどり空港まで見送りのお接待します。海さんはあと3日頑張ることになっています。
打ち終わった井戸寺で空さんを15:30頃ピックアップして、17:00には空港へ…。第一弾の区切り打ちお疲れさまでした!
今日も小刻みに回りましたね。明日、不動霊場は結願になるので、頑張りましょう!
(つづく)